33 / 78
第五章 天は我に味方せり
学園祭と華子の願い
しおりを挟む
午前中は取り巻き令嬢たちとあちこちを回った。
ゲームイベントの劇は午後イチでやる予定。それが終わるまで生徒会には近づかないよう気をつけなくっちゃ。
言っても劇のチケットは抽選で配り終えてるって話。観たくても観られないって生徒も多かったみたい。
劇自体は面白そうだから、健太に記憶オーブに録画を頼んだんだよね。でも黒歴史は残したくないって拒否られちゃった。
未希とはお昼に合流することになっている。わたしの事情にばっかりつき合わせるのも申し訳ないから、午前の間はお互い自由行動ってことで。
にしても、雰囲気もノリも日本の高校の学園祭って感じでさ。とても貴族の通う学園とは思えない。
所詮ゲームの設定って言えばそれまでなんだけど。
このユルユルなセカイがわたしにとっての現実なわけで。なんだかやるせないとか思っちゃう。
(どっちみち逃げ出せないんだし、たのしまないと損よね)
イベント回避したいなら、休んじゃえばそれで済むんだけど。
逃げるのもなんかシャクじゃない? 助けを待つだけの悲劇のヒロインとか、わたしには性に合わないし。
ってなわけで、午前中いっぱいは学園祭を満喫することに。
食べ物提供してるところなんかは各家から連れてきたコックに作らせてるし、そこは金持ち学園ならではって感じ。
途中お花摘みで化粧室に寄って、出てきたら取り巻きたちはまだ誰もいなかった。
先に行っててもいいかな? どうせいつの間にか誰かしらに囲まれてるし。
にぎわう廊下をひとり気ままに歩き出した。
いつもなら注目を集めるわたしだけど、今日ばかりはみんなお祭りに夢中みたい。
仲良さそうにしてるカップルとかも結構いて、ちょっとうらやましく思ったり。
まぁ、わたしは公爵令嬢だし? 立場的に気軽な男女交際なんてできっこないんだけどさ。
あ、あそこのふたり、お化け屋敷に入るんだな。怖がってるフリして、女子は男子に甘える気満々そう。
学園祭なんていちゃつくためのイベントだもんね。やっぱ、裏山。くそっ、爆ぜろ、リア充っ。
なんて表面ニコやかに内心で毒を吐いてたら。
「ハナコ嬢!」
「ダンジュウロウ様……」
だからなんで独りきりんときにやって来るんだ、君たちは?
「見つけた。シュン王子にここの区画にいるだろうと言われて来たんだ」
そりゃあ、いるでしょうよ。
山田はこの胸のブローチ使って、わたしの動向を常に見張ってるんだから。
「ハナコ嬢はあそこに入りたいのか?」
「え?」
あそこってお化け屋敷のこと? わたしがそっちの方を見てたからかな。
「ひとりで入るのが怖いなら俺が付き合っても構わないが」
「まさか。わたくし、ああいったものには興味なくってよ」
っていうか、お化け屋敷ってヒロインとダンジュウロウのイベントじゃなかったっけ?
で、お化けを怖がるのはダンジュウロウの方。完璧主義な彼の意外な一面を見たヒロインが、やだ、この男かわいい、って距離が縮まるって展開だったはず。
「そうか? 別に遠慮はいらないんだが……」
「ほほほ、強がらなくてはいけない殿方もたいへんですわね。中には怖がりな方もいるでしょう?」
おっと、余計なこと言っちゃった。
ダンジュウロウの内情は知らないフリしとかないと。
「いや、先ほど一度入ったからな。道順も脅かされるタイミングもすべて把握済みだ。それが分かっていればどうということはない」
ってか、すでにユイナとイベント消化済みですかい。
ユイナって本当に節操なくイベントこなしてんのね。
夏休みにもダンジュウロウと公園デートイベントがあったって健太が言ってたし。
急に揺れたボートの上で抱きしめ合いながら、いい感じでふたり見つめ合ってたって話。
ん? 考えてみると、健太ってば夏休み中ずっといちゃつくカップルのぞき見してたんか。
マサトの海水浴イベントもそうだけど、姉ちゃんのためにむなしい思いさせちゃってごめんよっ。
にしても、山田とのイベントもそれくらい精力的に向き合ってほしいもんだわ。
雪山イベントが上手くいかなかった分、今日のキスイベントは何としてもユイナに完遂してもらわないと。
「用事はそれだけですの?」
「いや、本題はこれだ」
上質そうな封筒を差し出されて、反射的に受け取った。
なんかどこかで見たことあるような?
