20 / 78
第四章 その王子、瓶底眼鏡につき
お茶会へようこそ
しおりを挟む
ユイナのお茶会イベントはすぐに起きた。
まさに健太が言ってた通りって感じ。
時は放課後、場所は学園の裏庭。
魔法でクロス広げたり、ポットやカップを並べたり。ユイナがひとりでテーブルをセッティングしてる。
おお、すごい。なんだかマジックショー見てる気分。やっぱ魔法が使えるってうらやましいな。
わたしと未希は生垣を隔てた別のテーブルでお茶してる。
陰になってて向こうからは見えない位置だし、ここは何気に穴場スポット。
のぞき見してても変に思われることもないんだ。
万が一ひとに見られても、ただのティータイムって押し切るつもり。
念のため令嬢口調は崩さないよう気をつけないと。
「あら? いちばん乗りは健太みたいね」
ぶつくさと文句を言いつつも、健太は率先して準備の手伝いしてる。
イヤイヤを装ってるけど、ユイナと一緒にいれてなんだかとってもうれしそう。
(ゲームの強制力が働いて、いま健太はケンタなんだろうな……)
ゲーム内でケンタってツンデレキャラらしくってさ。
健太の性格知ってる身としては、ちょっと笑っちゃうんだけど。
「お次はダンジュウロウ・ササーキ様のご登場ですわ」
「開始時間のきっちり五分前ね。なんてダンジュウロウ様らしいのかしら」
ダンジュウロウは律儀の皮をかぶった生まじめモンスターみたいな性格だ。
融通の利かない堅物で、ゲームの初期はヒロインにも厳しかったりして。
それがイベントごとに絆されていって、最終的にはクーデレになるって話。
今も配膳の位置とかチェックして、ユイナに細かくダメ出ししてる。
「見て、ジュリエッタ。まるで重箱のスミをつつく小舅のようよ」
「王子を招くんですもの。慎重になるのも致し方ないですわ」
なるほど。未希の言うこともゴモットモ。
あ、でもダンジュウロウ、ユイナを見る目がやさしいぞ?
ユイナはユイナで、てへ、失敗しちゃった、みたいなポーズ取ってるし。
その脇でケンタがちょっと面白くなさそうな顔してる。
ダンジュウロウの方が先輩だから、口を挟めないのが悔しそう。
「シュン王子とマサト・コーガ様もいらしたようね」
マサトのやつ、来るなりつまみ食いしてユイナに怒られてやんの。
こうして見てるとムードメーカーっぽいし、食いしん坊なワンコキャラの王道を行ってるな。
みんなユイナ囲んで和気あいあいとしてる。生徒会室で見た塩対応とは大違いだ。
(ゲームの強制力って怖いな……)
何とも思ってない相手でも、勝手に好きって思わされちゃうんだから。
「ハナコ様、役者は全員そろったようですわ」
「ええ、ここからが本番ね」
ユイナ以外のメンバーが円卓を囲んで席に着いた。それぞれの目の前には、空のティーカップが置かれている。
このお茶会イベントは、どの攻略対象のルートに進むかを決めるための選択イベントだ。
ゲームではここを分岐点にして、選んだ対象との恋が本格的に始まっていくらしい。
要するにいちばん最初に紅茶を注がれた人物が、ユイナの狙ってる攻略対象ってわけ。
山田が選ばれないことを祈りつつ、植木の合間からじっと様子を伺った。
魔力で水を出したユイナが、魔法ポットに注いでる。あのポットは魔力を流すと湯が沸く便利アイテム。
と言ってもわたしの魔力じゃウンともスンとも言わないんだけどね。
べ、別にうらやましくなんてないんだからっ。
だってわたくしは高貴な公爵令嬢。
まわりがみんなやってくれるんだもの。
お湯が沸くまでの間、みんなたのしそうにユイナをチヤホヤおしゃべり中。
やっぱココ、ゲームの世界なんだなって痛感してる。
あんなユイナでも正統派ヒロインにしか見えないし。
てか、まぶしっ。
いま何かがキラッと光ったんですけど。
って思ったら、山田の瓶底眼鏡がこっち向いてない?
