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第7章
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そうなるともう、これ以上話すのは無理だ。
殿下が頑固なのはこの部屋にいるメンバーには周知の事実なので、ロランさんもエルフリーデ先輩も小さく肩をすくめて仕事に戻っていった。
私も後片付けをして仕事に戻ったけれど、頭の中は殿下をどうやって説得するかでいっぱいだ。
変なタイミングではあるけれど、自分が仕事に誇りと遣り甲斐を持っていたのを思い出せたおかげで浮ついた気持ちも沈めることが出来た。前職も、なんなら前世で社畜のごとく働いていた仕事もそうだった。私は働くのが好きなのだ。結婚とか恋愛とか出来なくても仕方ないかって思えるくらい。
メンタルの面では優しい両親も居るし、それなりに学園で友人だってそれなりに出来た。使命感マックスで秘書として国と殿下の幸せのために働いたって悔いはない。
実際殿下が結婚しちゃったら辞めたくなっちゃうかもだけど、それはその時だ。
部屋の向こうから殿下の不機嫌な視線をずっと感じているけど、そこは気付かないふりで次にやるべきことを考える。と、目の前にできた影に気付いた。
「ロランさん?どうしましたか」
「当日の装飾の書類を見せてもらえますか。リディアさんがまとめて持っているかと」
「ああ、お待ちください」
ガサガサと引き出しを探す私にロランさんは小さく声をかけた。
「先ほどの提案ですが、どなたからか何か言われましたか?」
どうやらこれが本当の用事らしい。
「いえ。私のただの思いつきです。ですが、これからの事を考えれば最良の提案かと。ロアンさんはどう思いますか?」
「当日の進行だけを考えれば私も悪くない提案だと思います。ですが、今後を考えれば最善ではないと。エルフリーデ嬢は、」
「ロラン!」
その時、内緒話に気づいたのかクライブ殿下が大きな声を上げた。
「今参ります」
小さく会釈して立ち去るロランさんの後ろ姿を見送りつつ、私の中に疑問が浮かぶ。『今後を考えれば最善ではない』とはどういう意味だろう。それにロランさんが言いかけたのは殿下ではなく先輩の事の方だった。
ちらりと先輩に目をやると、私たちのやりとりには気づかなったようで、黙々と作業を続けている。
となると、今私に分かることはない。気持ちを切り替えて、私も仕事を再開した。
殿下が頑固なのはこの部屋にいるメンバーには周知の事実なので、ロランさんもエルフリーデ先輩も小さく肩をすくめて仕事に戻っていった。
私も後片付けをして仕事に戻ったけれど、頭の中は殿下をどうやって説得するかでいっぱいだ。
変なタイミングではあるけれど、自分が仕事に誇りと遣り甲斐を持っていたのを思い出せたおかげで浮ついた気持ちも沈めることが出来た。前職も、なんなら前世で社畜のごとく働いていた仕事もそうだった。私は働くのが好きなのだ。結婚とか恋愛とか出来なくても仕方ないかって思えるくらい。
メンタルの面では優しい両親も居るし、それなりに学園で友人だってそれなりに出来た。使命感マックスで秘書として国と殿下の幸せのために働いたって悔いはない。
実際殿下が結婚しちゃったら辞めたくなっちゃうかもだけど、それはその時だ。
部屋の向こうから殿下の不機嫌な視線をずっと感じているけど、そこは気付かないふりで次にやるべきことを考える。と、目の前にできた影に気付いた。
「ロランさん?どうしましたか」
「当日の装飾の書類を見せてもらえますか。リディアさんがまとめて持っているかと」
「ああ、お待ちください」
ガサガサと引き出しを探す私にロランさんは小さく声をかけた。
「先ほどの提案ですが、どなたからか何か言われましたか?」
どうやらこれが本当の用事らしい。
「いえ。私のただの思いつきです。ですが、これからの事を考えれば最良の提案かと。ロアンさんはどう思いますか?」
「当日の進行だけを考えれば私も悪くない提案だと思います。ですが、今後を考えれば最善ではないと。エルフリーデ嬢は、」
「ロラン!」
その時、内緒話に気づいたのかクライブ殿下が大きな声を上げた。
「今参ります」
小さく会釈して立ち去るロランさんの後ろ姿を見送りつつ、私の中に疑問が浮かぶ。『今後を考えれば最善ではない』とはどういう意味だろう。それにロランさんが言いかけたのは殿下ではなく先輩の事の方だった。
ちらりと先輩に目をやると、私たちのやりとりには気づかなったようで、黙々と作業を続けている。
となると、今私に分かることはない。気持ちを切り替えて、私も仕事を再開した。
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