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2章
スライムと作戦会議します
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「ひ、ひぃっスライムの人型~っ!服溶かさないでー!」
溶かさないから。あれから何日か経ち、ろくに考えも浮かばないまま、俺がスライムであることが広まりつつある。そのせいで女性には見ただけで逃げられ男性は、距離を徐々に置いていく。
ある意味いじめじゃないだろうか?
「神様……スライムって最弱って言われてたんだよね?」
「抵抗虚しく全裸にされた衝撃が広まってしまったせいで弱いイメージがなくなったみたいだね。あくまで集団だからできたことなのに」
「スライム討伐禁止令なくすの大変そうだ」
「そんな急がなくてもいいんじゃ?あちらから離れてくれるだけにユージンとはぐれることもなければ、独り占めもできるし、僕としては中々にいい状況なんだけどな?」
神様に肩を抱かれる。そのイケメン顔を近づけないでほしい。イケメンボイスが耳を伝ってなんとも言えない気分になる。
「神様………っもう、俺真剣なの!」
「僕だって真剣だよ?神をやめたのに、神の代わりみたいなことしたくはないしね」
「神の代わり?」
「世界が長く存続するために考えるのも神の仕事。僕らが放置してもこの世界の神がなんとかするよ」
「そうなのか?」
「うん、例えばスライムを食べる新種の魔物を作り出すとか、スライムを倒さなければならないと神を信仰する者にその思考を送るとか方法は色々あるね」
「え、それ聞いてない」
なんとかしないとと考えていた俺がバカみたいだ。なんでもっと早く教えてくれなかったんだ?
「まあしばらくは世界の危機にならないだろうから、神の力が及ぶのは百年は越えた先かな」
「やっぱなんとかしないと」
俺が死んだ後になんとかされても意味がない。死ぬまで女性には怖がられ、男性には距離を離されていく、子供は親に近づいちゃダメと言われ、中には変態だー!と楽しそうに叫ぶ声。グサッと来る。
俺は何も変態行為なんてしていないのに。神様よくても俺が我慢ならない。
「せめてあからさまに引かれたり、怖がられたりしないようにはしたいんだよー!いっそ人間だと公言して信じてもらえたら………」
「なら、僕が何故君を抱いて街を歩いていたのかってなるね」
「神様のバカー!」
そうなれば違う意味で遠巻きにされそうだ。神様が普通に歩かせてくれれば問題なかったというのに!
「諦めたら?僕がいるよ」
「それはそうだけど、なんか何もしてないのに避けられたり、叫び声あげられたりして俺の繊細な心が壊れそう」
「知らない人たちなのに?」
「うん……見かけたこと何度かある人もいるよ。スライムの事件がない日まではただ視線感じるだけだったのに。それは人型のスライムと思われているからと理解はできてたけど。その時は別に珍しいもの見たとだけの視線で、引かれたり、怯えられたりしたわけではないからよかったんだけどさ」
「なら、街移動する?」
「え?」
「要はスライムと思われているからそうなるわけだし、別の街に行けば誰もユージンをスライムとは思わないよ。人型スライムがどんな容姿かなんて他じゃわからないだろうし」
「それもそうか……」
この世界に来てからこの街にずっと居座っていたから離れる発想がなかった。でもそう言われると確かにとなる。
そうと決まれば早かった。神様にお願いすれば提案してきたのは神様だしあっさり了承。宿屋で荷物を整え、翌日、俺たちは新たな街に向けて出発した。
溶かさないから。あれから何日か経ち、ろくに考えも浮かばないまま、俺がスライムであることが広まりつつある。そのせいで女性には見ただけで逃げられ男性は、距離を徐々に置いていく。
ある意味いじめじゃないだろうか?
「神様……スライムって最弱って言われてたんだよね?」
「抵抗虚しく全裸にされた衝撃が広まってしまったせいで弱いイメージがなくなったみたいだね。あくまで集団だからできたことなのに」
「スライム討伐禁止令なくすの大変そうだ」
「そんな急がなくてもいいんじゃ?あちらから離れてくれるだけにユージンとはぐれることもなければ、独り占めもできるし、僕としては中々にいい状況なんだけどな?」
神様に肩を抱かれる。そのイケメン顔を近づけないでほしい。イケメンボイスが耳を伝ってなんとも言えない気分になる。
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「神の代わり?」
「世界が長く存続するために考えるのも神の仕事。僕らが放置してもこの世界の神がなんとかするよ」
「そうなのか?」
「うん、例えばスライムを食べる新種の魔物を作り出すとか、スライムを倒さなければならないと神を信仰する者にその思考を送るとか方法は色々あるね」
「え、それ聞いてない」
なんとかしないとと考えていた俺がバカみたいだ。なんでもっと早く教えてくれなかったんだ?
「まあしばらくは世界の危機にならないだろうから、神の力が及ぶのは百年は越えた先かな」
「やっぱなんとかしないと」
俺が死んだ後になんとかされても意味がない。死ぬまで女性には怖がられ、男性には距離を離されていく、子供は親に近づいちゃダメと言われ、中には変態だー!と楽しそうに叫ぶ声。グサッと来る。
俺は何も変態行為なんてしていないのに。神様よくても俺が我慢ならない。
「せめてあからさまに引かれたり、怖がられたりしないようにはしたいんだよー!いっそ人間だと公言して信じてもらえたら………」
「なら、僕が何故君を抱いて街を歩いていたのかってなるね」
「神様のバカー!」
そうなれば違う意味で遠巻きにされそうだ。神様が普通に歩かせてくれれば問題なかったというのに!
「諦めたら?僕がいるよ」
「それはそうだけど、なんか何もしてないのに避けられたり、叫び声あげられたりして俺の繊細な心が壊れそう」
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「うん……見かけたこと何度かある人もいるよ。スライムの事件がない日まではただ視線感じるだけだったのに。それは人型のスライムと思われているからと理解はできてたけど。その時は別に珍しいもの見たとだけの視線で、引かれたり、怯えられたりしたわけではないからよかったんだけどさ」
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「え?」
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「それもそうか……」
この世界に来てからこの街にずっと居座っていたから離れる発想がなかった。でもそう言われると確かにとなる。
そうと決まれば早かった。神様にお願いすれば提案してきたのは神様だしあっさり了承。宿屋で荷物を整え、翌日、俺たちは新たな街に向けて出発した。
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