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第2章
11 少女と魔女(3)
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「本当は二人で来ていたのに、一人分のお代しか払ってなくてすみませんでした!」
少女は深々と頭を下げた。肩に載せていた小とかげがずり落ちそうになっていた。
とかげは素知らぬふりで肩によじ登り、足の位置を元に戻した。
ドエドは仕込みの手を休めてカウンターから出てきた。マヌエラはカウンターの椅子をくるりと回した。
シャドウはマヌエラの手伝いで豆の房を一つずつばらしていた。手先が不器用なので、形が歪だったり、豆が一粒こぼれたりしていた。
「エマさんは獣人さんだったのかい?」
店に入って来た一人と一匹に対し、ドエドはえらく驚いていた。
「あ、あの!私がエマです」
肩に小とかげを乗せたまま、エマはそっと手を上げた。指先が震えていた。萎縮した体はより小さく見えた。
「えっ?あなたどう見ても子どもじゃない!いくつ?」
マヌエラは掴んでいた豆をシャドウに向かって放り投げ、エマの顔を覗き込んだ。
「えと、13か4歳くらいです。たぶん」
「あたしが見た通り獣人さ。呼び名は魔女だ」
「…魔女?」
ドエドは唾を飲み込んだ。
「多分って自分の歳がわからないの?」
年齢や身元が定かではない者も珍しいことではないが、マヌエラは好奇心からか、聞き出したい一心だ。
「うーんと。こっちに来た時は確か13歳でした。中学入ってからすぐ。夏です。夏服を覚えてます。でもそれから何年も経ってるはずだから、もうちょっと上かもしれません」
?マークがマヌエラの頭の周りをふわふわと飛び交う。
上かもしれないと言うなら年はとった分を数えるはずだ。そのわりには、体つきや顔つきは幼いままだ。
輪郭に沿って横髪を作り、後ろ髪は尻尾みたいに長く、たらんとしていた。髪の色も肌の色も隣にくっついている小とかげと同じ赤みがかった茶色だ。栗梅色。
「私はこちらに呼ばれたみたいで」
「こらっ。余計なことは言うんじゃないよ!」
エマの言葉を遮るように魔女は翼をあおいだ。
「わっ!何ですか。いきなり!!」
風圧がエマの顔に飛んできた。鼻がツンとした。
「今、なんと…?」
突然の魔女の行動にシャドウは眉をひそめた。
「…なんだい。おまえ獣人が珍しいのかい?」
魔女は探るような目つきでシャドウを睨んだ。昨晩と同じく圧のある眼差しだ。緑色の目がギョロリと光った。
シャドウは、少女の口を噤ませた魔女の行動が気になって仕方がなかった。話題を変えてきた意味は?
「…珍しくはない。俺の仲間は獣人だ」
「ほう!物好きもいるものだ。して段階は?」
「…転化と転身だ」
ディルとレアシス。
「段階ってなんですか?」
エマはドエドに小声で聞いた。
「段階というのは、獣人の…、そのパターン別というのかな。俺もよくは知らない」
ドエドはチラッとシャドウに目配せをした。獣人のことはシャドウの方が詳しそうだ。
「…獣人には個体それぞれに現れるパターンがある。先天性、転化、変化、転身」
「?」
エマは首を傾げた。ドエドもマヌエラも同じだ。
「生まれた時から獣の姿か、成長過程の中で獣人になる転化、年老いてからの変化、あるいは獣から人間になる転身という」
「ほう。よく知ってるな」
「じゃあ魔女さんはどのタイプなんですか?」
長年一緒に生活をしているが、その手の話をしたことはなかった。
「あたしは…」
エマは魔女の横顔を眺めた。魔女は言葉を探してるのか迷っているのか、微動だにしない。
「魔女さーん?」
再度声を掛けるが無反応は続いた。
「…聞きたい事はたくさんあるんだけど、とりあえず話を元に戻そうか」
マヌエラはええ~と不服そうな声を上げた。
「あとでな。あと!」
ドエドは幼子を宥めるような口調でマヌエラを黙らせた。
「とりあえずは、一人分の無銭飲食を詫びに来たって事だよね?」
「は、はい!すみませんでした」
「うん。わかった。素直に話してくれてありがとう。次からはちゃんと二人で来なね」
「次?また、お店に来てもいいんですか?」
「もちろん。何か不都合ある?」
「全然!むしろ、ドエドさんの方が困るんじゃないんですか?」
「良いと言ってるなら構わないんじゃわないか」
魔女は当然だと言わんばかりだ。
「魔女さん!失礼ですよ!」
エマは魔女に詰め寄るが、ひらりとかわされ飛び上がられた。
「ははは。二人の組み合わせは楽しいね。オレは嬉しいんだよ。獣人さんから、人間側に進んでくることは、ほとんどないからね。みんな、どこかよそよそしい。ここは港町で、王都に向かう船もあるから。…ねぇ」
ドエドは言葉の語尾を濁した。
王都に行く獣人は、必ず城に収容される。
その末路を知っているからこそ余計に顔色が険しくなった。
「…そうだな」
シャドウも言葉を詰まらせた。城に控えていた頃は、獣人はたくさんいた。だが、一定期間が過ぎると一気に減少する。その理由を知ったのはそう遅くはなかった。
「…お城に行くとどうなるんですか?」
エマはキョトンと首を傾げた。どうやら何も知らなそうだ。
「おまえは知らなくていいよ」
魔女はゆるやかに下降し、エマの頭の上に着地した。
「ま、何にせよさ。料金のことは気にしないでいい。また店に来てね」
曇りがかった雰囲気をドエドは振り払った。外用のホウキとちりとりを取り出した。
「いえっ。お金はお支払いします!悪いことと思いながらも、何だかんだ昨日まで延々と繰り返してしまったので…」
悪いことだと認識している「つもり」では、本当の理解ではない。エマは意志の弱さを痛感していた。
エマは深く頭を下げた。
「払うって言ってるんだから、いただいたら?」
マヌエラは椅子をくるりと回した
「うーん。でもなぁ。支払い済んじゃったらもう来ない気がするんだよね。そうでしょ?」
「…ご、ご迷惑をかけてしまいましたので、今後は遠慮しようと思ってます。食事は自分達で作ります」
「エマは料理できるの?」
「得意ではないですが、…なんとかします」
「ほら。そうなる。自炊が悪いわけじゃないけど、毎日うちに来てた人がいなくなるのはこっちが寂しいんだよ。ここは漁場が良くて新鮮な魚が毎日手に入るし、酒は船でいくらでも良いのが手に入る。ニ人分の飲食代なんてわけないんだ」
「でも…。さすがにそれは図々しいですよ」
エマはますます体を縮ませた。
「じゃあさ、今まで二人が食べてきた分を労力でもらうってどう?この前辞めた人がいるから、配膳係が足りないのよ」
「それはそうだなぁ。マヌエラが飲みだすと手が回らなくなるからな」
「失礼ね!私だっていつも飲んでるわけじゃないわよ!」
マヌエラは口を尖らせた。
「(…ほぼ毎日だろう) どうかな?エマ」
「わ、私ですか?魔女さんは?」
「あたしは酒飲むことしか芸がない」
「そんなあ。私はお酒は飲めないですよ!」
「あはは。酒は飲まなくていいんだよ。厨房で作った料理を客のテーブルまで運んだり、食べ終わった食器を片付けてくれたりしてくれればいい。簡単だろ」
「…は、はい。あ、でも、どうしてこんなによくしてくれるんですか?」
「ここは港で賑やかな町なんだけど、通り過ぎて行く人の方が多いんだ。偶然出会って気が合って盛り上がっても翌日にはさよならだ。出会いと別れが早いんだよね。エマや魔女さんと出会えたのも偶然なんだろうけど、近くに住んでいるのに離れ離れになるのは寂しいんだ」
「この人こう見えて寂しがり屋なのよ」
マヌエラはドエドの腕を取った。
「私もまたエマさんと…あ。違うか。魔女さんとお酒を飲みたいし。エマとも仲良くなりたい」
マヌエラには知りたいことがたくさんあった。エマの年齢をはじめ、二人の住まいや外套の下がどうなっているか、好きな酒の種類や肴など。得意な料理のレシピなど、色々な話をしてみたいのだ。
「…いいんですか?」
「うん。じゃ。決まりだね。これからもよろしくね」
「やれやれ。話はついたようだな。今までと同じように酒が飲めるということでいいんだな?」
魔女はカウンターに翼を下ろした。
「お代はいただきますよ」
ドエドはニヤリと商売人の顔を見せた。
「チッ」
「こらっ。舌打ちしないの!ただでさえ、魔女さんは飲み過ぎなんですよ!」
