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紅花の思い
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前回までのあらすじ!!
紅花の魔力を吸い取るために呪いを吸い取る魔法を使ったよ!
結果だけ話すと紅花は魔力を制御出来るようにならなかったよ!
代わりに僕のお尻から炎が出るようになったよ!
焼き芋が出来るよ! やったね!
「ぬわああああああん! もう駄目ヨ! 一巻のおわりヨ!!!」
紅花は頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。
魔法吸い取る作戦は失敗に終わった。紅花の魔力の器は思ったよりも大きく、俺の魔法を持ってしても、彼女の魔力を弱めることは出来なかった。
俺が全力で魔力を吸い尽くそうとすれば可能だったのかもしれないが、そうすると今度は紅花の魔力が完全に枯渇しかねないし、俺の尻が取り返しの付かない状態になりかねない。いや取り返しはつかなくなってるか。
「紅花、やるだけやったのだ。もう諦めよう」
「嫌ヨ! 私絶対に諦めないヨ!」
「そうは言うが、どうするのだ。魔力を制御出来ないのではもう手の打ちようが無いであろう」
そこまで言うと紅花は黙り込んでしまった。しかし彼女の目はまだ諦めていないように見える。
「お父さんに、借金があるヨ」
紅花が唐突に言った。紅花らしくない、感情の乏しい声だった。
「借金?」
「お父さんの店、繁盛してたのに、燃えちゃって……ううん、放火魔に燃やされちゃったヨ」
「すると、その放火をしたのは店の繁盛を妬む者なのでは?」
「ううん、私ヨ」
「お前か!!」
自分で自分のこと放火魔っていう奴初めて見たわ。
「しかし、どうして」
「火の調節を間違えて店が粉々になったヨ」
いやお前常に調節機能バグってんだろ。
「もちろん放火するつもりじゃ無かったヨ。死人も出てなイ」
「よくその火力で人が死ななかったな……。それで店を建て替える時に借金をしてしまったわけだな」
「ううん、一回目は自費で何とか払ったヨ」
「一回は……?」
「建て替えが終わって、営業を再開する直前でまた燃えたヨ」
「まさか……」
「私がくしゃみをしたと同時に燃えたヨ」
何この息をするように家を燃やす女。
「よく燃えてたヨ」
何でちょっと他人事なんだよ! 自分の家が燃えてんのに、何そのキャンプファイヤー見た時の感想!
「お父さん、流石に二回目は立て替えられなくテ、変なところから借金しちゃったヨ」
「そう、なのか……」
「毎日借金取りがやってきて、執拗にお父さんがハゲてることをイジるだけイジり倒して帰っていくヨ」
「取り立てろよ」
「イジられたお父さんはちょっと嬉しそうヨ」
ドMじゃねえか。まあ娘に二回店燃やされても怒らないくらいだから相当気が長いんだろう。
「お店が場末に移ってお客さんも減っちゃっテ、借金の返済で家計は火の車。私、罪悪感でいっぱいデ……、毎日ご飯三杯しかおかわり出来なかったヨ」
元気いっぱいじゃねえか
「貧しくても順調に返済は進んでいたヨ。だけどある時、借金取りが来て言ったヨ。『来年の八月までに借金を返せなかったら、借金のカタに店主のオヤジをもらう』って!」
「オヤジ!? 貴様の父親!?」
「そうヨ」
「そうなの!?」
「お父さんはちょっと嬉しそうだったヨ」
だから何で喜んでんだよ! お前の地元変態ばっかじゃねえか!