うそ、わたしも未希も向こうからは見えてないはずだよね?
のぞき見体勢から、思わずテーブルに突っ伏した。
GPSつきの制服のリボンは迎えの馬車に置いてきてある。
だからここにいることが山田にバレるわけはないんだけど。
「ハナコ様? どうかなさいまして?」
「び、瓶底眼鏡が……」
「大丈夫そうですわよ? 今はイベント中ですし」
そっか、強制力が働いてるんだもんね。
ほっとしてのぞき見再開。
山田のヤツめ、紛らわしいことすんなって感じ。
円卓ではユイナを取り合って、野郎どもが表面穏やかにバトルしてる。
見てよ、あのユイナの得意げな顔。本気で逆ハーレム狙ってそう。
(ん? 山田だけ戦いに参戦してないような……?)
やたらと落ち着いて黙ってみんなを眺めてるし。
メインヒーローの貫禄ってやつかな。知らんけど。
お湯が沸いたのか、ユイナがティーポットに注いでいく。
するといきなり空中に砂時計が現れた。
砂はサラサラ落ち始めて、今度は紅茶の蒸らしタイムらしい。
「まぁ、選択の砂時計が生で見られるなんて」
「選択の砂時計?」
「ええ、別名・非道の砂時計。砂が落ちきる前に選択肢を選ばないと、ランダムに選択されて勝手にゲームが進行してしまうという初心者泣かせのくそルールですわ」
ジュリエッタ、ずいぶん言葉が乱れてんぞ。
ってか、確かにクソゲーの香りしかしないけど。
なんてことを会話してる間に、こぼれる砂はどんどん目減りして。
いよいよ運命の分かれ道だ。
息を詰めて、ティーポットに手をかけるユイナの動きを目で追った。
「でもジュリエッタ。常識的に考えて、いちばん身分の高い人間から提供するのが普通ではなくって?」
「言ってもゆるいゲームの世界ですから。それにシュン王子以外を選ぶと、ダンジュウロウ様から教育的指導が入りますし」
おお、小言を並べ立てるダンジュウロウが目に浮かぶようだ。
にしてもそのゆるい世界で、ギロチン処刑とか設定の振り幅大きすぎやしない?
「いよいよですわね」
声を潜ませた未希につられて、緊張が高まるのが分かった。
どうか山田だけは選ばれませんようにっ。
まさに健太が言ってた通りって感じ。
時は放課後、場所は学園の裏庭。
魔法でクロス広げたり、ポットやカップを並べたり。ユイナがひとりでテーブルをセッティングしてる。
おお、すごい。なんだかマジックショー見てる気分。やっぱ魔法が使えるってうらやましいな。
わたしと未希は生垣を隔てた別のテーブルでお茶してる。
陰になってて向こうからは見えない位置だし、ここは何気に穴場スポット。
のぞき見してても変に思われることもないんだ。
万が一ひとに見られても、ただのティータイムって押し切るつもり。
念のため令嬢口調は崩さないよう気をつけないと。
「あら? いちばん乗りは健太みたいね」
ぶつくさと文句を言いつつも、健太は率先して準備の手伝いしてる。
イヤイヤを装ってるけど、ユイナと一緒にいれてなんだかとってもうれしそう。
(ゲームの強制力が働いて、いま健太はケンタなんだろうな……)
ゲーム内でケンタってツンデレキャラらしくってさ。
健太の性格知ってる身としては、ちょっと笑っちゃうんだけど。
「お次はダンジュウロウ・ササーキ様のご登場ですわ」
「開始時間のきっちり五分前ね。なんてダンジュウロウ様らしいのかしら」
ダンジュウロウは律儀の皮をかぶった生まじめモンスターみたいな性格だ。
融通の利かない堅物で、ゲームの初期はヒロインにも厳しかったりして。
それがイベントごとに絆されていって、最終的にはクーデレになるって話。
今も配膳の位置とかチェックして、ユイナに細かくダメ出ししてる。
「見て、ジュリエッタ。まるで重箱のスミをつつく小舅のようよ」
「王子を招くんですもの。慎重になるのも致し方ないですわ」
なるほど。未希の言うこともゴモットモ。
あ、でもダンジュウロウ、ユイナを見る目がやさしいぞ?
