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第1部 第1章
9 はじまりの朝
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「凍傷になるぞ」
目を開けると頭の上にあの人の顔があった。長い髪の毛が顔に影を落としていて、表情はあまり読めない。浅黒い肌にがっしりとした骨格。前合わせの着物みたいな服を腰帯で留めていて木刀をぶら下げていた。首には不釣り合いな黒いチョーカー。
そういえば、森から出たらこの人達のことを教えてもらうんだった。私を助けてくれると手を引いてくれた人。まだ名前も聞いてなかった。
シャドウはまだ川に浸けたままでいた雪の足をひょいと持ち上げた。
「ひゃっ」
ざばっと水飛沫を上げて両足が岸に着いた。足首ら辺が赤く色づいていた。切り傷とは違うピリピリとした痛みがした。
「ほら、凍傷一歩手前だ」
タオルで丁寧な水分を拭かれ、包帯まで巻き直してくれた。
「…ありがとうございます」
地下足袋のホックを留め終えた頃、シャドウは雪ときちんと顔を合わせた。雪も見つめ返した。
「あ…の、」
聞きたいことも知りたいことも山ほどあるのにうまく言い表わせない。シャドウもまた無言のままでいた。
「…何、見つめ合ってるのさ」
見合いかよと、ディルが対岸から戻って来た。白い毛の犬のような獣は、指先についた水の雫をペロリと舐めた。シャドウと雪の間に体を入れてクンクンと鼻を鳴らした。
ふりふりと尻を動かして尻尾を左右に振り、ペシペシと雪の頭に当てた。
「記憶はあるのか?」
「は?」
「森の中で見たものだよ」
「…それはもう、はっきりと」
「ふぅん」
ディルはそれ以上のことは言わずに雪から離れた。
ん?
私いま、誰と話した?
何が喋った?
雪は頭や顔に当たる尻尾を触ってみた。感触の良い触り心地だ。パンパスグラスみたいなボリューム。モコモコな細い繊維の集まり。フサフサ。
暖かい。気持ちいい。
いや、まて。これはまさか世に言うところの…
雪は尻尾の持ち主を恐る恐る振り返る。
「何してんだよ?」
ディルは眉間に皺を寄せて怪訝な顔をしていた。
「!!」
ディルは雪の口を塞ぎにかかった。叫ばれる前に。「犬」と呼ばれる前に。
右腕をぐんと伸ばした。雪の口に手を置き、獣の毛深い体が人間の姿に変化していく。毛が抜け落ち、骨格が変わる。バキバキと骨が鳴る。胴体が伸び、輪郭も獣から若い人間の男になった。ピンッと立ち上がった耳を髪の毛の中に押し込める。切れ長の瞳も牙が剥き出しになっていた大きな口も人間サイズになり顔の中に収まった。
ディルは立ち上がり首や関節をバキバキと鳴らした。人間から獣になるより、獣から人間に変化する時の方が時間がかかる。その時々の気温や気候、精神面の浮き沈みなども影響する。今回はまあまあかな。この新入りの「影付き」にヤキを入れるのにちょうどいい。
ディルは雪に振り返った。
「犬」などと言ったら頭から齧ってやる。おっと、この姿で齧るじゃないな。
「…あんまり舐めてると首の骨を」
折ってやるぞと脅しにいった。
顔の前に出された右手は、雪の顔など簡単に握り潰せるぐらいに大きく、硬い爪も伸びていた。
プラチナに近い白い髪の毛に黄色の瞳。細くしなやかな体だか、身のこなしの軽さを強調するかのように引き締まっていた。見た目は十代後半から二十歳そこそこくらいか。獣人と知られる前は、かなりの女性からキャアキャアともてはやされていたものだが、バレてからは本性が出たのか。顔に似合わず凶暴な口をきく。毎度のことでシャドウは呆れていた。
「気にするな。仕様だ」
固まったまま動かないでいる雪の顔を覗き込んだ。
「何だよ。びびらせてよ」
ディルは悪戯っ子のように舌を出して笑った。相手がシャドウだからか、ディルもおとなしくなった。兄貴分にくっ付いて威勢を張る舎弟。兄貴分に制されておとなしくなるみたいな関係だ。二人のじゃれ合いを見ていて飽きないとレスはよく笑っていた。しかし雪は、目の前で犬と話して、犬が人間に変化する様を見させられて、思考能力が凍結してしまった。ディルは満足気に笑った。
「ヒヒヒ。ザマァないね」
ディルは雪の頬をツンツンと指の腹で押したり両の頬をつまんで横に伸ばしたりした。
「あっははは、変な顔」
しばらくされるがままであったが、雪はハッとして意識の束縛が解けた。
「ちょちょちょ、ちょっと待った!」
大きく体を揺すってディルの手から逃れた。頬がヒリヒリした。
「ちぇっ、逃げられた」
ディルは遊び道具を取り上げられた子どもみたいに口を尖らせた。
隣でシャドウが、いい加減にしとけよと言いたい顔をしていた。
「あ、あた、あなああなた、あたなえ!」
何度も噛んだ。
ディルの悪戯っ子スマイルも止まらなかった。
腹を抱えて草の上をゴロンゴロンと転がる姿はまるで犬と一緒だ。シャドウは頭を抱え、雪は指を差したまま、わなわなと震えていた。
「矛盾すぎる!」
「は?」
「あなた、森の中でい、犬の姿で私のこと起こそうと顔を舐めて来たくせに、今はどこからどう見ても犬なのに、犬と呼ぶなとか、犬から人間に変身するとか、い、意味わからないんですけどっ」
震えた指先はディルを差していた。ディルは先ほどの笑顔からだんだん表情が曇って来た。
「犬犬うるさいな。何回言った?」
「じゃあ、なんと呼べば?それよりも何よりも、お二方は一体何者なの?ここはどこなの?」
シャドウを前にしても聞けなかったことを雪は恐る恐る口に出した。
「今更かよ」
ディルとシャドウの顔を交互に見て思いのたけをぶつけた。
なぜ、ここにいるのか?
なぜ、影付きと呼ばれているのか?
なぜ、未練から逃げなければいけないのか?
なぜ、私なのか?
出せばキリがないほど疑問が浮かぶ。
何故何故何故何故。
「…あんたは人に聞くばかりだなぁ。何故とかどうしてとか」
「え?」
「他者に問う前に自分で考えてみたらどうだ」
この現状を。何の因果かカラクリか?
「そんなこと言われても」
確かに、未練と言われて映し出されたものは二つとも私の問題だ。田舎にいる家族と仕事。 仕事が忙し過ぎて田舎には帰れなかったが、田舎に帰る旅費も仕送りも、仕事をしてなければ捻出出来ない。決して弟妹達をほったらかしにしているわけではない。仕事も起動に乗ってきたばかりで、リズムを崩したくなかった。美紅ちゃんのことは予想外にしたって、手放すことはない。
言い訳なんかじゃない。
「…現実から目を逸らしてきたわけじゃない」
それは世界を変えてでも、断ち切らなければいけないこと?生活のために優先順位は必要だ。仕事、生活、家族、、、
頭の隅に、涙を流す家族の姿が見えた気がした。
「…よくわかりません」
「自分のことなのに?」
自分のことだからよくわからない。
私の選択が家族を不幸にしてきたのか。それを認めたくない自分がいた。家出した母が悪い、母を詰る祖母が悪い、母を庇わなかった父が悪いと全て家族のせいにして、私は間違ってなかったと思いたかった。
ディルはじっと雪を見ていた。瞬きもしない顔の時は大抵、人の心を読んでいた。覗きも大概にしろとシャドウは常々思っていたが役に立つこともあるので、強くは言えなかった。なかなか言葉に出来ない想いを暴露されるのは甚だ遺憾だが。
ディルはシャドウを見、一瞬だけ眉毛を動かした。
今のも読まれた。シャドウは咳払いをして仕切り直した。
「とりあえず、城と連絡が取れた」
「レスは何だって?」
「…言いたいことはあるようだが、ひとまず面通しだ」
シャドウは腰に下げていた木刀を取り出し、雪とディルと自分が入るサイズの円を描いた。二重の曲線。地図上に表示されている方位図を描き、四方向に記号のような妙な絵を描いた。
「なに、これ?」
「雪」
「はっ、はい」
長髪の人に急に名前を呼ばれて驚いた。私、名乗った覚えがないのに。
「これから王との顔合わせがある。お前は何も聞かずに、『はい』とだけ答えていろ」
「王…様?」
「そうだ」