「借金取りは元からお父さん狙いだったヨ」
「えぇ……」
「その話を聞いた時、もうご飯も五杯しか喉を通らなかったヨ」
ご飯進んでんじゃねえか。
「だから私、決めたヨ。お父さんは絶対に渡さなイ。お父さんの店を助けるためには、お客さんが足りなイ。知名度がいル。その時に知ったのが、大魔法料理対決だったヨ」
「では、貴様が入学したのは、父親の借金を返せるように、大魔法料理対決で優勝するためだったのか」
「そうヨ。だから私、一生懸命勉強したヨ。魔法学校に行って、魔法を制御出来るようになため。そして大魔法料理対決で優勝して、その賞金で借金返すヨ! お父さんの味が世界一だってみんなに知ってもらうヨ! 世界中からお客さんがお父さんの店に来てくれるようにするヨ!」
紅花は目を爛々と輝かせ、堂々と夢を語った。そうか、これが飽くまで紅花が優勝にこだわり続けてる理由で、彼女の原動力だったのか。
「私、子供の頃から働いて貯めてた貯金を全部使って授業料にしたヨ。足りない分はビナーに着いてからバイトで稼ぐつもりだった。だけど、出発する時にお父さんがお金くれたヨ。お父さんも借金で大変なのに、私があっちで困らないように、料理に集中出来るようにっテ」
気付けば紅花が涙声になっている。鼻を啜りながら、必死に涙を堪えている姿を見て俺も思わず貰い泣きしそうになってしまった。
「私、その時急に家族と離れるのが寂しくなって、すごく泣いたヨ。お父さんも『これで店が燃えなくて済む』って泣いてたヨ」
嬉し泣きじゃねえか。
「私が『大魔法料理対決に優勝して、夏休みには賞金持って帰るヨ』て言ったら『夏休みはあっちで遊んでおきなさイ』って優しく言ってくれたヨ」
やんわり帰省するの断られてる!
少しツッコミどころはあるものの、紅花が優勝にこだわる理由がわかってスッキリしたし、俺も全力で協力しなければならない、という気持ちになった。
これから大会本番まで、紅花が決勝に進めるように全力を尽くそうと決意した。
……まあ、優勝が不可能に近い状態であることに変わりはないわけだが。
「おうオメエら探したぞ!」
ニックの声がしたのはそんな時だった。
紅花の魔力を吸い取るために呪いを吸い取る魔法を使ったよ!
結果だけ話すと紅花は魔力を制御出来るようにならなかったよ!
代わりに僕のお尻から炎が出るようになったよ!
焼き芋が出来るよ! やったね!
「ぬわああああああん! もう駄目ヨ! 一巻のおわりヨ!!!」
紅花は頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。
魔法吸い取る作戦は失敗に終わった。紅花の魔力の器は思ったよりも大きく、俺の魔法を持ってしても、彼女の魔力を弱めることは出来なかった。
俺が全力で魔力を吸い尽くそうとすれば可能だったのかもしれないが、そうすると今度は紅花の魔力が完全に枯渇しかねないし、俺の尻が取り返しの付かない状態になりかねない。いや取り返しはつかなくなってるか。
「紅花、やるだけやったのだ。もう諦めよう」
「嫌ヨ! 私絶対に諦めないヨ!」
「そうは言うが、どうするのだ。魔力を制御出来ないのではもう手の打ちようが無いであろう」
そこまで言うと紅花は黙り込んでしまった。しかし彼女の目はまだ諦めていないように見える。
「お父さんに、借金があるヨ」
紅花が唐突に言った。紅花らしくない、感情の乏しい声だった。
「借金?」
「お父さんの店、繁盛してたのに、燃えちゃって……ううん、放火魔に燃やされちゃったヨ」
「すると、その放火をしたのは店の繁盛を妬む者なのでは?」
「ううん、私ヨ」
「お前か!!」
自分で自分のこと放火魔っていう奴初めて見たわ。
「しかし、どうして」
「火の調節を間違えて店が粉々になったヨ」
いやお前常に調節機能バグってんだろ。
「もちろん放火するつもりじゃ無かったヨ。死人も出てなイ」
「よくその火力で人が死ななかったな……。それで店を建て替える時に借金をしてしまったわけだな」
「ううん、一回目は自費で何とか払ったヨ」
「一回は……?」
「建て替えが終わって、営業を再開する直前でまた燃えたヨ」
「まさか……」
「私がくしゃみをしたと同時に燃えたヨ」
何この息をするように家を燃やす女。
「よく燃えてたヨ」
何でちょっと他人事なんだよ! 自分の家が燃えてんのに、何そのキャンプファイヤー見た時の感想!
