好きだったよ。~どんなに辛くてもあなたの傍にいれるのなら~

三学期~席替え~

三学期に入るとテスト期間に向けて席替えがあった。
席替えを来週に迎えた金曜日の放課後。
私は先生に一人で
「カイトか頭のいい優しーい静かな人と席を隣が同じ班にしてください！絶っっっっ対に琴ちゃんと同じ班は嫌です!!!!!!!!!!!!!」
とお願いをした。
先生はあくまでも参考にって言って家に返された。
どうしてもカイトの近くの席になりたかったのには理由がある。
それは、席替えはこれまで4回あった。
そのうち2回はくじ引き。残りの2回は先生が決めていた。
くじ引きはカイトと仲のいいくまさんと隣になった。
先生が決めて隣になるのは2回とも元々席はカイトとだったのに、意地悪な女子のせいで
「カイトくんとともかちゃんは席隣じゃない方がいいと思いまーす」って言われて席を離された。
私がカイトのこと好きだって知ってて、カイトにふられてるって知っててそういう意地悪をしてきた女子達を恨んだし憎んだ。
だから、今こうして女子への嫌がらせ？をしてるんだけどね？
こういう理由があったから私はどうしても最後から2番目の席替えでカイトと近くの席になりたかった。

月曜日
私は一番乗りで学校へ行った。
するとそこには黒板に貼られた席替えの席があった。
私は近づき目をつぶった。
そしてゆっくりとめを開けてみると...

「......」

私は口を抑えた。
カイトがおんなじ班になって私の席の前になっていたからだ。
今回は男女一列混合の席になっていて前後ろ左右男子で斜めそれぞれに女子がいた。
琴の席を見てみるとカイトと離されている。


私はカイトと離された琴のことと席が近いという喜びのあまり、誰もいない教室で喜びの涙を流した。