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Case63.鮮血の迷宮美術館④
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20XX年2月4日(日)に東京都某区の迷宮美術館にて発生した殺人事件の報告書
被害者の頭部が発見された一室に落ちていたハンカチは、美術館の亡き副館長・浜崎有紗の持ち物だった。また、被疑者は被害者と浜崎有紗の殺害を認め、その場で両警部に自白した。
直後、被疑者は、被害者の頭部が発見された一室へ逃走し、美術館内に存在している隠し部屋を開いた。
両警部は被疑者を隠し部屋で逮捕しようと図ったものの、うち1人が負傷する事態がーー
※
「認めるんですね? 自分が犯人だと」
「はい。私が橘梨江さんと浜崎有紗さんを殺しました」
あまりにもあっさりとした告白に、龍は拍子抜けした。近くにいる玲央も、意外そうに目を丸くしている。
すると、遠山は2人よりも不思議そうな表情を浮かべ、首を傾げた。
「ですが、何か間違っていましたか?」
「・・・・は?」
「あの2人は死んで当然だったんですよ? 私の“芸術”を邪魔したんですから」
「芸術? お前・・・まさか」
遠山は笑って龍と玲央を交互に見つめ、付いてくるよう言った。2人は警戒しながらも、彼の後を追う。
「どこに行く気?」
「鏡の間です」
鏡の間に着くと、遠山は封鎖していることを気にも止めず中に入って行った。足を踏み入れると、嫌でも血の臭いが鼻腔を通った。
遠山は鏡の間に2人が入ったことを確認するなり、口を開く。
「床の凹凸はバレないと思っていたんですよ。私と有紗の2人で作った最高の芸術でしたから」
「有紗? 遠山館長。君は一体、彼女とどんな・・・?」
「その答えは後でお教えしましょう。一先ず、これをご覧になってください」
そう言って、遠山は腰に付けてある鍵の中から、一番太く大きい鍵を出した。その鍵を見た瞬間、玲央は眉を顰める。
「その鍵・・・何か・・・・?」
「ええ。ちょっとした遊びをしたくて。太い鍵はダミーで、中に本物の鍵があるんですよ」
マトリョーシカを見て面白かったからと言いながら、遠山は太い鍵の側面を開いて小さな鍵を取り出した。デザインや色が全く同じであり、マトリョーシカは言い得て妙だと2人は感じる。
遠山は凹凸の側に屈み、床に小さな鍵を差し込んだ。同時にカチリと音がし、電子音のような音が8回鳴った。制御室同様電子キーにも似た仕組みらしかった。2人が黙って見ていると、鏡の間が大きく揺れ、天井と壁を残し、床が地下へと降りて行った。
2人は驚き、その様子を見ながら龍が尋ねる。
「開館当初からこれを?」
「はい。しかし、面白いのはここからですよ」
地下へ降り切ると、音もなく電気が灯った。しかし、電気だけど考えるとやけに眩しく、2人は思わず目を細める。
そして、目が慣れて来た瞬間、2人は目の手の光景に言葉を失った。明るさの正体は鏡であり、言葉を失ったのは鏡の中にあるものーー死体が原因だった。
十数人の遺体は全員若い女性で、殺害した時にそのまま鏡の中に入れたのか、鮮血がそれぞれの形を作って凝固していた。全て時間は経っているはずだが腐敗しておらず、冷凍保存の4文字が頭をよぎった。
黙りこくった2人に対し、遠山は不敵な笑みを浮かべて言う。
「素晴らしい芸術でしょう? 若い女性は、死体になっても美しい」
その言葉に、2人はしばし意識を奪われた。やがて、龍が尋ねる。
「・・・・何を言ってるんだ?」
隣いる玲央も、化け物でも見るような視線を遠山に向けていた。しかし、遠山は2人の心情など考える気もないのか、少し苛立ちを交えた声を上げる。
「今言ったじゃないですか」
遠山は少し間を開け、芝居がかった仕草で両腕を広げた。そして、先ほどよりも不気味な笑みを浮かべ、声高々に二人に告げる。
「殺人は、芸術なんだよ」
全身の血が沸騰しているように感じられた。
人を殺しておきながら、反省の色を一切見せず、おまけにーー芸術?