ユイナはユイナで、てへ、失敗しちゃった、みたいなポーズ取ってるし。
その脇でケンタがちょっと面白くなさそうな顔してる。
ダンジュウロウの方が先輩だから、口を挟めないのが悔しそう。
「シュン王子とマサト・コーガ様もいらしたようね」
マサトのやつ、来るなりつまみ食いしてユイナに怒られてやんの。
こうして見てるとムードメーカーっぽいし、食いしん坊なワンコキャラの王道を行ってるな。
みんなユイナ囲んで和気あいあいとしてる。生徒会室で見た塩対応とは大違いだ。
(ゲームの強制力って怖いな……)
何とも思ってない相手でも、勝手に好きって思わされちゃうんだから。
「ハナコ様、役者は全員そろったようですわ」
「ええ、ここからが本番ね」
ユイナ以外のメンバーが円卓を囲んで席に着いた。それぞれの目の前には、空のティーカップが置かれている。
このお茶会イベントは、どの攻略対象のルートに進むかを決めるための選択イベントだ。
ゲームではここを分岐点にして、選んだ対象との恋が本格的に始まっていくらしい。
要するにいちばん最初に紅茶を注がれた人物が、ユイナの狙ってる攻略対象ってわけ。
山田が選ばれないことを祈りつつ、植木の合間からじっと様子を伺った。
魔力で水を出したユイナが、魔法ポットに注いでる。あのポットは魔力を流すと湯が沸く便利アイテム。
と言ってもわたしの魔力じゃウンともスンとも言わないんだけどね。
べ、別にうらやましくなんてないんだからっ。
だってわたくしは高貴な公爵令嬢。
まわりがみんなやってくれるんだもの。
お湯が沸くまでの間、みんなたのしそうにユイナをチヤホヤおしゃべり中。
やっぱココ、ゲームの世界なんだなって痛感してる。
あんなユイナでも正統派ヒロインにしか見えないし。
てか、まぶしっ。
いま何かがキラッと光ったんですけど。
って思ったら、山田の瓶底眼鏡がこっち向いてない?
うそ、わたしも未希も向こうからは見えてないはずだよね?
のぞき見体勢から、思わずテーブルに突っ伏した。
GPSつきの制服のリボンは迎えの馬車に置いてきてある。
だからここにいることが山田にバレるわけはないんだけど。
「ハナコ様? どうかなさいまして?」
「び、瓶底眼鏡が……」
「大丈夫そうですわよ? 今はイベント中ですし」
そっか、強制力が働いてるんだもんね。
ほっとしてのぞき見再開。
山田のヤツめ、紛らわしいことすんなって感じ。
円卓ではユイナを取り合って、野郎どもが表面穏やかにバトルしてる。
見てよ、あのユイナの得意げな顔。本気で逆ハーレム狙ってそう。
(ん? 山田だけ戦いに参戦してないような……?)
やたらと落ち着いて黙ってみんなを眺めてるし。
メインヒーローの貫禄ってやつかな。知らんけど。
お湯が沸いたのか、ユイナがティーポットに注いでいく。
するといきなり空中に砂時計が現れた。
砂はサラサラ落ち始めて、今度は紅茶の蒸らしタイムらしい。
「まぁ、選択の砂時計が生で見られるなんて」
「選択の砂時計?」
「ええ、別名・非道の砂時計。砂が落ちきる前に選択肢を選ばないと、ランダムに選択されて勝手にゲームが進行してしまうという初心者泣かせのくそルールですわ」
ジュリエッタ、ずいぶん言葉が乱れてんぞ。
ってか、確かにクソゲーの香りしかしないけど。
なんてことを会話してる間に、こぼれる砂はどんどん目減りして。
いよいよ運命の分かれ道だ。
息を詰めて、ティーポットに手をかけるユイナの動きを目で追った。
「でもジュリエッタ。常識的に考えて、いちばん身分の高い人間から提供するのが普通ではなくって?」
「言ってもゆるいゲームの世界ですから。それにシュン王子以外を選ぶと、ダンジュウロウ様から教育的指導が入りますし」
おお、小言を並べ立てるダンジュウロウが目に浮かぶようだ。
にしてもそのゆるい世界で、ギロチン処刑とか設定の振り幅大きすぎやしない?
