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2章
スライムとはぐれてしまいました
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街の暮らしにも慣れ、いつまでも歩けない従魔では神様がバカにされるからやだと言って街でも歩けるようになった頃、もうこの異世界に来て早くも半年が経ち、暖かい季節を感じる今日この頃。
学ランでは暑いかなと思うが、初めて会ったあの日から学ランを見ていない。しかし、俺の世話に関してパワーアップしていく神様が肌を手入れし始めた頃に、服さえも自作し出したそれは、あまりにもぴったりで、着心地どころか、季節に合わされた服は寒くも、暑くもない完璧すぎる服で、正直学ランを再び着たいかと言われればノーだ。何せこの世界で着る必要もないから。
ちなみに、暖かくなってきた今は、少し薄手の服になりつつある。毎回魔法で簡単に作れてしまうせいか、毎日が新しい服となんとも贅沢だ。時間がかかるならともかく、そうでもないし、神様は楽しんでいるようだし、脱いだ服は二度と神様のアイテムボックスから出してはもらえないので、どちらにしろ諦めるしかない。
贅沢だろうけど、全裸よりいいし、贅沢できるならそれはそれで不満はない。気に入った服は再度調整し直したとよくわからないことを言われるものの、新たに作られ着れるのだから問題もない。魔法見るのも楽しいし。
毎度服を作る魔法を見る度思っていた。魔法ってなんでもありだなぁと、今日までは確かに思っていた。神様とはぐれるまでは。
「ブラボー!もうずっと間近で見たかったの、その毎回違うすごい服!」
「すごい服……?」
まあはぐれた理由は後にして、目の前には女性の………格好をしたおじさんがいた。まあ、悪い人ではないように思う。それにしてもすごいとは何なのか。神様のセンスはいいと思うけど、手軽に魔法で作られた普通の服だよな、これ。
「毎回、貴方だけが着るために作られたような服!」
まあ神様が作った服は確かに俺だけしか着ない。ってか毎回ってストーカー?え?この人に見られててなんで気づかなかった?あ、イケメンの神様にしか目がいかなかったからか、納得。
「その日の気温に合わせて毎度体温調整が的確にされている魔法付与!」
通りで寒くも暑くもなく、快適な服なわけだ。
「布は毎回最高素材!どこの金持ちと問いたいくらいに!」
着心地がいいのはやっぱ素材がいいのか、神様魔力すごいからそれが最高素材にでもなるのかな?でも、最高素材を一度着たら着ないのはさすがに贅沢が過ぎないか?いや、でも魔法で作られてお金のかからないものだし………。
「しかも極め付きに魔法吸収から物理耐性まで……私服なようなそれで完璧な装備だわ!」
え、なにそれ、知らない。そう言えばこの服着てから転けても服の下は怪我ひとつないような?そんな凄い服だったんだ……。神様がただすごいのか、スライムがすごいのか。
あ、もしかして転んでも痛くないのって……
「あら、衝撃吸収まで?」
やっぱりそうなのか。神様すごい。スライム万能過ぎ!
「ねぇ、これって誰が作ったのかわかるかしら?せめて売ってる場所だけでも!貴方いつもあのイケメン連れてるし、イケメンの牽制する目付きが怖くて話しかけられなかったのよ!今がチャンスなの!少しでも情報をちょうだい!」
「えっと……言いにくいんですが、そのイケメンが作りました」
「オーマイガッ!」
あらー、頭抱えたおかま?オネエ?のおじさんが絶望したかのように両膝をついてしまったんだけどどうしたらいいんだろう?
はぐれる原因になった囲まれた人混みに神様は脱出できただろうか、今日はお祭り、人は多いし、普段ここにいない人たちもいて、イケメンスライムは大人気。気がつけば人の波に呑まれて祭りからは離れた場所に避難。
とりあえず、人が少ないわけでもないのでこのおじさんのせいで視線が痛い。助けてください、神様。
学ランでは暑いかなと思うが、初めて会ったあの日から学ランを見ていない。しかし、俺の世話に関してパワーアップしていく神様が肌を手入れし始めた頃に、服さえも自作し出したそれは、あまりにもぴったりで、着心地どころか、季節に合わされた服は寒くも、暑くもない完璧すぎる服で、正直学ランを再び着たいかと言われればノーだ。何せこの世界で着る必要もないから。
ちなみに、暖かくなってきた今は、少し薄手の服になりつつある。毎回魔法で簡単に作れてしまうせいか、毎日が新しい服となんとも贅沢だ。時間がかかるならともかく、そうでもないし、神様は楽しんでいるようだし、脱いだ服は二度と神様のアイテムボックスから出してはもらえないので、どちらにしろ諦めるしかない。
贅沢だろうけど、全裸よりいいし、贅沢できるならそれはそれで不満はない。気に入った服は再度調整し直したとよくわからないことを言われるものの、新たに作られ着れるのだから問題もない。魔法見るのも楽しいし。
毎度服を作る魔法を見る度思っていた。魔法ってなんでもありだなぁと、今日までは確かに思っていた。神様とはぐれるまでは。
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「毎回、貴方だけが着るために作られたような服!」
まあ神様が作った服は確かに俺だけしか着ない。ってか毎回ってストーカー?え?この人に見られててなんで気づかなかった?あ、イケメンの神様にしか目がいかなかったからか、納得。
「その日の気温に合わせて毎度体温調整が的確にされている魔法付与!」
通りで寒くも暑くもなく、快適な服なわけだ。
「布は毎回最高素材!どこの金持ちと問いたいくらいに!」
着心地がいいのはやっぱ素材がいいのか、神様魔力すごいからそれが最高素材にでもなるのかな?でも、最高素材を一度着たら着ないのはさすがに贅沢が過ぎないか?いや、でも魔法で作られてお金のかからないものだし………。
「しかも極め付きに魔法吸収から物理耐性まで……私服なようなそれで完璧な装備だわ!」
え、なにそれ、知らない。そう言えばこの服着てから転けても服の下は怪我ひとつないような?そんな凄い服だったんだ……。神様がただすごいのか、スライムがすごいのか。
あ、もしかして転んでも痛くないのって……
「あら、衝撃吸収まで?」
やっぱりそうなのか。神様すごい。スライム万能過ぎ!
「ねぇ、これって誰が作ったのかわかるかしら?せめて売ってる場所だけでも!貴方いつもあのイケメン連れてるし、イケメンの牽制する目付きが怖くて話しかけられなかったのよ!今がチャンスなの!少しでも情報をちょうだい!」
「えっと……言いにくいんですが、そのイケメンが作りました」
「オーマイガッ!」
あらー、頭抱えたおかま?オネエ?のおじさんが絶望したかのように両膝をついてしまったんだけどどうしたらいいんだろう?
はぐれる原因になった囲まれた人混みに神様は脱出できただろうか、今日はお祭り、人は多いし、普段ここにいない人たちもいて、イケメンスライムは大人気。気がつけば人の波に呑まれて祭りからは離れた場所に避難。
とりあえず、人が少ないわけでもないのでこのおじさんのせいで視線が痛い。助けてください、神様。
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