BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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降り注ぐ温水は逃れられぬ裸体を淫らに打ちのめす

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「あ、は、あぁぁ……っ! も、許してくれぇ……も、もう……やめてくれぇ……っ!」

湯気が立ちこめる狭いシャワールームに、息も絶え絶えとなった男が放つ恥を捨てた哀願の言葉が反響している。外部から厳重に施錠された逃げ場の無いシャワールーム内に閉じ込められ力無く床にへたり込んだ体勢を取らざるを得ない程の憔悴に追い込まれた男が、壁に背を預けた裸体を小刻みに跳ねさせつつ地獄の終了を願う思いを縋り付くように絞り出している。
だが、それに対して返ってくる物は何も無い。所持品を衣服と共に一つ残らず剥ぎ取った男をシャワールームに監禁して去った敵の男達が救いの手を差し伸べる様子も無ければ、救助が訪れる気配すらも感じられない。
誇りを忘れ自我の崩壊を恐れながら慈悲をねだっても、男に対してやって来るのは残酷で淫猥な加虐を生み出す装置が再び作動する展開のみ。何処にも逃れられぬ裸体を嬲り追い詰める、非道な薬品が混ぜ込まれた温水が容赦無く降り注ぐ展開のみなのだ。

「ひっ!? い、いやぁぁっ!? 助けてぇっ! もぉ許じでぇぇーっ!!」

絶望に染まった拒絶の絶叫を喉が破れんばかりに発しても、一時的な休息を挟んで再開された責めはとまってくれない。情けなく勃起させられた男根を守ろうと足を閉じることはおろか、床を流れ出した残酷な温水の影響から尻穴を逃がすことを目的とした体勢の変更を行うことさえ不可能となった男が助けを請うても、四つあるシャワールーム内の壁全ての高い位置に取り付けられたシャワーヘッドから溢れ出る無慈悲な温水はその放出を切り上げてはくれない。
触れた箇所に強烈な疼きと感度の増幅を促し、呼吸を通して取り込む度に同じ効果を体内からも加速させる。そんな淫薬を含んだ湯に為す術無く責め立てられている男は、ありとあらゆる方向から襲い掛かる攻撃に悶絶させられながらイき狂わされるしか無い。憎かったはずの敵へと寄せていた怒りを懇願に置き換えられ、悪を憎む正義の心を望まぬ快感によって屈服に上書きされた今の男は、なりふり構わずに解放を希求する様を監視を兼ねたカメラを用いて中継されている映像で悪達に愉しまれながら我慢すら叶わずに射精を繰り返すだけの滑稽極まりない存在でしか無いのだ。

「あぁ、んっ、はぶぁぁっ! イぎゅっ! ひっ、ひぐ、ひぎゅぅぅぅっ!!」

悲鳴を上げた口へと入り込む淫らな温水によって口内の肉も過敏に高められながら男がイき狂う。絶頂に合わせて噴き出た色の薄まった精液が床を流れ排水溝へと辿り着くよりも先に新たな絶頂へと至りながら、敵の手に堕ちた男が薬品の効果に全体をいたぶられている裸体に痙攣を行わせつつまた次の絶頂へと間髪入れずに上り詰めさせられていく。
その実に愉快なイきっぱなしの光景を愉しみながら、たった数時間で正義としての虚勢も張れぬくらいに陥落した男が我を忘れて叫ぶ言葉に笑みの黒さを際限無く濃くさせている悪の男達は無様に悶え苦しむ男をより長く満喫する為の冷酷な休息を次はいつ設けるかという話し合いを、淫薬の影響はもちろん温水による熱気とも無縁な涼しい部屋でくつろぎつつ交わしていくのだった。
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