18 / 149
2巻
2-2
しおりを挟む
✿
宴会の翌日。
村長のドドさんからは友好の証として、村を覆う結界を開く指輪まで貰ったのだが、こんな大事な指輪を初対面の人間に渡すのはどうなんだ……
僕が言うのもなんだが、人間という種族をあまり信用するべきではないと思う。
僕がそう言って聞かせると、ドドさんは僕以外の冒険者に無闇に近寄らないと約束してくれた。うん、これで一安心だ。
小人の村はなかなか広く、名前は村だけど僕が最初に感じた通り規模的には町だった。
カスターニャの町と比べても、人口が多く、広さは下手をしたら五、六倍大きい。
徒歩で村を移動するとなると時間がかかってしまうため、彼らは村の中の移動に馬車を使っていた。
その馬車を引かせるために、彼らは体高百センチ前後のとても脚の太い小型の馬をたくさん飼っている。
ちなみに彼らの崇める神様の掟で、馬を殺して食べるのはタブーらしい。
どんな神様なのか気になって神殿にも行ってみたが、そこにもう一人の新しい神として、ルフト像なる木彫りの人形が置かれていた。感謝のあまり、僕を神聖化するようになったらしい。
小さな子供が僕を指さして〝神様だー神様だー〟と大喜びする姿には、顔から火が出るんじゃないかと思えるくらい真っ赤になったよ……
ファジャグル族の村は、小人たちが暮らす住居エリア、野菜や果物を育てる農業エリア、生き物を育てる畜産エリア、魔道具や農具、調理器具を製造する工房エリアと、役割ごとに分かれている。
僕はここの植物を見せてもらうため、ローズと一緒に馬車に揺られながら農業エリアに向かっていた。
今日は珍しく、ローズ以外の従魔は別行動している。
僕のパーティで鍛冶を担当するニュトンたちは工房エリアへ行っている。小人のために、村の資材だけで生産可能な武器を考えてみるらしい。なお、ニュトンたちは会話ができないので、意思疎通が可能なフローラルとレモンに一緒に行ってもらった。
テリア、ボロニーズ、スライムのレッドさん、ブルーさん、グリーンさんには、練習用の木の武器を使って小人たちの戦闘訓練をお願いした。万が一小人たちが怪我をしても対応できるように、ホワイトさんにも回復役として参加してもらっている。
小人の子供たちが動物との触れ合いを希望したため、ドングリとアケビとレッキスには遊び相手をお願いした。動物というか、三匹とも魔物なんだけどね。
それで僕とローズが植生の調査というわけである。
ちなみに僕とローズが乗っているのは、二頭引きの軽装馬車。鉄を一切使わず木材だけで組んであるのに耐久性があってしっかりしている。
小人たちの木材加工技術はかなり高い。
また、高い技術を持っているのは木材加工だけではない。
彼らの着ている全身タイツは、伸縮性と防水性があって水溜りや沼地の多いこのあたりの地形に合わせて作られた服なんだそうだ。しかも魔物の素材ではなく植物を編んで作られているというから驚いた。
耐久性と防水性の面ではジャイアントトードの素材には劣るものの、僕たちの装備にも活かせそうなので、この素材の元になる植物を見せてもらう予定だ。
「なー、ルフト様は植物が好きなのか?」
馬を操る小人が聞いてきた。
「うーん、植物というよりは、生き物全部に興味があるんだ」
僕はもともと動植物全般に興味があった。
世間で落ちこぼれと揶揄されるテイマーだとわかったときは本当にショックだったけど、以前から関心のあった様々な魔物たちと関われるテイマーになれて、本当に良かったと思っている。
「それなら、いろんな生き物を育てる畜産エリアにも行ってみるべか」
「えっいいの? やった!」
いずれ僕にも馬の魔物を仲間にする機会がくるかもしれない。