「いよいよですわね」
声を潜ませた未希につられて、緊張が高まるのが分かった。
どうか山田だけは選ばれませんようにっ。
10
あなたにおすすめの小説
【完】チェンジリングなヒロインゲーム ~よくある悪役令嬢に転生したお話~
えとう蜜夏
恋愛
私は気がついてしまった……。ここがとある乙女ゲームの世界に似ていて、私がヒロインとライバル的な立場の侯爵令嬢だったことに。その上、ヒロインと取り違えられていたことが判明し、最終的には侯爵家を放逐されて元の家に戻される。但し、ヒロインの家は商業ギルドの元締めで新興であるけど大富豪なので、とりあえず私としては目指せ、放逐エンド! ……貴族より成金うはうはエンドだもんね。
(他サイトにも掲載しております。表示素材は忠藤いずる:三日月アルペジオ様より)
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
あーもんど
恋愛
ある日、悪役令嬢に憑依してしまった主人公。
困惑するものの、わりとすんなり状況を受け入れ、『必ず幸せになる!』と決意。
さあ、第二の人生の幕開けよ!────と意気込むものの、人生そう上手くいかず……
────えっ?悪役令嬢って、家族と不仲だったの?
────ヒロインに『悪役になりきれ』って言われたけど、どうすれば……?
などと悩みながらも、真っ向から人と向き合い、自分なりの道を模索していく。
そんな主人公に惹かれたのか、皆だんだん優しくなっていき……?
ついには、主人公を溺愛するように!
────これは孤独だった悪役令嬢が家族に、攻略対象者に、ヒロインに愛されまくるお語。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
【完結】モブの王太子殿下に愛されてる転生悪役令嬢は、国外追放される運命のはずでした
Rohdea
恋愛
公爵令嬢であるスフィアは、8歳の時に王子兄弟と会った事で前世を思い出した。
同時に、今、生きているこの世界は前世で読んだ小説の世界なのだと気付く。
さらに自分はヒーロー(第二王子)とヒロインが結ばれる為に、
婚約破棄されて国外追放となる運命の悪役令嬢だった……
とりあえず、王家と距離を置きヒーロー(第二王子)との婚約から逃げる事にしたスフィア。
それから数年後、そろそろ逃げるのに限界を迎えつつあったスフィアの前に現れたのは、
婚約者となるはずのヒーロー(第二王子)ではなく……
※ 『記憶喪失になってから、あなたの本当の気持ちを知りました』
に出てくる主人公の友人の話です。
そちらを読んでいなくても問題ありません。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
モブ令嬢アレハンドリナの謀略
青杜六九
恋愛
転生モブ令嬢アレハンドリナは、王子セレドニオの婚約者ビビアナと、彼女をひそかに思う侯爵令息ルカのじれじれな恋を観察するのが日課だった。いつまで経っても決定打にかける二人に業を煮やし、セレドニオが男色家だと噂を流すべく、幼馴染の美少年イルデフォンソをけしかけたのだが……。
令嬢らしからぬ主人公が、乙女ゲームの傍観者を気取っていたところ、なぜか巻き込まれていくお話です。主人公の独白が主です。「悪役令嬢ビビアナの恋」と同じキャラクターが出てきますが、読んでいなくても全く問題はありません。あらすじはアレですが、BL要素はありません。
アレハンドリナ編のヤンデレの病み具合は弱めです。
イルデフォンソ編は腹黒です。病んでます。
2018.3.26 一旦完結しました。
2019.8.15 その後の話を執筆中ですが、別タイトルとするため、こちらは完結処理しました。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる