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イベント2日目!&会ってしまった…

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ケンジさんがログインしました。


さて、イベント2日目。
今日は、何をしようか。
やはり、冒険者ギルドに行ってクエスト受けて稼いで、NPCのクエストやって貢献度とか上げるか。
ランキングは、中間結果としてイベントの4日目に一度載せるらしい。
まぁ、トップ100に入っていれば上等だろうな。
さて、冒険者ギルドに行きますか。


そして、冒険者ギルドにて。
何の依頼があるかな。
討伐系のクエストしかないみたいだな。
それならば、オーク討伐クエストかな。
常時依頼みたいだし、昨日の事もあるしな。
多分、夕方にまた魔人が来るだろうけど、その時にモンスターも一緒に来るかどうかだ。
俺は、門まで行こうとする。
すると、後ろから声を掛けられた。
「ねぇ、君!」
俺は、後ろを振り返った。
そして、話しかけてきたのは、一番来て欲しくなかった人だった。


そう、カインだったのだ。
「えっと…何でしょうか?」
「僕は、カインって言うのだけれども、まずは君の名前を教えてもらってもいいかな?」
これは、答えた方が良さそうだ。
答えず去ったら、しつこく付いてかれそうだからだ。
「ケンジっていいます。よろしくお願いします」
「ケンジさんね。オッケー。じゃあ、ちょっとこの場所じゃあ話しにくいから別の場所へ移動して話を聞きたいんだ」
「え?あぁー、まぁいいですけど…」
周りにめちゃくちゃ見られている。
中には、あの有名なテイマーとも言っていた。
これは、一部の人にバレているなぁ。
俺は、そんなこと思いつつカインの後ろについて行く。
何を言われるやら。



そして、冒険者ギルドの近くにあった喫茶店に入った。
「さて、改めてよろしくね、ケンジさん」
「あぁ、よろしく頼むよ、カイン君」
「早速、本題に入りたいんだけど、僕、昨日の戦闘で一人の男が戦っているのを見たんだけれど、その人の後を着いて行ったらケンジさんの元に辿り着いたんだ。それで、その子は消えたからさ。ケンジさんがテイマーだよね?」
フレイ…全部バレてるじゃないか…。
これは、本当のことを言うべきだな。
「そうだな…俺がテイマーだ」
「そうだよね!よかった…人間違いだったら恥ずかしいからね。じゃあ、君が情報屋に情報が回っているユニークテイマーかな?」
まぁ、そうなるよなぁ。
今、話題のテイマーってか?
もう嫌だぜ…目立つのは。
「そう…だな。俺が、ユニークテイマーをしている」
「うん、了解。それを踏まえて提案があるんだけど、このイベントが終了次第、僕のクランである『七人の英雄』に入ってくれないかな?」
やっぱり、アイラの情報通りに勧誘が来たな。
それも、イベントの最中か…。
まぁ、これは躱せるな。
「えっと、すいません。もう、自分の商会を立ててしまいまして…それに戦闘はあんまりしたくないので、すいませんがお断りさせていただきます」
「あれ?そうなのか…うーん、諦めるしかないか…。あ!それじゃあ、その商会と提携を結んではいけないかな?」
「提携ですか…?」
「うん。商会なんだったら、多分何かを売ると思うんだけど、それを大量購入するから少し安くできないかなって。まぁ、詳しくはまたイベントが終わり次第だから、一旦フレンドになってもいいかな?」
おいおい、グイグイとくるな、この人。
そういう人なのかな、現実でも…。
まぁ、フレンドぐらいならいいか。
「わかりました。また、後日提携についても考えます」
「ありがとう!じゃあ…はい!」
カインとフレンド登録をした。
これで、一件落着だな。 
「じゃあ、また」
俺はそういうと、カインが
「ちょっ、ちょっと待って!」
「ん?何ですか?」
「一緒に行動させてもらってもいいかな?君が使役するものを見たいんだ」
「え?いや…」
これは、めんどくさいぞ。
なんで、急にこんなに絡んでくるんだよ…。
どうすればいいだろうか。
ここじゃあ、アイラとも相談できないしなぁ。
断ろう。
「えっと、イベント中なので、また後ででいいですか?」
「そうか…わかったよ。また、イベント外でよろしく頼むよ。じゃあ…頑張ってね」
「はい、ありがとうございました」
こうして、俺たちは別れた。



ふう…めんどくさかったなぁ。
さてと、門を出る。
いや、それだけなのにめちゃくちゃ見られるのきついなぁ。
そして、オークがよく出る付近まで来た。
もう、周りには誰もいない。
よし、今日はフレイと一緒にやろう。
「来い、フレイ!」
『来たぜー!主人!』
「じゃあ、オークを狩りに行くぞ!」
『ん?今日は俺一人なのか?』
「そうだな…久しぶりに、最初にテイムしたフレイでもいいかなと思ってな」
『そうなのか!じゃあ、行こうぜ!!』
俺たちは、順調にオークを倒して行く。
そして、ちょうど依頼の10体を倒したところだった。
『主人!少し大きい魔力がするぞ!!』
「大きい魔力?それは、強いモンスターか…!?」
『そうだぜ、主人!ー行った方がいいぜ!!』
俺たちは、急いで大きい魔力の方向へ走る。



すると、そこにはユニークオークがいたのだった。
レベルは99だ。
100近いのでかなり強い…。
一番最初のボーアより強いな…。
「行くぞ、フレイ!」
『了解!』
俺には、攻撃スキルはないが敵を引きつけることぐらいならできるはずだ!
「俺が惹きつける!その時に、あいつをぶっ放す技をやってくれ!」
『了解だぜ、主人!』
俺とフレイは目があった。
「行くぞ…!こい、このクソやろう!!!」
すると、ユニークオークはこちらをギラリと目を光らせて見る。
「いいぞ…!!」
俺は、森の奥へ向かって走る。
そして、念話で場所を伝える。
(フレイ!いつできる!?)
(もうすぐだ、主人!)
(わかった。徐々に、そちらの方にこいつを引きつける!)
(了解!)
やばい、もう少しで体力がなくなる…。
すると、フレイからの念話が聞こえる。
(いいぜ、主人!)
(助かった…!行くぞ!)
俺は、ユニークオークに向かって、もう一度挑発をする。
「こっちへ来い!クソ野郎!!!」
「UGAAAAAAAAAA!!!」
目の前に、フレイがでかい火の玉を出しているのが見えた。
「よし、行け!フレイ!」
『おうよ!』
《全てを燃やせ 燃やし尽くせ 我に敵対する者よ》
《フレイムブレイク》
「UGYAAAAAAAAA!!AAAAAAAAAAA!!」
ユニークオークは、燃え尽きて行く。
緊張した場面が、やっと終わったのだった。
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