馬車を引ける馬の魔物が従魔に一匹いてくれたらかなり助かると思う。
その分、馬の餌の確保も必要だけど。
農業エリアに入ってすぐ、色とりどりの花が咲く畑が見えた。ローズが僕の肩にしがみつきながら嬉しそうに指をさす。
(お父様、お父様、見えてきましたわ)
「本当だ。綺麗だね」
目の前に広がる巨大な農地とたくさんの植物。これだけ大きく立派な農地はなかなかないんじゃないだろうか。
ローズが〝可愛い〟と声を上げた畑には、ハート型の葉っぱをつけた植物がびっしりと植えられていた。
この畑の植物は〝ウシイモ〟という名前の芋なんだそうだ。
ウシイモはとても甘い芋で、昨日の歓迎会の食事で出た焼ウシイモが気に入った僕は、小人たちに種芋を分けてほしいと頼んだ。
ちなみに、ウシイモは種芋ではなく種ツルを植えて育てるらしい。
この畑に来たのは、ウシイモの育て方などを教わるためであった。
畑に到着した僕とローズは、小人たちの芋掘りを手伝った。
傍から見ると地味な作業なんだけど、芋掘りはやってみるとなかなか楽しい。掘った芋が大きかったときには大興奮だ。
作業が一段落してから、僕たちは次の目的地へ向かった。
芋掘りの後もローズと一緒に畑を巡る。
その中にびっくりする畑、というか植物の牧場があった。
そこは畑なのに日除けの屋根が取りつけられた場所で、周りは二メートルもある木の柵で囲われている。
「ルフト様、ここすっごく面白いんだぞ」
馬車を止めて、小人が僕の手を引っ張りながら言った。
「何を植えているんですか?」
小人は〝見ればわかるべ〟と楽しそうに笑って、僕を柵の方へと連れていく。
小人の案内で畑の中へと入る。
この畑には他の畑と違い、ジメジメしていて枯れた葉が土の上に積み重ねられていた。腐葉土を作っているのか、湯気が出ている。
その中で何かが動いているのに気付いて、僕は目を凝らした。
なんと動いていたのは、様々な大きさの飛び跳ねるキノコ。大きいもので百センチ弱、小さいものは十センチくらいだろうか。
このキノコは〝キノコン〟と呼ばれる植物の魔物で、とても美味しいそうだ。それがあだとなって、アリツィオ大樹海の魔物たちで奪い合いになり、絶滅しかけたらしい。
そんなわけで、最近ファジャグル族が保護して栽培を始めたとのこと。
収穫のためにキノコンを石で叩いて追い回す小人たちの姿は微笑ましいな。
こうして農業エリアを暗くなるまで見学した僕は、みんなと合流して従魔の住処に戻った。
✿
別々に行動していたこともあり、みんなに今日あったことを聞いていく。
まずは、小人たちの武器作りについて、ニュトンたちから報告される。
体が小さくても力のあるニュトンたちと違って、小人たちは背も低ければ力もない。
それで小人たちには剣や斧よりも、自分たちが使うクロスボウの方が相性が良いのではないかと考え、試しに持たせてみたそうだ。
だが、小人たちは二人がかりでも弦を引くことができなかった。
クロスボウは弓に比べて弦が重い。そのためクロスボウの先端には〝あぶみ〟という足で押さえながら弦を引く金具がついているのだが、体の小さな小人ではそれも役に立たない。
しかも、ニュトンたちのクロスボウは威力が増すように、弦に魔物の素材を使っている。そのせいで、普通のクロスボウよりさらに扱いづらいのだ。
僕は問題点をさらに指摘する。
「鉄がないのも武器を作る上ではきついよね。僕らが毎回鉄を準備するのも難しいし……力がなくても滑車やてこの原理、歯車や巻き上げ機を使うとかいろいろあるみたいだから、クロスボウに応用できないかな」
(おお、それは確かサリブル殿が話していた方法ですな)
僕とサリブルさんが話していたのを思い出して、フローラルが念話で伝えてきた。
サリブルさんはゴブリンの町の襲撃作戦で一緒になった兵士で、レンジャーのクラスを持つ弓の名手だ。
「うん。僕が大きなロングボウを使うには力が足りないって相談をしたときに、サリブルさんが、弦を引く機構がついたクロスボウもいいんじゃないかって教えてくれたんだよ」
今考えられるのはそれくらいだ。
体が小さいと武器選びも難しいよね。
「あるじ、かるいぶき、ないか」
テリアが尋ねてきた。
戦闘訓練を行ったテリアとボロニーズ、スライムたちも、小人たちが持てる武器がないと思っていたみたいだ。
「短剣でも彼らにしたら両手剣を持つ感覚だろうし、ジャイアントトードを狩るなら槍がいいとは思うんだけど……彼らの背の高さだとそれも難しいかな」
そうすると、やはり小人たちの武器はクロスボウ一択な気がする。
彼らは魔道具作りが得意なので、彼らの技術も利用できるといいのだが……
あとは……
「ねえ、フローラル、レモン。小人たちに魔法を教えてみるのはどうかな?」
(どうでしょうか。彼らに適性があるかどうか確かめないとなんとも……)
フローラルは難しそうな顔をする。
(彼らは植物系の精霊魔法と相性がいいとは思います。ただ、私もフローラルも使えないですしね……主様、すみません)
レモンが申し訳なさそうに頭を下げた。
僕はレモンの頭を撫でながら〝謝るようなことじゃないよ〟と笑ってみせる。
それから僕は明日にやってほしいことをみんなに告げる。
「とりあえず試すだけ試してみようか。明日は、フローラルとレモンは小人たちに魔法を教えてみてほしい。ドングリとホワイトさんはその手伝いを。ニュトンたちは引き続き武器製作と素材探しをお願いするよ。僕は、小人たちがテイマーになれないか試してみようと思う。あとのみんなはその手伝いかな」
そう、僕は小人たちをテイマーにするアイデアを考えていた。
小人との話で、小人にはクラス持ちが少ないことがわかった。
ただ、何かを一生懸命続けているとクラスを得られることがあるので可能性はあるだろう。
ローズが不思議そうに問う。
(テイマー、ですか?)
「うん、ファジャグル族の大きさだと武器を持って戦うのは難しいし、それなら僕のように従魔と一緒に戦うことができないかなって」
(でも、小人たちは弱いですわ)
テイマーは本来自分より弱い魔物を従魔にする。だから小人にはジャイアントトードを倒せるような魔物を従えられない、とローズは言いたいのだろう。
でも、僕みたいな例外もいるし……何より彼らには、キノコンみたいに飼育している魔物もいる。
食べるためだけど。
「そこも考えているよ。小人たちの従魔にはキノコンが良いと思うんだ。小人たちが育てているわけだし、普通の魔物よりも従魔になりやすいんじゃないかな。それに僕の予想だけど、キノコンはスライムのように進化しやすい魔物だと思うんだよね。従魔にできれば、狩りができるか試すつもりだよ。そのときは、ボロニーズ、レッキス、グリーンさんとローズは僕に同行してくれるかな」
僕がそう言うと、みんな大きく頷いてくれた。
考えるだけでいろいろ楽しくなってきた。役立たずと思われていたテイマーのクラスが小人たちの役に立つなら、僕も嬉しいな。
✿
翌朝――
村長のドドさんの家を訪ね、ドドさんに昨日考えたアイデアを伝えた。
すると、すぐに魔法使い希望と、テイマー希望の小人たちをそれぞれ十人集めてくれた。面白いことに、魔法使い希望は杖とローブが似合う年配の小人たちが、テイマー希望には若い小人たちが集まった。
その後、昨日僕が伝えたように、従魔たちはそれぞれの持ち場へ向かった。
僕はテイマー希望者たちを連れてキノコンがいる場所に行く。
「今日はテイマーになるための訓練です。僕が見本を見せるので真似してみてください」
それから僕は、レッキスにじゃれてみせた。
「こんな感じで十分お互いの心の距離が近づいたと思ったら、片手でも両手でもいいので魔物の前に手を出して、仲間になりたいと心の中で強く呼びかけてください。光の鎖が発現して、お互いを繋いだら成功です。絶対キノコンを殺しちゃダメですよ」
万が一キノコンが暴れたときにすぐに対処できるように、ローズたちには小人たちの様子を見守ってもらう。
万全の環境を作った上で、早速小人たちに試してもらった。
小人たちが自分より大きなキノコンに跳びついてじゃれる光景は、シュールだな……
僕が従魔たちとじゃれているときも、他の冒険者たちからこんな風に見られているのだろうかと、少しだけ恥ずかしくなった。
だが、そんな小人とキノコンとの触れ合いタイムも実を結ぶことはなく、あっという間に昼を過ぎ、休憩を取ることになった。
順調とは言えないが、それでも若い小人たちはやる気十分だった。
なんというか一生懸命で真面目。
ジャイアントトードを前に〝美味そうじゃ〟とヨダレを垂らしているだけだったググたちとは大違いで〝ルフト様、俺見込みあるでしょうか〟とか〝私はテイマーになれますか〟といった具合に休憩中も熱心に聞いてくる。
なぜそんなにやる気があるのかな……
僕が遠回しに聞いてみると、毎日同じ生活を繰り返してきた小人たちにとって、テイマーへの挑戦は凄く新鮮で楽しいらしい。
種族が違うとはいえテイマーになりたい人が増えるのは嬉しいし、少し前の自分を見ているようで応援したくなった。
休憩を終え、再びキノコンと戯れる小人たち。そして、ついに成功者が現れた。
小人とキノコンとを光の鎖が繋ぎ、淡い光が包み込む。
従魔契約が成功した証だ。
その小人は従魔になったキノコンを連れて、僕のところに嬉しそうに走ってきた。
「ルフト様、俺やりました! テイマーになれました」
目に涙を浮かべる若い小人の少年。
「見ていたよ。よく頑張ったね」
彼は僕より年上みたいだが、背が低いということもあって、僕は思わず頭を撫でてしまった。見た目がおじいさんなら、絶対撫でないんだけどな……
それを見た残りの小人たちが、さらにやる気を見せる。
僕に撫でられたいわけじゃないよね?
僕はテイマーになった小人の許可をもらって『鑑定』の魔法を使う。
基本的に『鑑定』の魔法では、種族名や名前程度しか見えない。でも、使用者が対象から信頼されていると、開示される情報が多くなる。
僕は余程信頼されているのか、目の前の小人の情報がいつも以上にわかった。
【ムボ】
種族:ファジャグル族
性別:男
年齢:十六歳
クラス:テイマー
称号:ファジャグル族初のテイマー
ムボという少年はテイマーのクラスを獲得し、称号まで得ていた。
この後、ムボの他にも三人の小人がテイマーのクラスを獲得して、それぞれがキノコンと従魔契約を交わした。
ムボ同様、他の小人たちも僕に撫でてくれと頭を差し出すので、僕はみんなの頭を順番に撫でていく。
よくわからないけど、ローズをはじめとした従魔たち、他のテイマー挑戦者の小人たち、キノコン牧場で働く小人たち、小人の従魔になったばかりの四匹のキノコンまでもが列を作った。
撫でたくないなと思っていたおじいさんの小人もいるんだけど……
僕は並んだみんなの頭を撫で続けた。
今回従魔契約に至らなかったのは、六人。彼らも諦めたくないとのことで、明日もう一度挑戦することになった。
まだ日暮れまで時間はあるので、テイマーのクラスを得た四人の小人たちを連れて、ジャイアントトード狩りに向かうことにした。
小人たちもテイマーになり、従魔の住処を使えるようになったのだが、彼らの従魔の住処は僕のよりかなり小さな空間らしい。
種族の違いなのかな?
僕は早速、村長のドドさんから貰った指輪を使って村の外に出た。
この周辺のジャイアントトードは僕らがたくさん倒したはずなのに、すぐにどこからともなく大きなカエルが姿を見せた。
まずグリーンさんがクロスボウで遠くのカエルを狙っておびき寄せ、近くに来たものをボロニーズとローズが殺さない程度に痛めつける。
最後はキノコンたちにとどめを刺させた。
上手くいくかはわからないけど、キノコンたちにとどめを刺させることで、キノコンのレベルが上がり、なおかつ進化に繋がらないかと思ったのだ。
キノコンは魔物と呼ぶには弱く、ただ餌として食べられる存在だ。
そんな魔物なら、一度目の進化は早いんじゃないかな。キノコンが進化すれば、ジャイアントトードを小人たちだけで狩る術が見つかるかもしれない。
まあ、ダメだったら、また別の方法を考えればいいだけだ。
この日は、狩りを始める時間が遅かったこともあり、ジャイアントトードを四匹倒したところで日が暮れたため、小人の村へと帰還した。
宴会の翌日。
村長のドドさんからは友好の証として、村を覆う結界を開く指輪まで貰ったのだが、こんな大事な指輪を初対面の人間に渡すのはどうなんだ……
僕が言うのもなんだが、人間という種族をあまり信用するべきではないと思う。
僕がそう言って聞かせると、ドドさんは僕以外の冒険者に無闇に近寄らないと約束してくれた。うん、これで一安心だ。
小人の村はなかなか広く、名前は村だけど僕が最初に感じた通り規模的には町だった。
カスターニャの町と比べても、人口が多く、広さは下手をしたら五、六倍大きい。
徒歩で村を移動するとなると時間がかかってしまうため、彼らは村の中の移動に馬車を使っていた。
その馬車を引かせるために、彼らは体高百センチ前後のとても脚の太い小型の馬をたくさん飼っている。
ちなみに彼らの崇める神様の掟で、馬を殺して食べるのはタブーらしい。
どんな神様なのか気になって神殿にも行ってみたが、そこにもう一人の新しい神として、ルフト像なる木彫りの人形が置かれていた。感謝のあまり、僕を神聖化するようになったらしい。
小さな子供が僕を指さして〝神様だー神様だー〟と大喜びする姿には、顔から火が出るんじゃないかと思えるくらい真っ赤になったよ……
ファジャグル族の村は、小人たちが暮らす住居エリア、野菜や果物を育てる農業エリア、生き物を育てる畜産エリア、魔道具や農具、調理器具を製造する工房エリアと、役割ごとに分かれている。
僕はここの植物を見せてもらうため、ローズと一緒に馬車に揺られながら農業エリアに向かっていた。
今日は珍しく、ローズ以外の従魔は別行動している。
僕のパーティで鍛冶を担当するニュトンたちは工房エリアへ行っている。小人のために、村の資材だけで生産可能な武器を考えてみるらしい。なお、ニュトンたちは会話ができないので、意思疎通が可能なフローラルとレモンに一緒に行ってもらった。
テリア、ボロニーズ、スライムのレッドさん、ブルーさん、グリーンさんには、練習用の木の武器を使って小人たちの戦闘訓練をお願いした。万が一小人たちが怪我をしても対応できるように、ホワイトさんにも回復役として参加してもらっている。
小人の子供たちが動物との触れ合いを希望したため、ドングリとアケビとレッキスには遊び相手をお願いした。動物というか、三匹とも魔物なんだけどね。
それで僕とローズが植生の調査というわけである。
ちなみに僕とローズが乗っているのは、二頭引きの軽装馬車。鉄を一切使わず木材だけで組んであるのに耐久性があってしっかりしている。
小人たちの木材加工技術はかなり高い。
また、高い技術を持っているのは木材加工だけではない。
彼らの着ている全身タイツは、伸縮性と防水性があって水溜りや沼地の多いこのあたりの地形に合わせて作られた服なんだそうだ。しかも魔物の素材ではなく植物を編んで作られているというから驚いた。
耐久性と防水性の面ではジャイアントトードの素材には劣るものの、僕たちの装備にも活かせそうなので、この素材の元になる植物を見せてもらう予定だ。
「なー、ルフト様は植物が好きなのか?」
馬を操る小人が聞いてきた。
「うーん、植物というよりは、生き物全部に興味があるんだ」
僕はもともと動植物全般に興味があった。
世間で落ちこぼれと揶揄されるテイマーだとわかったときは本当にショックだったけど、以前から関心のあった様々な魔物たちと関われるテイマーになれて、本当に良かったと思っている。
「それなら、いろんな生き物を育てる畜産エリアにも行ってみるべか」
「えっいいの? やった!」
いずれ僕にも馬の魔物を仲間にする機会がくるかもしれない。
馬車を引ける馬の魔物が従魔に一匹いてくれたらかなり助かると思う。
その分、馬の餌の確保も必要だけど。
農業エリアに入ってすぐ、色とりどりの花が咲く畑が見えた。ローズが僕の肩にしがみつきながら嬉しそうに指をさす。
(お父様、お父様、見えてきましたわ)
「本当だ。綺麗だね」
目の前に広がる巨大な農地とたくさんの植物。これだけ大きく立派な農地はなかなかないんじゃないだろうか。
ローズが〝可愛い〟と声を上げた畑には、ハート型の葉っぱをつけた植物がびっしりと植えられていた。
この畑の植物は〝ウシイモ〟という名前の芋なんだそうだ。
ウシイモはとても甘い芋で、昨日の歓迎会の食事で出た焼ウシイモが気に入った僕は、小人たちに種芋を分けてほしいと頼んだ。
ちなみに、ウシイモは種芋ではなく種ツルを植えて育てるらしい。
この畑に来たのは、ウシイモの育て方などを教わるためであった。
畑に到着した僕とローズは、小人たちの芋掘りを手伝った。
傍から見ると地味な作業なんだけど、芋掘りはやってみるとなかなか楽しい。掘った芋が大きかったときには大興奮だ。
作業が一段落してから、僕たちは次の目的地へ向かった。
芋掘りの後もローズと一緒に畑を巡る。
その中にびっくりする畑、というか植物の牧場があった。
そこは畑なのに日除けの屋根が取りつけられた場所で、周りは二メートルもある木の柵で囲われている。
「ルフト様、ここすっごく面白いんだぞ」
馬車を止めて、小人が僕の手を引っ張りながら言った。
「何を植えているんですか?」
小人は〝見ればわかるべ〟と楽しそうに笑って、僕を柵の方へと連れていく。
小人の案内で畑の中へと入る。
この畑には他の畑と違い、ジメジメしていて枯れた葉が土の上に積み重ねられていた。腐葉土を作っているのか、湯気が出ている。
その中で何かが動いているのに気付いて、僕は目を凝らした。
なんと動いていたのは、様々な大きさの飛び跳ねるキノコ。大きいもので百センチ弱、小さいものは十センチくらいだろうか。
このキノコは〝キノコン〟と呼ばれる植物の魔物で、とても美味しいそうだ。それがあだとなって、アリツィオ大樹海の魔物たちで奪い合いになり、絶滅しかけたらしい。
そんなわけで、最近ファジャグル族が保護して栽培を始めたとのこと。
収穫のためにキノコンを石で叩いて追い回す小人たちの姿は微笑ましいな。
こうして農業エリアを暗くなるまで見学した僕は、みんなと合流して従魔の住処に戻った。
✿
別々に行動していたこともあり、みんなに今日あったことを聞いていく。
まずは、小人たちの武器作りについて、ニュトンたちから報告される。
体が小さくても力のあるニュトンたちと違って、小人たちは背も低ければ力もない。
それで小人たちには剣や斧よりも、自分たちが使うクロスボウの方が相性が良いのではないかと考え、試しに持たせてみたそうだ。
だが、小人たちは二人がかりでも弦を引くことができなかった。
クロスボウは弓に比べて弦が重い。そのためクロスボウの先端には〝あぶみ〟という足で押さえながら弦を引く金具がついているのだが、体の小さな小人ではそれも役に立たない。
しかも、ニュトンたちのクロスボウは威力が増すように、弦に魔物の素材を使っている。そのせいで、普通のクロスボウよりさらに扱いづらいのだ。
僕は問題点をさらに指摘する。
「鉄がないのも武器を作る上ではきついよね。僕らが毎回鉄を準備するのも難しいし……力がなくても滑車やてこの原理、歯車や巻き上げ機を使うとかいろいろあるみたいだから、クロスボウに応用できないかな」
(おお、それは確かサリブル殿が話していた方法ですな)
僕とサリブルさんが話していたのを思い出して、フローラルが念話で伝えてきた。
サリブルさんはゴブリンの町の襲撃作戦で一緒になった兵士で、レンジャーのクラスを持つ弓の名手だ。
「うん。僕が大きなロングボウを使うには力が足りないって相談をしたときに、サリブルさんが、弦を引く機構がついたクロスボウもいいんじゃないかって教えてくれたんだよ」
今考えられるのはそれくらいだ。
体が小さいと武器選びも難しいよね。
「あるじ、かるいぶき、ないか」
テリアが尋ねてきた。
戦闘訓練を行ったテリアとボロニーズ、スライムたちも、小人たちが持てる武器がないと思っていたみたいだ。
「短剣でも彼らにしたら両手剣を持つ感覚だろうし、ジャイアントトードを狩るなら槍がいいとは思うんだけど……彼らの背の高さだとそれも難しいかな」
そうすると、やはり小人たちの武器はクロスボウ一択な気がする。
彼らは魔道具作りが得意なので、彼らの技術も利用できるといいのだが……
あとは……
「ねえ、フローラル、レモン。小人たちに魔法を教えてみるのはどうかな?」
(どうでしょうか。彼らに適性があるかどうか確かめないとなんとも……)
フローラルは難しそうな顔をする。
(彼らは植物系の精霊魔法と相性がいいとは思います。ただ、私もフローラルも使えないですしね……主様、すみません)
レモンが申し訳なさそうに頭を下げた。
僕はレモンの頭を撫でながら〝謝るようなことじゃないよ〟と笑ってみせる。
それから僕は明日にやってほしいことをみんなに告げる。
「とりあえず試すだけ試してみようか。明日は、フローラルとレモンは小人たちに魔法を教えてみてほしい。ドングリとホワイトさんはその手伝いを。ニュトンたちは引き続き武器製作と素材探しをお願いするよ。僕は、小人たちがテイマーになれないか試してみようと思う。あとのみんなはその手伝いかな」
そう、僕は小人たちをテイマーにするアイデアを考えていた。
小人との話で、小人にはクラス持ちが少ないことがわかった。
ただ、何かを一生懸命続けているとクラスを得られることがあるので可能性はあるだろう。
ローズが不思議そうに問う。
(テイマー、ですか?)
「うん、ファジャグル族の大きさだと武器を持って戦うのは難しいし、それなら僕のように従魔と一緒に戦うことができないかなって」
(でも、小人たちは弱いですわ)
テイマーは本来自分より弱い魔物を従魔にする。だから小人にはジャイアントトードを倒せるような魔物を従えられない、とローズは言いたいのだろう。
でも、僕みたいな例外もいるし……何より彼らには、キノコンみたいに飼育している魔物もいる。
食べるためだけど。
「そこも考えているよ。小人たちの従魔にはキノコンが良いと思うんだ。小人たちが育てているわけだし、普通の魔物よりも従魔になりやすいんじゃないかな。それに僕の予想だけど、キノコンはスライムのように進化しやすい魔物だと思うんだよね。従魔にできれば、狩りができるか試すつもりだよ。そのときは、ボロニーズ、レッキス、グリーンさんとローズは僕に同行してくれるかな」
僕がそう言うと、みんな大きく頷いてくれた。
考えるだけでいろいろ楽しくなってきた。役立たずと思われていたテイマーのクラスが小人たちの役に立つなら、僕も嬉しいな。
✿
翌朝――
村長のドドさんの家を訪ね、ドドさんに昨日考えたアイデアを伝えた。
すると、すぐに魔法使い希望と、テイマー希望の小人たちをそれぞれ十人集めてくれた。面白いことに、魔法使い希望は杖とローブが似合う年配の小人たちが、テイマー希望には若い小人たちが集まった。
その後、昨日僕が伝えたように、従魔たちはそれぞれの持ち場へ向かった。
僕はテイマー希望者たちを連れてキノコンがいる場所に行く。
「今日はテイマーになるための訓練です。僕が見本を見せるので真似してみてください」
それから僕は、レッキスにじゃれてみせた。
「こんな感じで十分お互いの心の距離が近づいたと思ったら、片手でも両手でもいいので魔物の前に手を出して、仲間になりたいと心の中で強く呼びかけてください。光の鎖が発現して、お互いを繋いだら成功です。絶対キノコンを殺しちゃダメですよ」
万が一キノコンが暴れたときにすぐに対処できるように、ローズたちには小人たちの様子を見守ってもらう。
万全の環境を作った上で、早速小人たちに試してもらった。
小人たちが自分より大きなキノコンに跳びついてじゃれる光景は、シュールだな……
僕が従魔たちとじゃれているときも、他の冒険者たちからこんな風に見られているのだろうかと、少しだけ恥ずかしくなった。
だが、そんな小人とキノコンとの触れ合いタイムも実を結ぶことはなく、あっという間に昼を過ぎ、休憩を取ることになった。
順調とは言えないが、それでも若い小人たちはやる気十分だった。
なんというか一生懸命で真面目。
ジャイアントトードを前に〝美味そうじゃ〟とヨダレを垂らしているだけだったググたちとは大違いで〝ルフト様、俺見込みあるでしょうか〟とか〝私はテイマーになれますか〟といった具合に休憩中も熱心に聞いてくる。
なぜそんなにやる気があるのかな……
僕が遠回しに聞いてみると、毎日同じ生活を繰り返してきた小人たちにとって、テイマーへの挑戦は凄く新鮮で楽しいらしい。
種族が違うとはいえテイマーになりたい人が増えるのは嬉しいし、少し前の自分を見ているようで応援したくなった。
休憩を終え、再びキノコンと戯れる小人たち。そして、ついに成功者が現れた。
小人とキノコンとを光の鎖が繋ぎ、淡い光が包み込む。
従魔契約が成功した証だ。
その小人は従魔になったキノコンを連れて、僕のところに嬉しそうに走ってきた。
「ルフト様、俺やりました! テイマーになれました」
目に涙を浮かべる若い小人の少年。
「見ていたよ。よく頑張ったね」
彼は僕より年上みたいだが、背が低いということもあって、僕は思わず頭を撫でてしまった。見た目がおじいさんなら、絶対撫でないんだけどな……
それを見た残りの小人たちが、さらにやる気を見せる。
僕に撫でられたいわけじゃないよね?
僕はテイマーになった小人の許可をもらって『鑑定』の魔法を使う。
基本的に『鑑定』の魔法では、種族名や名前程度しか見えない。でも、使用者が対象から信頼されていると、開示される情報が多くなる。
僕は余程信頼されているのか、目の前の小人の情報がいつも以上にわかった。
【ムボ】
種族:ファジャグル族
性別:男
年齢:十六歳
クラス:テイマー
称号:ファジャグル族初のテイマー
ムボという少年はテイマーのクラスを獲得し、称号まで得ていた。
この後、ムボの他にも三人の小人がテイマーのクラスを獲得して、それぞれがキノコンと従魔契約を交わした。
ムボ同様、他の小人たちも僕に撫でてくれと頭を差し出すので、僕はみんなの頭を順番に撫でていく。
よくわからないけど、ローズをはじめとした従魔たち、他のテイマー挑戦者の小人たち、キノコン牧場で働く小人たち、小人の従魔になったばかりの四匹のキノコンまでもが列を作った。
撫でたくないなと思っていたおじいさんの小人もいるんだけど……
僕は並んだみんなの頭を撫で続けた。
今回従魔契約に至らなかったのは、六人。彼らも諦めたくないとのことで、明日もう一度挑戦することになった。
まだ日暮れまで時間はあるので、テイマーのクラスを得た四人の小人たちを連れて、ジャイアントトード狩りに向かうことにした。
小人たちもテイマーになり、従魔の住処を使えるようになったのだが、彼らの従魔の住処は僕のよりかなり小さな空間らしい。
種族の違いなのかな?
僕は早速、村長のドドさんから貰った指輪を使って村の外に出た。
この周辺のジャイアントトードは僕らがたくさん倒したはずなのに、すぐにどこからともなく大きなカエルが姿を見せた。
まずグリーンさんがクロスボウで遠くのカエルを狙っておびき寄せ、近くに来たものをボロニーズとローズが殺さない程度に痛めつける。
最後はキノコンたちにとどめを刺させた。
上手くいくかはわからないけど、キノコンたちにとどめを刺させることで、キノコンのレベルが上がり、なおかつ進化に繋がらないかと思ったのだ。
キノコンは魔物と呼ぶには弱く、ただ餌として食べられる存在だ。
そんな魔物なら、一度目の進化は早いんじゃないかな。キノコンが進化すれば、ジャイアントトードを小人たちだけで狩る術が見つかるかもしれない。
まあ、ダメだったら、また別の方法を考えればいいだけだ。
この日は、狩りを始める時間が遅かったこともあり、ジャイアントトードを四匹倒したところで日が暮れたため、小人の村へと帰還した。
20
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
