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5章
夫婦生活の喧嘩大騒動3
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あれから間もなくして結愛の家へ・・・もう屋敷と言えるくらい時雨の実家並にすごかったけれど。
客間に案内されて、今回のことを話した。あの時は素直になれなかったのに、結愛に対しては自分が悪いとわかっていることが話せた。
「確かに仕事の監視は機密を漏らしかねないからだめね。監視映像や録音を消したとしてもどこから足がついて会社の不利益になるかわからないですもの」
「時雨にも言われたわ。でも、止まらなくて無理な我が儘を言ってしまったの」
「自ら反省できるのはいいことだわ。でもね、元々の考えがだめなのだから、貴女だけが悪い訳じゃないのよ?寧ろ時雨様が悪いわ」
「え?」
まさか援護が来るとは思わなかった。あの相談した日もだけど、結愛は私に親身になってくれている。それでも悪いところは悪いと言ってくれるから私は自然と結愛に頼ってしまうのだろう。瑠璃とはまた違って友達というより頼れるお姉さんに思えなくもない。
実際、結愛は私より年上なのだけど。
「普通、人を監視したりしないわ」
「そうね・・・?」
気にはしなかったけれど、普通でないことくらいはわかるわ。
「美世は時雨様を知りたくて思い付いたのが監視。でもそれは時雨様が美世にしているから考え付いたことでしょう?」
「ええ」
時雨は私を監視することで私を理解してるのはわかっていたから。それでも理解されないことがないとは言えないけど。
「元々は時雨様からしたこと。時雨様が監視なんてしなければ、こんな困った事態にはならなかったわ。時雨様を狙っての危険はあるから、もちろん妻である貴女も危ない。それを理由にボディガードをつけるくらいならともかくね。貴女のプライベートな時間を見聞きするのはやりすぎなのよ。」
「つまり・・・?」
「仕事を理由に同じように監視ができないと言うなら、貴方もするなと言ってやればいいのよ。」
「でも私は監視してはだめな理由が・・・」
「寧ろ監視していい理由がないわ。監視はやり過ぎと先ほども言ったでしょう?あちらばかりに条件をつけるからだめなのよ。仕事中の監視はだめなら、寧ろ、仕事中は美世の監視もだめと言ってしまえばいいのですわ」
「でも私、どこから監視されているかわからないから了承されても、されているかされていないかわからないわ」
「ふふっ私はできないことは言いませんのよ?これでも元婚約者、それに選ばれたのは時雨様と同等の地位とお金があってこそな部分もあったの。ああ、美世は地位やお金を気にしなくていいのよ?あくまで時雨様が女に興味がないなら、同等かそれ以上の地位のものとの結婚の方がという親同士の考えがあるだけで、基本は本人の自由だわ。自己責任というものね。時雨様と私の親がたまたま仲がよかったのもあるけれど。」
「でも、結愛は・・・」
「私、美世と友達になった日、意外とスッキリしている自分がいたの。何より時雨様と同じで私も周囲にろくなのがいなかったから、友達ができたことが凄く嬉しかったのよ?今思えば時雨様には悪いことをしたわ。私は自分が嫌なことを時雨様にしたようなものだもの。でも私には時雨様しか信じられる人がいなかったから。」
「結愛・・・」
「結局、人の気持ちを考えずに行動した点で私は、あの日の美世同様反省しなければならないわ。時雨様を好きだったのは嘘じゃないと思うけれど、今は反省する部分の方が上で、美世と瑠璃という友人を何より大事にしたいと思っているわ」
「私も結愛と瑠璃を大事にしたい」
「そう・・・嬉しいわ」
「嬉しい・・・私も、嬉しいわ」
結愛の言葉に同じ言葉を返したいと思い言った言葉に嘘はない。これが、嬉しいという気持ち。これが、大事にしたいという想い。瑠璃と結愛と出会えたことは私にとって何よりの幸運なのだろう。でなければ、私はわからない気持ちや想いに振り回されておかしくなっていたかもしれない。
温かい気持ちに胸に両手を添え、それを感じていればコンコンとノックをする音、その方向に私たちは視線を向けた。
「入りなさい」
「失礼します」