っていうかコレ、王家の箔押し封筒だし。赤い封蝋は山田個人が使う印で押されてる。
山田から届いたお茶会の招待状とまったく同じもんなんですけど。
「な、なんですの? これは」
「シュン王子からだ。中には生徒会でやる劇のチケットが入っている。ハナコ嬢にはぜひ来てほしいとのことだ」
そんな直前になって言われても。
王子からの招待を「行けたら行くね」でスルーする訳にもいかないし。うっかりしてたら時間が過ぎてたってことにすれば何とかイケるかな?
「ハナコ様、どうかなさいまして?」
「ジュリエッタ……」
途方に暮れてたわたしに助け舟が!
って思ったんだけど。
「ああ、ジュリエッタ嬢か。ちょうどいい。シュン王子の希望だ。時間になったら君が必ずハナコ嬢を連れてきてくれ」
「承知しましたわ、ダンジュウロウ様」
もう! ダンジュウロウにしてやられたって感じ。
伯爵令嬢のジュリエッタじゃ、公爵家のダンジュウロウの言葉を拒否なんてできないからね。
これじゃうっかりなんて言い訳もできなくなった。それやったらジュリエッタが責められかねないし。
「ごめん華子。声かけるタイミングが悪かった」
「いいよ。未希は助けようとしてくれたんでしょう?」
「それはそうなんだけど……」
「劇を見るだけだし、今回は健太もそばにいるしね。なんとかなるよ、きっと」
別に劇のセリフを覚えてるわけじゃないし。
例えユイナにハプニングがあったとしても、代役をわたしがやるなんてことはまずないだろう。
「じゃあ、行ってくる」
どうしても居合わせなきゃいけないってなら、ユイナと山田のイベント、きちんとこの目で見届けようじゃないの。
腹を決めて、開始時間ギリギリに生徒会の演目へとわたしは向かった。
ゲームイベントの劇は午後イチでやる予定。それが終わるまで生徒会には近づかないよう気をつけなくっちゃ。
言っても劇のチケットは抽選で配り終えてるって話。観たくても観られないって生徒も多かったみたい。
劇自体は面白そうだから、健太に記憶オーブに録画を頼んだんだよね。でも黒歴史は残したくないって拒否られちゃった。
未希とはお昼に合流することになっている。わたしの事情にばっかりつき合わせるのも申し訳ないから、午前の間はお互い自由行動ってことで。
にしても、雰囲気もノリも日本の高校の学園祭って感じでさ。とても貴族の通う学園とは思えない。
所詮ゲームの設定って言えばそれまでなんだけど。
このユルユルなセカイがわたしにとっての現実なわけで。なんだかやるせないとか思っちゃう。
(どっちみち逃げ出せないんだし、たのしまないと損よね)
イベント回避したいなら、休んじゃえばそれで済むんだけど。
逃げるのもなんかシャクじゃない? 助けを待つだけの悲劇のヒロインとか、わたしには性に合わないし。
ってなわけで、午前中いっぱいは学園祭を満喫することに。
食べ物提供してるところなんかは各家から連れてきたコックに作らせてるし、そこは金持ち学園ならではって感じ。
途中お花摘みで化粧室に寄って、出てきたら取り巻きたちはまだ誰もいなかった。
先に行っててもいいかな? どうせいつの間にか誰かしらに囲まれてるし。
にぎわう廊下をひとり気ままに歩き出した。
いつもなら注目を集めるわたしだけど、今日ばかりはみんなお祭りに夢中みたい。
仲良さそうにしてるカップルとかも結構いて、ちょっとうらやましく思ったり。
まぁ、わたしは公爵令嬢だし? 立場的に気軽な男女交際なんてできっこないんだけどさ。
あ、あそこのふたり、お化け屋敷に入るんだな。怖がってるフリして、女子は男子に甘える気満々そう。
学園祭なんていちゃつくためのイベントだもんね。やっぱ、裏山。くそっ、爆ぜろ、リア充っ。
なんて表面ニコやかに内心で毒を吐いてたら。
「ハナコ嬢!」
「ダンジュウロウ様……」
だからなんで独りきりんときにやって来るんだ、君たちは?