魔女はエマの振り回す腕を避けて、適当にあしらった。
「…話がしたい」
シャドウは豆むきの手を止めて、魔女に視線を送った。
「本当は二人で来ていたのに、一人分のお代しか払ってなくてすみませんでした!」
少女は深々と頭を下げた。肩に載せていた小とかげがずり落ちそうになっていた。
とかげは素知らぬふりで肩によじ登り、足の位置を元に戻した。
ドエドは仕込みの手を休めてカウンターから出てきた。マヌエラはカウンターの椅子をくるりと回した。
シャドウはマヌエラの手伝いで豆の房を一つずつばらしていた。手先が不器用なので、形が歪だったり、豆が一粒こぼれたりしていた。
「エマさんは獣人さんだったのかい?」
店に入って来た一人と一匹に対し、ドエドはえらく驚いていた。
「あ、あの!私がエマです」
肩に小とかげを乗せたまま、エマはそっと手を上げた。指先が震えていた。萎縮した体はより小さく見えた。
「えっ?あなたどう見ても子どもじゃない!いくつ?」
マヌエラは掴んでいた豆をシャドウに向かって放り投げ、エマの顔を覗き込んだ。
「えと、13か4歳くらいです。たぶん」
「あたしが見た通り獣人さ。呼び名は魔女だ」
「…魔女?」
ドエドは唾を飲み込んだ。
「多分って自分の歳がわからないの?」
年齢や身元が定かではない者も珍しいことではないが、マヌエラは好奇心からか、聞き出したい一心だ。
「うーんと。こっちに来た時は確か13歳でした。中学入ってからすぐ。夏です。夏服を覚えてます。でもそれから何年も経ってるはずだから、もうちょっと上かもしれません」
?マークがマヌエラの頭の周りをふわふわと飛び交う。
上かもしれないと言うなら年はとった分を数えるはずだ。そのわりには、体つきや顔つきは幼いままだ。
輪郭に沿って横髪を作り、後ろ髪は尻尾みたいに長く、たらんとしていた。髪の色も肌の色も隣にくっついている小とかげと同じ赤みがかった茶色だ。栗梅色。
「私はこちらに呼ばれたみたいで」
「こらっ。余計なことは言うんじゃないよ!」
エマの言葉を遮るように魔女は翼をあおいだ。
「わっ!何ですか。いきなり!!」
風圧がエマの顔に飛んできた。鼻がツンとした。
「今、なんと…?」
突然の魔女の行動にシャドウは眉をひそめた。
「…なんだい。おまえ獣人が珍しいのかい?」
魔女は探るような目つきでシャドウを睨んだ。昨晩と同じく圧のある眼差しだ。緑色の目がギョロリと光った。
シャドウは、少女の口を噤ませた魔女の行動が気になって仕方がなかった。話題を変えてきた意味は?
「…珍しくはない。俺の仲間は獣人だ」
「ほう!物好きもいるものだ。して段階は?」
「…転化と転身だ」
ディルとレアシス。
「段階ってなんですか?」
エマはドエドに小声で聞いた。
「段階というのは、獣人の…、そのパターン別というのかな。俺もよくは知らない」
ドエドはチラッとシャドウに目配せをした。獣人のことはシャドウの方が詳しそうだ。
「…獣人には個体それぞれに現れるパターンがある。先天性、転化、変化、転身」
「?」
エマは首を傾げた。ドエドもマヌエラも同じだ。
「生まれた時から獣の姿か、成長過程の中で獣人になる転化、年老いてからの変化、あるいは獣から人間になる転身という」
「ほう。よく知ってるな」
「じゃあ魔女さんはどのタイプなんですか?」
長年一緒に生活をしているが、その手の話をしたことはなかった。
「あたしは…」
エマは魔女の横顔を眺めた。魔女は言葉を探してるのか迷っているのか、微動だにしない。
「魔女さーん?」
再度声を掛けるが無反応は続いた。
「…聞きたい事はたくさんあるんだけど、とりあえず話を元に戻そうか」
マヌエラはええ~と不服そうな声を上げた。
「あとでな。あと!」
ドエドは幼子を宥めるような口調でマヌエラを黙らせた。
「とりあえずは、一人分の無銭飲食を詫びに来たって事だよね?」
「は、はい!すみませんでした」
「うん。わかった。素直に話してくれてありがとう。次からはちゃんと二人で来なね」
「次?また、お店に来てもいいんですか?」
「もちろん。何か不都合ある?」
「全然!むしろ、ドエドさんの方が困るんじゃないんですか?」