結愛の許可の言葉と共に執事風の若いというには少し皺のある男性が入ってくる。何か急用だろうかと首を傾げれば、男性は時雨についての報告をしにきたということで、私は既に予想していただろう結愛と同じく、聞く体勢のに入るのだった。
客間に案内されて、今回のことを話した。あの時は素直になれなかったのに、結愛に対しては自分が悪いとわかっていることが話せた。
「確かに仕事の監視は機密を漏らしかねないからだめね。監視映像や録音を消したとしてもどこから足がついて会社の不利益になるかわからないですもの」
「時雨にも言われたわ。でも、止まらなくて無理な我が儘を言ってしまったの」
「自ら反省できるのはいいことだわ。でもね、元々の考えがだめなのだから、貴女だけが悪い訳じゃないのよ?寧ろ時雨様が悪いわ」
「え?」
まさか援護が来るとは思わなかった。あの相談した日もだけど、結愛は私に親身になってくれている。それでも悪いところは悪いと言ってくれるから私は自然と結愛に頼ってしまうのだろう。瑠璃とはまた違って友達というより頼れるお姉さんに思えなくもない。
実際、結愛は私より年上なのだけど。
「普通、人を監視したりしないわ」
「そうね・・・?」
気にはしなかったけれど、普通でないことくらいはわかるわ。
「美世は時雨様を知りたくて思い付いたのが監視。でもそれは時雨様が美世にしているから考え付いたことでしょう?」
「ええ」
時雨は私を監視することで私を理解してるのはわかっていたから。それでも理解されないことがないとは言えないけど。
「元々は時雨様からしたこと。時雨様が監視なんてしなければ、こんな困った事態にはならなかったわ。時雨様を狙っての危険はあるから、もちろん妻である貴女も危ない。それを理由にボディガードをつけるくらいならともかくね。貴女のプライベートな時間を見聞きするのはやりすぎなのよ。」
「つまり・・・?」
「仕事を理由に同じように監視ができないと言うなら、貴方もするなと言ってやればいいのよ。」
「でも私は監視してはだめな理由が・・・」
「寧ろ監視していい理由がないわ。監視はやり過ぎと先ほども言ったでしょう?あちらばかりに条件をつけるからだめなのよ。仕事中の監視はだめなら、寧ろ、仕事中は美世の監視もだめと言ってしまえばいいのですわ」
「でも私、どこから監視されているかわからないから了承されても、されているかされていないかわからないわ」
「ふふっ私はできないことは言いませんのよ?これでも元婚約者、それに選ばれたのは時雨様と同等の地位とお金があってこそな部分もあったの。ああ、美世は地位やお金を気にしなくていいのよ?あくまで時雨様が女に興味がないなら、同等かそれ以上の地位のものとの結婚の方がという親同士の考えがあるだけで、基本は本人の自由だわ。自己責任というものね。時雨様と私の親がたまたま仲がよかったのもあるけれど。」
「でも、結愛は・・・」
「私、美世と友達になった日、意外とスッキリしている自分がいたの。何より時雨様と同じで私も周囲にろくなのがいなかったから、友達ができたことが凄く嬉しかったのよ?今思えば時雨様には悪いことをしたわ。私は自分が嫌なことを時雨様にしたようなものだもの。でも私には時雨様しか信じられる人がいなかったから。」
「結愛・・・」
「結局、人の気持ちを考えずに行動した点で私は、あの日の美世同様反省しなければならないわ。時雨様を好きだったのは嘘じゃないと思うけれど、今は反省する部分の方が上で、美世と瑠璃という友人を何より大事にしたいと思っているわ」
「私も結愛と瑠璃を大事にしたい」
「そう・・・嬉しいわ」
「嬉しい・・・私も、嬉しいわ」
結愛の言葉に同じ言葉を返したいと思い言った言葉に嘘はない。これが、嬉しいという気持ち。これが、大事にしたいという想い。瑠璃と結愛と出会えたことは私にとって何よりの幸運なのだろう。でなければ、私はわからない気持ちや想いに振り回されておかしくなっていたかもしれない。
温かい気持ちに胸に両手を添え、それを感じていればコンコンとノックをする音、その方向に私たちは視線を向けた。
「入りなさい」
「失礼します」
結愛の許可の言葉と共に執事風の若いというには少し皺のある男性が入ってくる。何か急用だろうかと首を傾げれば、男性は時雨についての報告をしにきたということで、私は既に予想していただろう結愛と同じく、聞く体勢のに入るのだった。
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