「お父さん、流石に二回目は立て替えられなくテ、変なところから借金しちゃったヨ」
「そう、なのか……」
「毎日借金取りがやってきて、執拗にお父さんがハゲてることをイジるだけイジり倒して帰っていくヨ」
「取り立てろよ」
「イジられたお父さんはちょっと嬉しそうヨ」
ドMじゃねえか。まあ娘に二回店燃やされても怒らないくらいだから相当気が長いんだろう。
「お店が場末に移ってお客さんも減っちゃっテ、借金の返済で家計は火の車。私、罪悪感でいっぱいデ……、毎日ご飯三杯しかおかわり出来なかったヨ」
元気いっぱいじゃねえか
「貧しくても順調に返済は進んでいたヨ。だけどある時、借金取りが来て言ったヨ。『来年の八月までに借金を返せなかったら、借金のカタに店主のオヤジをもらう』って!」
「オヤジ!? 貴様の父親!?」
「そうヨ」
「そうなの!?」
「お父さんはちょっと嬉しそうだったヨ」
だから何で喜んでんだよ! お前の地元変態ばっかじゃねえか!
「借金取りは元からお父さん狙いだったヨ」
「えぇ……」
「その話を聞いた時、もうご飯も五杯しか喉を通らなかったヨ」
ご飯進んでんじゃねえか。
「だから私、決めたヨ。お父さんは絶対に渡さなイ。お父さんの店を助けるためには、お客さんが足りなイ。知名度がいル。その時に知ったのが、大魔法料理対決だったヨ」
「では、貴様が入学したのは、父親の借金を返せるように、大魔法料理対決で優勝するためだったのか」
「そうヨ。だから私、一生懸命勉強したヨ。魔法学校に行って、魔法を制御出来るようになため。そして大魔法料理対決で優勝して、その賞金で借金返すヨ! お父さんの味が世界一だってみんなに知ってもらうヨ! 世界中からお客さんがお父さんの店に来てくれるようにするヨ!」
紅花は目を爛々と輝かせ、堂々と夢を語った。そうか、これが飽くまで紅花が優勝にこだわり続けてる理由で、彼女の原動力だったのか。
「私、子供の頃から働いて貯めてた貯金を全部使って授業料にしたヨ。足りない分はビナーに着いてからバイトで稼ぐつもりだった。だけど、出発する時にお父さんがお金くれたヨ。お父さんも借金で大変なのに、私があっちで困らないように、料理に集中出来るようにっテ」
気付けば紅花が涙声になっている。鼻を啜りながら、必死に涙を堪えている姿を見て俺も思わず貰い泣きしそうになってしまった。
「私、その時急に家族と離れるのが寂しくなって、すごく泣いたヨ。お父さんも『これで店が燃えなくて済む』って泣いてたヨ」
嬉し泣きじゃねえか。
「私が『大魔法料理対決に優勝して、夏休みには賞金持って帰るヨ』て言ったら『夏休みはあっちで遊んでおきなさイ』って優しく言ってくれたヨ」
やんわり帰省するの断られてる!
少しツッコミどころはあるものの、紅花が優勝にこだわる理由がわかってスッキリしたし、俺も全力で協力しなければならない、という気持ちになった。
これから大会本番まで、紅花が決勝に進めるように全力を尽くそうと決意した。
……まあ、優勝が不可能に近い状態であることに変わりはないわけだが。
「おうオメエら探したぞ!」
ニックの声がしたのはそんな時だった。
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