シャドウは木刀を円の中心に置き、詠唱をはじめた。
「凍傷になるぞ」
目を開けると頭の上にあの人の顔があった。長い髪の毛が顔に影を落としていて、表情はあまり読めない。浅黒い肌にがっしりとした骨格。前合わせの着物みたいな服を腰帯で留めていて木刀をぶら下げていた。首には不釣り合いな黒いチョーカー。
そういえば、森から出たらこの人達のことを教えてもらうんだった。私を助けてくれると手を引いてくれた人。まだ名前も聞いてなかった。
シャドウはまだ川に浸けたままでいた雪の足をひょいと持ち上げた。
「ひゃっ」
ざばっと水飛沫を上げて両足が岸に着いた。足首ら辺が赤く色づいていた。切り傷とは違うピリピリとした痛みがした。
「ほら、凍傷一歩手前だ」
タオルで丁寧な水分を拭かれ、包帯まで巻き直してくれた。
「…ありがとうございます」
地下足袋のホックを留め終えた頃、シャドウは雪ときちんと顔を合わせた。雪も見つめ返した。
「あ…の、」
聞きたいことも知りたいことも山ほどあるのにうまく言い表わせない。シャドウもまた無言のままでいた。
「…何、見つめ合ってるのさ」
見合いかよと、ディルが対岸から戻って来た。白い毛の犬のような獣は、指先についた水の雫をペロリと舐めた。シャドウと雪の間に体を入れてクンクンと鼻を鳴らした。
ふりふりと尻を動かして尻尾を左右に振り、ペシペシと雪の頭に当てた。
「記憶はあるのか?」
「は?」
「森の中で見たものだよ」
「…それはもう、はっきりと」
「ふぅん」
ディルはそれ以上のことは言わずに雪から離れた。
ん?
私いま、誰と話した?
何が喋った?
雪は頭や顔に当たる尻尾を触ってみた。感触の良い触り心地だ。パンパスグラスみたいなボリューム。モコモコな細い繊維の集まり。フサフサ。
暖かい。気持ちいい。
いや、まて。これはまさか世に言うところの…
雪は尻尾の持ち主を恐る恐る振り返る。
「何してんだよ?」
ディルは眉間に皺を寄せて怪訝な顔をしていた。
「!!」
ディルは雪の口を塞ぎにかかった。叫ばれる前に。「犬」と呼ばれる前に。
右腕をぐんと伸ばした。雪の口に手を置き、獣の毛深い体が人間の姿に変化していく。毛が抜け落ち、骨格が変わる。バキバキと骨が鳴る。胴体が伸び、輪郭も獣から若い人間の男になった。ピンッと立ち上がった耳を髪の毛の中に押し込める。切れ長の瞳も牙が剥き出しになっていた大きな口も人間サイズになり顔の中に収まった。
ディルは立ち上がり首や関節をバキバキと鳴らした。人間から獣になるより、獣から人間に変化する時の方が時間がかかる。その時々の気温や気候、精神面の浮き沈みなども影響する。今回はまあまあかな。この新入りの「影付き」にヤキを入れるのにちょうどいい。
ディルは雪に振り返った。
「犬」などと言ったら頭から齧ってやる。おっと、この姿で齧るじゃないな。
「…あんまり舐めてると首の骨を」
折ってやるぞと脅しにいった。
顔の前に出された右手は、雪の顔など簡単に握り潰せるぐらいに大きく、硬い爪も伸びていた。
プラチナに近い白い髪の毛に黄色の瞳。細くしなやかな体だか、身のこなしの軽さを強調するかのように引き締まっていた。見た目は十代後半から二十歳そこそこくらいか。獣人と知られる前は、かなりの女性からキャアキャアともてはやされていたものだが、バレてからは本性が出たのか。顔に似合わず凶暴な口をきく。毎度のことでシャドウは呆れていた。
「気にするな。仕様だ」
固まったまま動かないでいる雪の顔を覗き込んだ。
「何だよ。びびらせてよ」
ディルは悪戯っ子のように舌を出して笑った。相手がシャドウだからか、ディルもおとなしくなった。兄貴分にくっ付いて威勢を張る舎弟。兄貴分に制されておとなしくなるみたいな関係だ。二人のじゃれ合いを見ていて飽きないとレスはよく笑っていた。しかし雪は、目の前で犬と話して、犬が人間に変化する様を見させられて、思考能力が凍結してしまった。ディルは満足気に笑った。
「ヒヒヒ。ザマァないね」