「良いと言ってるなら構わないんじゃわないか」
魔女は当然だと言わんばかりだ。
「魔女さん!失礼ですよ!」
エマは魔女に詰め寄るが、ひらりとかわされ飛び上がられた。
「ははは。二人の組み合わせは楽しいね。オレは嬉しいんだよ。獣人さんから、人間側に進んでくることは、ほとんどないからね。みんな、どこかよそよそしい。ここは港町で、王都に向かう船もあるから。…ねぇ」
ドエドは言葉の語尾を濁した。
王都に行く獣人は、必ず城に収容される。
その末路を知っているからこそ余計に顔色が険しくなった。
「…そうだな」
シャドウも言葉を詰まらせた。城に控えていた頃は、獣人はたくさんいた。だが、一定期間が過ぎると一気に減少する。その理由を知ったのはそう遅くはなかった。
「…お城に行くとどうなるんですか?」
エマはキョトンと首を傾げた。どうやら何も知らなそうだ。
「おまえは知らなくていいよ」
魔女はゆるやかに下降し、エマの頭の上に着地した。
「ま、何にせよさ。料金のことは気にしないでいい。また店に来てね」
曇りがかった雰囲気をドエドは振り払った。外用のホウキとちりとりを取り出した。
「いえっ。お金はお支払いします!悪いことと思いながらも、何だかんだ昨日まで延々と繰り返してしまったので…」
悪いことだと認識している「つもり」では、本当の理解ではない。エマは意志の弱さを痛感していた。
エマは深く頭を下げた。
「払うって言ってるんだから、いただいたら?」
マヌエラは椅子をくるりと回した
「うーん。でもなぁ。支払い済んじゃったらもう来ない気がするんだよね。そうでしょ?」
「…ご、ご迷惑をかけてしまいましたので、今後は遠慮しようと思ってます。食事は自分達で作ります」
「エマは料理できるの?」
「得意ではないですが、…なんとかします」
「ほら。そうなる。自炊が悪いわけじゃないけど、毎日うちに来てた人がいなくなるのはこっちが寂しいんだよ。ここは漁場が良くて新鮮な魚が毎日手に入るし、酒は船でいくらでも良いのが手に入る。ニ人分の飲食代なんてわけないんだ」
「でも…。さすがにそれは図々しいですよ」
エマはますます体を縮ませた。
「じゃあさ、今まで二人が食べてきた分を労力でもらうってどう?この前辞めた人がいるから、配膳係が足りないのよ」
「それはそうだなぁ。マヌエラが飲みだすと手が回らなくなるからな」
「失礼ね!私だっていつも飲んでるわけじゃないわよ!」
マヌエラは口を尖らせた。
「(…ほぼ毎日だろう) どうかな?エマ」
「わ、私ですか?魔女さんは?」
「あたしは酒飲むことしか芸がない」
「そんなあ。私はお酒は飲めないですよ!」
「あはは。酒は飲まなくていいんだよ。厨房で作った料理を客のテーブルまで運んだり、食べ終わった食器を片付けてくれたりしてくれればいい。簡単だろ」
「…は、はい。あ、でも、どうしてこんなによくしてくれるんですか?」
「ここは港で賑やかな町なんだけど、通り過ぎて行く人の方が多いんだ。偶然出会って気が合って盛り上がっても翌日にはさよならだ。出会いと別れが早いんだよね。エマや魔女さんと出会えたのも偶然なんだろうけど、近くに住んでいるのに離れ離れになるのは寂しいんだ」
「この人こう見えて寂しがり屋なのよ」
マヌエラはドエドの腕を取った。
「私もまたエマさんと…あ。違うか。魔女さんとお酒を飲みたいし。エマとも仲良くなりたい」
マヌエラには知りたいことがたくさんあった。エマの年齢をはじめ、二人の住まいや外套の下がどうなっているか、好きな酒の種類や肴など。得意な料理のレシピなど、色々な話をしてみたいのだ。
「…いいんですか?」
「うん。じゃ。決まりだね。これからもよろしくね」
「やれやれ。話はついたようだな。今までと同じように酒が飲めるということでいいんだな?」
魔女はカウンターに翼を下ろした。
「お代はいただきますよ」
ドエドはニヤリと商売人の顔を見せた。
「チッ」
「こらっ。舌打ちしないの!ただでさえ、魔女さんは飲み過ぎなんですよ!」
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