異常な村は罪無き二人を淫らな贄に堕とす

五月雨時雨

文字の大きさ
1 / 1

異常な村は罪無き二人を淫らな贄に堕とす

しおりを挟む
自分の住む村は、異常だ。その疑念を確信に変えた青年は、他の村人達が宴の際に飲む酒が入った大樽に睡眠薬を混ぜ、あらかじめ密かに複製していた鍵を用いて村の外れに存在する建物へと踏み入り、地下室に捕らわれていた男を救い出した。
それは、この村に伝わる隠された儀式を調べに訪れたことが原因で村人達に捕獲され、非道な儀式における贄として監禁されていた研究者の男。豊穣の神に捧げる淫猥な痴態を引きずり出す為だけに毎晩のように甘く嬲られ、意に染まぬ快楽漬けの日々へと理不尽に閉じ込められていた罪無き男だ。

「俺以外の村人達は、ほとんど眠っています。今の内に逃げて、街で助けを求めましょう」
「あ、ありが、とう……はくっ、うあぁ……っ」

地下に監禁され始めた日から絶えず拘束を加えられていた裸体をよろよろと歩行させる男を支えながら、青年が男を安堵させる為の言葉を紡ぐ。
村がある山付近の施設に駆け込んでも意味は無い。助けを求めるならば、村のしがらみが及ばない場所である街辺りまで行く必要がある。重要な注意事項を己に再び言い聞かせながら、青年は深く刻まれた縄の跡と淫らな体液で痛々しく彩られた男の裸体が倒れないよう努めつつ、出口に続く階段を共に上がっていく。
そうして、何分が経過した頃だろう。二人はようやく階段を上りきり、建物の外へと出た。男は二度と見られないかも知れないと諦めていた夜空に感激し、青年はその感激の様子を横目で見ながら男の逃走の発覚が少しでも遅れるよう外した鍵を再度掛け直そうとした。
そんな二人の感激と施錠をとめたのは、冷淡かつ慈悲を欠片も感じさせない、青年がよく知っている声だった。

「待て、○○」
「っ!? 父、さん……っ!?」

鍵を掛けようとした扉から見て建物の側面に位置する場所から現われたまだ深く眠っているはずの父の姿と声に、青年が身構えながら戦慄する。
しかし、青年はすぐに思い直し、ボロボロの男を背に隠しながら父と対峙した。幾ら父が相手だろうと、もう自分は後戻りなど出来ない。この村の異常に気付いた以上、自分はその異常から目を背けて生きることなど出来ない。最悪、父の心と肉体を深く傷付けることを覚悟の上で、青年は男の前に立ちはだかった。
けれど、そんな決意は続いて訪れた予想外によって恐怖一色に塗り潰されていく。青年に守られている男も、自分を好き勝手に嬲り辱めた村人達が次々と建物の側面から出てくる光景にすぐさま気付き、青年の救助という希望を淫獄の日々への逆戻りという絶望へと反転させられていく。

「酒への細工に気付かないと思ったか? 全く……手塩に掛けて育てた結果がこの粗末な裏切りとはな……」

一方的に浴びせられる父からの落胆の言葉に言い返す気力も紡げない哀れな青年は、何もかもを見透かされていた事実にこれ以上無く打ちひしがれながら男と共に建物の中へと追い詰められていき、二人仲良く地下室へと押し戻され、無慈悲な儀式の贄としての拘束を容赦無く施されていくのだった。




「んーっ! んぐっ、あむぅぅっ!」
「おぶっ、んもっ、むぉぉぉんっ!」

青年による男の救助と、村の異常の告発が失敗してから数ヶ月。完全に希望を叩き潰された男と青年は味方のいない村の地下空間で縄に縛り上げられた裸体を雌の快楽で嬲られ、苦悶の感情と隠しきれぬ淫らな至福に染まった悲鳴を村人達に愉しまれながら、今夜も研究者であった己を失い、今尻穴を塞いでいるのが父の男根であることも分からぬままよがり狂い、淫蕩な贄の役目を果たす為に眼前に突き出される男根にむしゃぶりつき異物を拒む方法を忘却したはしたない穴を、ぐちゅぐちゅと激しくほじくり回されていくのだった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

攫われた少年は連行されつつ父への助けてを膨らませる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

雄牛は淫らなミルクの放出をおねだりする

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

刑事は無様に育った胸のみでよがり狂わされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

処理中です...