「見つけた。シュン王子にここの区画にいるだろうと言われて来たんだ」
そりゃあ、いるでしょうよ。
山田はこの胸のブローチ使って、わたしの動向を常に見張ってるんだから。
「ハナコ嬢はあそこに入りたいのか?」
「え?」
あそこってお化け屋敷のこと? わたしがそっちの方を見てたからかな。
「ひとりで入るのが怖いなら俺が付き合っても構わないが」
「まさか。わたくし、ああいったものには興味なくってよ」
っていうか、お化け屋敷ってヒロインとダンジュウロウのイベントじゃなかったっけ?
で、お化けを怖がるのはダンジュウロウの方。完璧主義な彼の意外な一面を見たヒロインが、やだ、この男かわいい、って距離が縮まるって展開だったはず。
「そうか? 別に遠慮はいらないんだが……」
「ほほほ、強がらなくてはいけない殿方もたいへんですわね。中には怖がりな方もいるでしょう?」
おっと、余計なこと言っちゃった。
ダンジュウロウの内情は知らないフリしとかないと。
「いや、先ほど一度入ったからな。道順も脅かされるタイミングもすべて把握済みだ。それが分かっていればどうということはない」
ってか、すでにユイナとイベント消化済みですかい。
ユイナって本当に節操なくイベントこなしてんのね。
夏休みにもダンジュウロウと公園デートイベントがあったって健太が言ってたし。
急に揺れたボートの上で抱きしめ合いながら、いい感じでふたり見つめ合ってたって話。
ん? 考えてみると、健太ってば夏休み中ずっといちゃつくカップルのぞき見してたんか。
マサトの海水浴イベントもそうだけど、姉ちゃんのためにむなしい思いさせちゃってごめんよっ。
にしても、山田とのイベントもそれくらい精力的に向き合ってほしいもんだわ。
雪山イベントが上手くいかなかった分、今日のキスイベントは何としてもユイナに完遂してもらわないと。
「用事はそれだけですの?」
「いや、本題はこれだ」
上質そうな封筒を差し出されて、反射的に受け取った。
なんかどこかで見たことあるような?
っていうかコレ、王家の箔押し封筒だし。赤い封蝋は山田個人が使う印で押されてる。
山田から届いたお茶会の招待状とまったく同じもんなんですけど。
「な、なんですの? これは」
「シュン王子からだ。中には生徒会でやる劇のチケットが入っている。ハナコ嬢にはぜひ来てほしいとのことだ」
そんな直前になって言われても。
王子からの招待を「行けたら行くね」でスルーする訳にもいかないし。うっかりしてたら時間が過ぎてたってことにすれば何とかイケるかな?
「ハナコ様、どうかなさいまして?」
「ジュリエッタ……」
途方に暮れてたわたしに助け舟が!
って思ったんだけど。
「ああ、ジュリエッタ嬢か。ちょうどいい。シュン王子の希望だ。時間になったら君が必ずハナコ嬢を連れてきてくれ」
「承知しましたわ、ダンジュウロウ様」
もう! ダンジュウロウにしてやられたって感じ。
伯爵令嬢のジュリエッタじゃ、公爵家のダンジュウロウの言葉を拒否なんてできないからね。
これじゃうっかりなんて言い訳もできなくなった。それやったらジュリエッタが責められかねないし。
「ごめん華子。声かけるタイミングが悪かった」
「いいよ。未希は助けようとしてくれたんでしょう?」
「それはそうなんだけど……」
「劇を見るだけだし、今回は健太もそばにいるしね。なんとかなるよ、きっと」
別に劇のセリフを覚えてるわけじゃないし。
例えユイナにハプニングがあったとしても、代役をわたしがやるなんてことはまずないだろう。
「じゃあ、行ってくる」
どうしても居合わせなきゃいけないってなら、ユイナと山田のイベント、きちんとこの目で見届けようじゃないの。
腹を決めて、開始時間ギリギリに生徒会の演目へとわたしは向かった。
10
あなたにおすすめの小説
【完】チェンジリングなヒロインゲーム ~よくある悪役令嬢に転生したお話~
えとう蜜夏
恋愛
私は気がついてしまった……。ここがとある乙女ゲームの世界に似ていて、私がヒロインとライバル的な立場の侯爵令嬢だったことに。その上、ヒロインと取り違えられていたことが判明し、最終的には侯爵家を放逐されて元の家に戻される。但し、ヒロインの家は商業ギルドの元締めで新興であるけど大富豪なので、とりあえず私としては目指せ、放逐エンド! ……貴族より成金うはうはエンドだもんね。
(他サイトにも掲載しております。表示素材は忠藤いずる:三日月アルペジオ様より)
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
あーもんど
恋愛
ある日、悪役令嬢に憑依してしまった主人公。
困惑するものの、わりとすんなり状況を受け入れ、『必ず幸せになる!』と決意。
さあ、第二の人生の幕開けよ!────と意気込むものの、人生そう上手くいかず……
────えっ?悪役令嬢って、家族と不仲だったの?
────ヒロインに『悪役になりきれ』って言われたけど、どうすれば……?
などと悩みながらも、真っ向から人と向き合い、自分なりの道を模索していく。
そんな主人公に惹かれたのか、皆だんだん優しくなっていき……?
ついには、主人公を溺愛するように!
────これは孤独だった悪役令嬢が家族に、攻略対象者に、ヒロインに愛されまくるお語。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
【完結】モブの王太子殿下に愛されてる転生悪役令嬢は、国外追放される運命のはずでした
Rohdea
恋愛
公爵令嬢であるスフィアは、8歳の時に王子兄弟と会った事で前世を思い出した。
同時に、今、生きているこの世界は前世で読んだ小説の世界なのだと気付く。
さらに自分はヒーロー(第二王子)とヒロインが結ばれる為に、
婚約破棄されて国外追放となる運命の悪役令嬢だった……
とりあえず、王家と距離を置きヒーロー(第二王子)との婚約から逃げる事にしたスフィア。
それから数年後、そろそろ逃げるのに限界を迎えつつあったスフィアの前に現れたのは、
婚約者となるはずのヒーロー(第二王子)ではなく……
※ 『記憶喪失になってから、あなたの本当の気持ちを知りました』
に出てくる主人公の友人の話です。
そちらを読んでいなくても問題ありません。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
モブ令嬢アレハンドリナの謀略
青杜六九
恋愛
転生モブ令嬢アレハンドリナは、王子セレドニオの婚約者ビビアナと、彼女をひそかに思う侯爵令息ルカのじれじれな恋を観察するのが日課だった。いつまで経っても決定打にかける二人に業を煮やし、セレドニオが男色家だと噂を流すべく、幼馴染の美少年イルデフォンソをけしかけたのだが……。
令嬢らしからぬ主人公が、乙女ゲームの傍観者を気取っていたところ、なぜか巻き込まれていくお話です。主人公の独白が主です。「悪役令嬢ビビアナの恋」と同じキャラクターが出てきますが、読んでいなくても全く問題はありません。あらすじはアレですが、BL要素はありません。
アレハンドリナ編のヤンデレの病み具合は弱めです。
イルデフォンソ編は腹黒です。病んでます。
2018.3.26 一旦完結しました。
2019.8.15 その後の話を執筆中ですが、別タイトルとするため、こちらは完結処理しました。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる