BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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快楽は少年の何もかもを溶かし尽くす

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力の源であるヒーロースーツを剥ぎ取られ、両手両足に折り畳んだ状態を強制する黒色のテープを施された少年の幼い裸体が、少年を捕らえた悪の幹部である男によって弄ばれ、望まぬ快楽を休み無く注がれている。
その快楽から逃げたいと思っても、ヒーローの力を奪われ、手足を伸ばしたくても伸ばせなくされた身体では逃れられない。テープを使って塞がれた目と口では、責めからの脱出に繋がる視覚情報を集めることはおろか、誰にも届かないと理解した上で救いを欲する叫びを放つことも叶わない。
あらゆる自由を取り上げられ、無意味な足掻きすらままならなくされてしまった哀れな少年ヒーローはもはや、自分を生け捕りにした幹部の男に為す術無くいたぶられるしか無い。自分ですらほとんど触れたことの無い恥ずかしい場所である尻穴を幹部の指で好き勝手にほじくり回され体内を抉られる悦びを流し込まれても、抗えない少年ヒーローは屈辱に塗れながら甘い刺激に情けなく喘ぎ鳴かされるしか無いのだ。

「んっ……んむ、むぅっ! むぐ、ふむぅぅっ!」

動きを制限された手足をガクガクと震わせ、視界と言葉を封じられた頭部をイヤイヤと振り乱しながら、少年が体内を掻き回す指の責めに反応して淫らな悲鳴を発している。その悲鳴を上げさせている幹部の男は少年ヒーローが快楽に対する拒絶を保てなくなってきている事実を確認して口角を吊り上げながら、尻穴に埋めている右の人差し指と中指の動きを少し激しくした。

「ふぅっ!? むぐ、むぅ! んーっ! むぶぅぅぅっ!」

柔らかな腸壁を指の腹でぐりぐりと擦られる刺激に強烈な快楽を感じ、ベッドに仰向けで転がされた不自由な裸体を苦しげに悶えさせながらくぐもった声で絶叫する少年ヒーローに、責めを加えられ始めた直後の面影は欠片も残っていない。快楽を得る以前に異物を受け入れさせられたことさえ無かった尻穴を指で蹂躙され、痛みと圧迫感に悲痛な声を上げていた少年の姿は、今の少年ヒーローにはどこにも見当たらない。
嫌がりつつも自覚の無いままに尻穴を淫猥に解され、堪らない快楽を感じさせられている少年ヒーロー。そんな無様すぎる少年ヒーローの痴態を作り出した幹部の男は、頃合いであると判断して指の動きを更に変化させた。
少年ヒーローの尻穴を丹念に解し、快楽への耐性を削り落とした幹部の指は、満を持して今まで責めずにいた箇所を、過敏な弱点である前立腺を容赦無く指で嬲り出したのだ。

「うぎゅぅぅぅっ!? うぶっ、もぶぅぅぅっ!! うっ、うぐ! んみゅぅぅぅぅぅーっ!!」

それまでの刺激だけでも惨めによがり狂わされるくらいの気持ちよさに襲われていた少年ヒーローが、とどめとばかりに開始された前立腺への責めに逆らえるはずも無い。長い時間続けられていた尻穴への責めが一瞬で上書きされるほどの鮮烈な快感に悶え鳴かされ、あっという間に追い詰められた少年ヒーローは、訳も分からぬまま絶頂を迎えさせられてしまった。

「むぶぅぅっ!? んも! むふぶぅっ!? うぎゅぅぅぅぅっ!?」

それは、少年ヒーローにとって生まれて初めての射精で。人生初の射精を憎い敵の男が加える無慈悲な肛虐で迎えさせられた少年は困惑と恐怖が混ざり合った唸りを部屋中に響かせ、未知の感覚に震える幼い男根をぷるぷると揺らめかせながら、自らの腹部を濃いゼリー状の精液で淫猥に濡らした。

「んふ……ふむ、んぐっ? むぅ、んむぅぅ……?」

自分に何が起こったのか全く分からない少年は、鼻からプスプスと息を漏らして呼吸を整えながら思考を落ち着かせて状況を把握しようとする。だが、残酷な幹部はそれを許さない。幹部の男は絶頂に至ったばかりの尻穴に指責めの追い打ちを仕掛け、初めての射精に対する困惑が抜けきっていない少年ヒーローに再度の絶頂を要求する。
達して間も無い、肉体の感度が高まっている状態の少年ヒーローは再開された責めにわずかに戻っていた落ち着きをあっさりと崩され、また悦び色の悲鳴を上げさせられながら幹部の思い通りに射精へと上り詰めさせられていく。

「むぶぅぅぅぅーっ!? んーっ! んっんっ!! むふぅぅぅぅぅぅーっ!!」

また迫ってくる射精感に心の底から怯え、自分に行われている責めの意味も知らぬまま無我夢中で許しを請う少年ヒーローの声を全て無視しながら、幹部の男はヒーローであった少年を何度も何度も絶頂へと導き、少年の何もかもを快楽で溶かし尽くしていくのだった。
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