「ふざけるな」
自然と声に怒気がこもった。
「お前は人の命を何だと思ってるんだ? お前の好き勝手に壊して、弄んでいいとでも?」
遠山は龍の怒りに気がついていたはずだ。でも、それを気に留める様子は全くなくーー恐らく、その怒りすら馬鹿にしているーー恍惚とした表情を浮かべた。吐き気がするし、虫唾が走った。
「当然さ! 僕は選ばれた人間なんだから! 人に何をしようが、文句を言われる筋合いなんてない・・・‼︎ 僕の芸術は、僕にしか理解できないんだから!」
誰かに殺意を抱くことなんて、家族を失ったあの日以来、2度と訪れないと思っていた。だが今、どうしても許せない人間が、目の前にいる。
自然と両手の拳を握り、歯軋りをしていた。今にも飛びかかりそうな気持ちを抑えられそうになかった。
視界の端で何かが鈍く光った。龍は気が付いていなかった。だから名前を呼んだ。
「龍! 待て!」
銃声がした。
鮮血が視界に現れたと思った途端、床に膝をつく音がした。
「龍・・・?」
膝をついたのは龍だった。遠山は、死体を入れている鏡の1つに、消音銃を仕掛けていたのだ。自分の命の危機が迫った時にだけ、発生する仕掛けなのだろう。どこまでも身勝手な男だと、玲央は咄嗟に感じる。
遠山は小馬鹿にするような笑みを浮かべて言った。
「警戒を怠ってはいけませんよ。僕は力がない分、頭を働かせているんです」
そう言うなり、遠山は左足で勢いよく床を踏んだ。直後、エレベーターのように床が降り、彼は更なる地下へ姿を消した。玲央は追いかけようと動いたが、すぐに床が閉じ、姿は見えなくなった。
呆然と立ち尽くす玲央の腕を龍は思いっきり叩いて叫んだ。
「何で突っ立ってるんだよ! 早く追え! 殺人犯を野放しにしておく気か⁉︎」
「で、でも・・・君の傷が」
「そんなこと放っておけ! いいか、兄貴! 俺たちは兄弟である前に警察官だ‼︎ 私情を挟むな!」
龍の言葉は的を射ていたが、玲央は目の前で血を流す弟に動揺を隠せなかった。龍がさらに怒鳴ろうとすると、誰かが玲央の肩を掴む。
「凪・・・」
「龍の手当は私がするわ。早く行って!」
凪が言っても、玲央は覚悟が決まらなかった。凪は勢いよく玲央の頬を叩き、胸倉を掴んで怒鳴る。
「早く行きなさいって言ってるでしょ⁉︎ 死ぬような傷じゃないのは見れば分かる! これ以上の犠牲者を出したくないと思うなら、行って‼︎」
遠山は地下の隠し通路を走っていた。手にはナイフを持っており、遠くに見える縄梯子へ向かっている。
警察も大したことないな。ハンカチの件は焦ったが、消音銃にも気がつかないとは。
遠山は不気味な笑みを浮かべた。彼は、殺人を認めても捕まる気などさらさらない。己が満足のいくまで殺し続け、“芸術品”を作り出すつもりだった。
「待て!」
声に応じて振り返ると玲央がいた。遠山は彼を一瞥してわずかに眉を顰める。
あんなことをされた後に追ってくるとは。意外に優秀な警官だな。だが、私たちが作り上げた迷宮は、ただの警官に掻い潜れるものではない。
遠山は別に足が速いわけではなかったため、玲央が動揺したことによるタイムラグで優勢になっていた。それを理解していた遠山は素早く闇の中に姿を消し、玲央の視界から消えた。
「見失ったか・・・。それにしても、この地下は一体どうなってるんだろう」
玲央はスマートフォンの明かりをつけ、地下一帯を照らした。眼前は直線も曲線もあり、行き止まりもあり、迷宮に迷い込んだと言ってよかった。
軽く舌打ちをしたその時、玲央のスマートフォン携帯が鳴った。美希子からの電話である。
「何かあったの?」
『何かあったっていうか、遠山の逃げ道を塞ぐ方法があるかも』
「え?」
美希子の言葉に玲央は驚きを隠せなかった。彼女は特に焦っている様子はなく、普段通りの口調で続ける。
『既に分かってると思うけど、迷宮美術館の地下は文字通り迷宮になっている。遠山は自分で作り上げた迷路を走っているから、当然地の利は彼にある。でも、頭脳の利は私たちにあると思う』
「どういうこと? 美希子、君は今どこで何をしているの?」
不思議そうに尋ねる玲央に対し、美希子はあっけらかんと答えた。
『制御室にいるの。2人の部下に許可をもらって入った』
数秒間、言葉を失った後、玲央は慌てて叫ぶ。
「なっ・・・何してるんだ! 許可するのもどうかと思うけど、遠山に見つかったらどうするの!」
『見つからないよ。遠山は美術館を出て行こうとしている。外に出て、再び殺人を行うつもりだから』
玲央は美希子の言葉が正しいと分かっていたため、何も言わなかった。
美希子は制御室にある画面を見る。そこには、龍が遠山に仕掛けた発信機が光っており、地下の迷宮にいる彼の位置を示していた。
『今から私の言う通りに動いてくれる?』
「こうなった以上、構わないけど・・・何するつもり?」
『遠山を捕まえるだけだよ。大丈夫、しくじらないから』
美希子の言葉に玲央は長考した。いくら彼女が一般人より高い頭脳や度胸を持っていたとしても、上司の娘なのだ。そう簡単に、危険には晒せない。だが、背に腹は変えられなかった。
玲央は内心で浩史に謝罪しつつ、口を開く。
「分かった。やってくれ」
被害者の頭部が発見された一室に落ちていたハンカチは、美術館の亡き副館長・浜崎有紗の持ち物だった。また、被疑者は被害者と浜崎有紗の殺害を認め、その場で両警部に自白した。
直後、被疑者は、被害者の頭部が発見された一室へ逃走し、美術館内に存在している隠し部屋を開いた。
両警部は被疑者を隠し部屋で逮捕しようと図ったものの、うち1人が負傷する事態がーー
※
「認めるんですね? 自分が犯人だと」
「はい。私が橘梨江さんと浜崎有紗さんを殺しました」
あまりにもあっさりとした告白に、龍は拍子抜けした。近くにいる玲央も、意外そうに目を丸くしている。
すると、遠山は2人よりも不思議そうな表情を浮かべ、首を傾げた。
「ですが、何か間違っていましたか?」
「・・・・は?」
「あの2人は死んで当然だったんですよ? 私の“芸術”を邪魔したんですから」
「芸術? お前・・・まさか」
遠山は笑って龍と玲央を交互に見つめ、付いてくるよう言った。2人は警戒しながらも、彼の後を追う。
「どこに行く気?」
「鏡の間です」
鏡の間に着くと、遠山は封鎖していることを気にも止めず中に入って行った。足を踏み入れると、嫌でも血の臭いが鼻腔を通った。
遠山は鏡の間に2人が入ったことを確認するなり、口を開く。
「床の凹凸はバレないと思っていたんですよ。私と有紗の2人で作った最高の芸術でしたから」
「有紗? 遠山館長。君は一体、彼女とどんな・・・?」
「その答えは後でお教えしましょう。一先ず、これをご覧になってください」
そう言って、遠山は腰に付けてある鍵の中から、一番太く大きい鍵を出した。その鍵を見た瞬間、玲央は眉を顰める。
「その鍵・・・何か・・・・?」
「ええ。ちょっとした遊びをしたくて。太い鍵はダミーで、中に本物の鍵があるんですよ」
マトリョーシカを見て面白かったからと言いながら、遠山は太い鍵の側面を開いて小さな鍵を取り出した。デザインや色が全く同じであり、マトリョーシカは言い得て妙だと2人は感じる。
遠山は凹凸の側に屈み、床に小さな鍵を差し込んだ。同時にカチリと音がし、電子音のような音が8回鳴った。制御室同様電子キーにも似た仕組みらしかった。2人が黙って見ていると、鏡の間が大きく揺れ、天井と壁を残し、床が地下へと降りて行った。
2人は驚き、その様子を見ながら龍が尋ねる。
「開館当初からこれを?」
「はい。しかし、面白いのはここからですよ」
地下へ降り切ると、音もなく電気が灯った。しかし、電気だけど考えるとやけに眩しく、2人は思わず目を細める。
そして、目が慣れて来た瞬間、2人は目の手の光景に言葉を失った。明るさの正体は鏡であり、言葉を失ったのは鏡の中にあるものーー死体が原因だった。
十数人の遺体は全員若い女性で、殺害した時にそのまま鏡の中に入れたのか、鮮血がそれぞれの形を作って凝固していた。全て時間は経っているはずだが腐敗しておらず、冷凍保存の4文字が頭をよぎった。
黙りこくった2人に対し、遠山は不敵な笑みを浮かべて言う。
「素晴らしい芸術でしょう? 若い女性は、死体になっても美しい」
その言葉に、2人はしばし意識を奪われた。やがて、龍が尋ねる。
「・・・・何を言ってるんだ?」
隣いる玲央も、化け物でも見るような視線を遠山に向けていた。しかし、遠山は2人の心情など考える気もないのか、少し苛立ちを交えた声を上げる。
「今言ったじゃないですか」
遠山は少し間を開け、芝居がかった仕草で両腕を広げた。そして、先ほどよりも不気味な笑みを浮かべ、声高々に二人に告げる。
「殺人は、芸術なんだよ」
全身の血が沸騰しているように感じられた。
人を殺しておきながら、反省の色を一切見せず、おまけにーー芸術?
「ふざけるな」
自然と声に怒気がこもった。
「お前は人の命を何だと思ってるんだ? お前の好き勝手に壊して、弄んでいいとでも?」
遠山は龍の怒りに気がついていたはずだ。でも、それを気に留める様子は全くなくーー恐らく、その怒りすら馬鹿にしているーー恍惚とした表情を浮かべた。吐き気がするし、虫唾が走った。
「当然さ! 僕は選ばれた人間なんだから! 人に何をしようが、文句を言われる筋合いなんてない・・・‼︎ 僕の芸術は、僕にしか理解できないんだから!」
誰かに殺意を抱くことなんて、家族を失ったあの日以来、2度と訪れないと思っていた。だが今、どうしても許せない人間が、目の前にいる。
自然と両手の拳を握り、歯軋りをしていた。今にも飛びかかりそうな気持ちを抑えられそうになかった。
視界の端で何かが鈍く光った。龍は気が付いていなかった。だから名前を呼んだ。
「龍! 待て!」
銃声がした。
鮮血が視界に現れたと思った途端、床に膝をつく音がした。
「龍・・・?」
膝をついたのは龍だった。遠山は、死体を入れている鏡の1つに、消音銃を仕掛けていたのだ。自分の命の危機が迫った時にだけ、発生する仕掛けなのだろう。どこまでも身勝手な男だと、玲央は咄嗟に感じる。
遠山は小馬鹿にするような笑みを浮かべて言った。
「警戒を怠ってはいけませんよ。僕は力がない分、頭を働かせているんです」
そう言うなり、遠山は左足で勢いよく床を踏んだ。直後、エレベーターのように床が降り、彼は更なる地下へ姿を消した。玲央は追いかけようと動いたが、すぐに床が閉じ、姿は見えなくなった。
呆然と立ち尽くす玲央の腕を龍は思いっきり叩いて叫んだ。
