逃れられぬ穴は新しい玩具で無慈悲に苛められる

五月雨時雨

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逃れられぬ穴は新しい玩具で無慈悲に苛められる

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程良く引き締まった剥き出しの尻肉が、屈辱と恥辱に満ちた状況から己を解放したいという願いに合わせて上下左右に揺れ動く。
そんなことをしても尻肉周りを除いた部分を壁の中へと収納された事実は覆せず、無防備にさらけ出された尻穴と逞しい男根を跳ね回らせながら足掻いても丸出しにさせられた恥部を壁に設置された剥製のように飾られた現実からは抜け出せはしないというのに、男は壁に埋め込まれた筋肉質な裸体に絶え間無い命令を送り、絶望が加速するだけの無意味その物な努力を繰り返し続けていた。
手も足も出せず、壁の中の暗闇しか見えず、己にしか聞こえない怒りの言葉を無駄に発する無様な男。恥ずかしい箇所を壁を彩る装飾品へと仕立て上げられ、一分一秒ごとに雄として、そして人としての尊厳を切り付けられていく惨めな男。その、滑稽な鑑賞物となった男の元に歩み寄った冷酷な男は、昨夜この場を離れる前と全く変わらぬ姿を提供しているほんのりと汗に濡れた尻肉を至近距離で眺めて残忍に微笑むと、何をされてもされるがままに弄ばれることしか出来なくなった愉快な尻穴の真上に用意しておいた非道な責め具を嬉々として手繰り寄せ、壁の中の男に聞こえないことを承知で淫猥な地獄の開始を伝えつつ手に取った責め具を守りたくても守れない尻穴にねじ込んでしまった。

「おはよう、さぁ、今日もいっぱい遊ぼうね。まずは、君の大好きなお尻苛めをしてあげよう。新しい玩具を準備してあげたから、それでたっぷりと悶絶させてあげるね?」

嫌だとも、やめろとも言えない。
尻肉の真上に空いた横長の壁の穴から突き出た釣り針のような形状をした器具を器具の底と繋がっている鎖にけたたましい音を立てさせながら引っ張り出す行為を認識出来なくされた男は、迫り来る異物に怯えることも叶わない。
連日の調教によってだらしなく緩まされ、前戯無しでも醜悪な玩具を飲み込めるよう淫猥に育て上げられた尻穴を容赦無く押し込まれた器具に貫かれた哀れな男は、腸壁への刺激に流されて反射的に硬く勃起した男根を無言で嘲笑いつつ器具から手を離した男の思惑通りに自動で巻き取られる設定を与えられていた鎖の力で尻穴にくわえさせられた淫らな釣り針による苛烈な圧迫を味わわされながら、追撃を司る壁のボタンを迷い無く押した無慈悲な男の意に沿って悶絶を強要されるしか無いのだ。

「ふふっ、お尻の玩具が動き出した途端、分かりやすく苦しみ出したね。釣られちゃった魚みたいにお尻の穴を左右に振られるのってどんな気分だい? 玩具の先っちょで一番気持ち良い場所をゴリゴリ抉られながらお尻をめちゃくちゃに苛められるの、堪らないかい? ま、君の身体がどう思ってるかはさっきより硬くなってイっちゃいそうになってるおチ○チンを見れば丸分かりだけどね」

自身と繋がった鎖を操る壁内の機構に従って腸壁を不規則な左右の動きでほじくり回しながら特に過敏な前立腺を先端で絶え間無く殴り付ける釣り針に甘く追い詰められた男が行う精一杯の痙攣を見つめ、早くも尻穴のみで達しそうになっている張り詰め切った男根を左右の指先でからかうように撫でる残酷な男は、一切の悪意を拒絶不可能にされた自分専用の男を可愛がる歪んだ至福に溺れつつ、射精が目前に迫った愉快な男根を責める指先の動きをより巧みで抗いがたい物へと移行させていくのだった。
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