ディルは雪の頬をツンツンと指の腹で押したり両の頬をつまんで横に伸ばしたりした。
「あっははは、変な顔」
しばらくされるがままであったが、雪はハッとして意識の束縛が解けた。
「ちょちょちょ、ちょっと待った!」
大きく体を揺すってディルの手から逃れた。頬がヒリヒリした。
「ちぇっ、逃げられた」
ディルは遊び道具を取り上げられた子どもみたいに口を尖らせた。
隣でシャドウが、いい加減にしとけよと言いたい顔をしていた。
「あ、あた、あなああなた、あたなえ!」
何度も噛んだ。
ディルの悪戯っ子スマイルも止まらなかった。
腹を抱えて草の上をゴロンゴロンと転がる姿はまるで犬と一緒だ。シャドウは頭を抱え、雪は指を差したまま、わなわなと震えていた。
「矛盾すぎる!」
「は?」
「あなた、森の中でい、犬の姿で私のこと起こそうと顔を舐めて来たくせに、今はどこからどう見ても犬なのに、犬と呼ぶなとか、犬から人間に変身するとか、い、意味わからないんですけどっ」
震えた指先はディルを差していた。ディルは先ほどの笑顔からだんだん表情が曇って来た。
「犬犬うるさいな。何回言った?」
「じゃあ、なんと呼べば?それよりも何よりも、お二方は一体何者なの?ここはどこなの?」
シャドウを前にしても聞けなかったことを雪は恐る恐る口に出した。
「今更かよ」
ディルとシャドウの顔を交互に見て思いのたけをぶつけた。
なぜ、ここにいるのか?
なぜ、影付きと呼ばれているのか?
なぜ、未練から逃げなければいけないのか?
なぜ、私なのか?
出せばキリがないほど疑問が浮かぶ。
何故何故何故何故。
「…あんたは人に聞くばかりだなぁ。何故とかどうしてとか」
「え?」
「他者に問う前に自分で考えてみたらどうだ」
この現状を。何の因果かカラクリか?
「そんなこと言われても」
確かに、未練と言われて映し出されたものは二つとも私の問題だ。田舎にいる家族と仕事。 仕事が忙し過ぎて田舎には帰れなかったが、田舎に帰る旅費も仕送りも、仕事をしてなければ捻出出来ない。決して弟妹達をほったらかしにしているわけではない。仕事も起動に乗ってきたばかりで、リズムを崩したくなかった。美紅ちゃんのことは予想外にしたって、手放すことはない。
言い訳なんかじゃない。
「…現実から目を逸らしてきたわけじゃない」
それは世界を変えてでも、断ち切らなければいけないこと?生活のために優先順位は必要だ。仕事、生活、家族、、、
頭の隅に、涙を流す家族の姿が見えた気がした。
「…よくわかりません」
「自分のことなのに?」
自分のことだからよくわからない。
私の選択が家族を不幸にしてきたのか。それを認めたくない自分がいた。家出した母が悪い、母を詰る祖母が悪い、母を庇わなかった父が悪いと全て家族のせいにして、私は間違ってなかったと思いたかった。
ディルはじっと雪を見ていた。瞬きもしない顔の時は大抵、人の心を読んでいた。覗きも大概にしろとシャドウは常々思っていたが役に立つこともあるので、強くは言えなかった。なかなか言葉に出来ない想いを暴露されるのは甚だ遺憾だが。
ディルはシャドウを見、一瞬だけ眉毛を動かした。
今のも読まれた。シャドウは咳払いをして仕切り直した。
「とりあえず、城と連絡が取れた」
「レスは何だって?」
「…言いたいことはあるようだが、ひとまず面通しだ」
シャドウは腰に下げていた木刀を取り出し、雪とディルと自分が入るサイズの円を描いた。二重の曲線。地図上に表示されている方位図を描き、四方向に記号のような妙な絵を描いた。
「なに、これ?」
「雪」
「はっ、はい」
長髪の人に急に名前を呼ばれて驚いた。私、名乗った覚えがないのに。
「これから王との顔合わせがある。お前は何も聞かずに、『はい』とだけ答えていろ」
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「そうだ」
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