「何で突っ立ってるんだよ! 早く追え! 殺人犯を野放しにしておく気か⁉︎」
「で、でも・・・君の傷が」
「そんなこと放っておけ! いいか、兄貴! 俺たちは兄弟である前に警察官だ‼︎ 私情を挟むな!」
龍の言葉は的を射ていたが、玲央は目の前で血を流す弟に動揺を隠せなかった。龍がさらに怒鳴ろうとすると、誰かが玲央の肩を掴む。
「凪・・・」
「龍の手当は私がするわ。早く行って!」
凪が言っても、玲央は覚悟が決まらなかった。凪は勢いよく玲央の頬を叩き、胸倉を掴んで怒鳴る。
「早く行きなさいって言ってるでしょ⁉︎ 死ぬような傷じゃないのは見れば分かる! これ以上の犠牲者を出したくないと思うなら、行って‼︎」
遠山は地下の隠し通路を走っていた。手にはナイフを持っており、遠くに見える縄梯子へ向かっている。
警察も大したことないな。ハンカチの件は焦ったが、消音銃にも気がつかないとは。
遠山は不気味な笑みを浮かべた。彼は、殺人を認めても捕まる気などさらさらない。己が満足のいくまで殺し続け、“芸術品”を作り出すつもりだった。
「待て!」
声に応じて振り返ると玲央がいた。遠山は彼を一瞥してわずかに眉を顰める。
あんなことをされた後に追ってくるとは。意外に優秀な警官だな。だが、私たちが作り上げた迷宮は、ただの警官に掻い潜れるものではない。
遠山は別に足が速いわけではなかったため、玲央が動揺したことによるタイムラグで優勢になっていた。それを理解していた遠山は素早く闇の中に姿を消し、玲央の視界から消えた。
「見失ったか・・・。それにしても、この地下は一体どうなってるんだろう」
玲央はスマートフォンの明かりをつけ、地下一帯を照らした。眼前は直線も曲線もあり、行き止まりもあり、迷宮に迷い込んだと言ってよかった。
軽く舌打ちをしたその時、玲央のスマートフォン携帯が鳴った。美希子からの電話である。
「何かあったの?」
『何かあったっていうか、遠山の逃げ道を塞ぐ方法があるかも』
「え?」
美希子の言葉に玲央は驚きを隠せなかった。彼女は特に焦っている様子はなく、普段通りの口調で続ける。
『既に分かってると思うけど、迷宮美術館の地下は文字通り迷宮になっている。遠山は自分で作り上げた迷路を走っているから、当然地の利は彼にある。でも、頭脳の利は私たちにあると思う』
「どういうこと? 美希子、君は今どこで何をしているの?」
不思議そうに尋ねる玲央に対し、美希子はあっけらかんと答えた。
『制御室にいるの。2人の部下に許可をもらって入った』
数秒間、言葉を失った後、玲央は慌てて叫ぶ。
「なっ・・・何してるんだ! 許可するのもどうかと思うけど、遠山に見つかったらどうするの!」
『見つからないよ。遠山は美術館を出て行こうとしている。外に出て、再び殺人を行うつもりだから』
玲央は美希子の言葉が正しいと分かっていたため、何も言わなかった。
美希子は制御室にある画面を見る。そこには、龍が遠山に仕掛けた発信機が光っており、地下の迷宮にいる彼の位置を示していた。
『今から私の言う通りに動いてくれる?』
「こうなった以上、構わないけど・・・何するつもり?」
『遠山を捕まえるだけだよ。大丈夫、しくじらないから』
美希子の言葉に玲央は長考した。いくら彼女が一般人より高い頭脳や度胸を持っていたとしても、上司の娘なのだ。そう簡単に、危険には晒せない。だが、背に腹は変えられなかった。
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