1,230 / 1,388
男は自身の技術でスパイを実験体へと作り変える
しおりを挟む
「は、離せっ! 俺を一体どうするつもりだっ!?」
縄で厳重に縛り上げられた裸体を必死になってもがかせながら、男が首輪から伸びた縄を引いて自分を連行する白衣の男に問いかける。
すると、白衣の男は愉快そうな笑みを男の方に向けながら、問いに答えた。
「んー? ウチに潜入してまで情報を欲しがっていたスパイさんに、ウチの新商品を体験して貰おうと思ってね。僕は新商品のデータを取れる。スパイさんは新商品の情報を得られる。お互いにメリットがある良い提案だろう?」
そう言いながら、白衣の男は足をとめた。とめた場所は、床をくり抜く形で作られた穴の前。正体不明の液体が並々と注がれた四角い穴の前だ。
「さ、今からスパイさんにはここに入って貰うよ。入った後は自力じゃ出られないように、あの格子を嵌めてあげるからね」
「お、おい……冗談、だろ……?」
穴の横に置かれた金属製の格子を視線で示す白衣の男の言葉に、スパイの男は表情を恐怖に歪ませる。
スパイが見せるそんな恐怖の反応を眺めて笑みを濃くした白衣の男は、口調の愉快さを強めながら首輪を引くために繋いでいた縄を外すと、何の躊躇いも無くスパイの背中を液体で満たされた穴の方に向かって押した。
「残念、冗談じゃないよ」
「ひっ……うぁぁぁぁっ!?」
悲鳴を上げながら液体の中へと落とされたスパイは、縄に縛られた裸体をじたばたともがかせながら液体からの脱出を試みる。
しかし、背中で重ねさせられた手首を縛られ、二の腕を胸部に括り付けられ、足首同士と太もも同士を縄で遊び無く結合されてしまった肉体ではどうやっても穴から這い出せず、穴に格子を被せて穴周りの金具へと南京錠で固定していく男の動きもとめられない。
「ぶ、ご、ぼぉぉっ! がっ、ば! ぐぶぅぅ……!」
呼吸を禁じられた苦しさにもがき、ばしゃばしゃと水音を立てながら裸体を液体の中でよじらせるスパイの惨めな姿を堪能しながら格子を固定し終えた男は、救いを望む視線を送る余裕も無くなり始めたスパイを見下ろして目を細めると、白衣の右ポケットから一つのリモコンを取り出した。
「さぁ、スパイさん。新商品の効果をその身体でしっかり確かめてね」
男の指が、リモコンを操作する。すると、リモコンの指示を受けた機械が、スパイに巻き付けられた首輪に内蔵された機械が駆動を始め、スパイを取り巻く状況を一変させた。
死を感じる程にスパイを苦しめていた息苦しさが消え、水中だというのにスパイは呼吸を行えるようになったのだ。
「どうだい? 凄いだろう? 僕の開発した技術を誰よりも先に味わえるなんて、スパイさんは幸せ者だねぇ」
「ぶ、ぼごっ……!」
呼吸を整えて落ち着きを取り戻したスパイは男の勝手な言葉に怒りを覚え、男を鋭く睨み付けた。当然、男は動じない。縄で縛られ、固定された格子によって液体で満たした穴の中に閉じ込められたスパイが睨んだところで、痛くも痒くも無い。
スパイの怒りを込めた目は、残忍な男を悦ばせ、更なる屈辱と苦悶を加えるきっかけを与えただけだった。
「おやおや? もしかしてこれだけじゃ満足出来ない? そうくると思って、実はもう一つ用意してあるんだよね」
そう言って、白衣の男は左足を動かし、穴の近くの床に存在する丸いボタンを押した。そのボタンは、格子を繋いだ金具に作用する物で。ボタンが押されたことを感知した金具は電流を格子に流し始め、格子に流された電流は穴を満たす液体を通じてスパイに責めを施し始めた。
痛みとは全く違う、甘い甘い快楽の責めだ。
「もぼあぁぁぁーっ!? ぶっ、ごっ、ぼごぉぉ! ばぁぁぁっ!」
「ふふっ、愉しんで貰えたようで何より。これは通電すると強力な媚薬に変わる液体だよ。水中呼吸を可能にする技術と合わせると、今のスパイさんみたいに水中で悶え苦しませて遊ぶことが出来るんだよ。画期的でしょう?」
「あぶ、ま、ぼぁぁぁっ!」
淫らな薬品に発情を促され、全身を気が狂いそうな程の疼きで嬲られるスパイはもはや、液体ごしに聞こえてくる男の言葉を理解する思考も残ってはいない。
意に反して硬く膨らんでしまった男根を媚薬の中で振り乱しながら、無慈悲な男の前でよがり鳴くスパイ。そんなスパイに、男は無情にも追い打ちを仕掛けた。男は手に持ったリモコンを操作し、首輪の機械をとめ、スパイの呼吸を禁じたのだ。
「ご、あぼっ……!? ぶ、ば、ぼぁっ……!!」
「苦しいねぇ、スパイさん。でも潜入してまで欲しがってた情報が手に入ってるんだから、苦しくてもおつりが出るくらい嬉しいよねぇ、スパイさん?」
「がっ、ぼ、ぶぐぁ、ぁ……!」
捕らえたスパイを容赦無く責め立てて愉しむ残酷な男は、気まぐれに呼吸を許し、呼吸を禁じ、快楽を与え、快楽をとめを繰り返し、スパイの男を跡形も無く壊してどんな命令にでも従う自分専用の実験体へと作り変えていくのだった。
縄で厳重に縛り上げられた裸体を必死になってもがかせながら、男が首輪から伸びた縄を引いて自分を連行する白衣の男に問いかける。
すると、白衣の男は愉快そうな笑みを男の方に向けながら、問いに答えた。
「んー? ウチに潜入してまで情報を欲しがっていたスパイさんに、ウチの新商品を体験して貰おうと思ってね。僕は新商品のデータを取れる。スパイさんは新商品の情報を得られる。お互いにメリットがある良い提案だろう?」
そう言いながら、白衣の男は足をとめた。とめた場所は、床をくり抜く形で作られた穴の前。正体不明の液体が並々と注がれた四角い穴の前だ。
「さ、今からスパイさんにはここに入って貰うよ。入った後は自力じゃ出られないように、あの格子を嵌めてあげるからね」
「お、おい……冗談、だろ……?」
穴の横に置かれた金属製の格子を視線で示す白衣の男の言葉に、スパイの男は表情を恐怖に歪ませる。
スパイが見せるそんな恐怖の反応を眺めて笑みを濃くした白衣の男は、口調の愉快さを強めながら首輪を引くために繋いでいた縄を外すと、何の躊躇いも無くスパイの背中を液体で満たされた穴の方に向かって押した。
「残念、冗談じゃないよ」
「ひっ……うぁぁぁぁっ!?」
悲鳴を上げながら液体の中へと落とされたスパイは、縄に縛られた裸体をじたばたともがかせながら液体からの脱出を試みる。
しかし、背中で重ねさせられた手首を縛られ、二の腕を胸部に括り付けられ、足首同士と太もも同士を縄で遊び無く結合されてしまった肉体ではどうやっても穴から這い出せず、穴に格子を被せて穴周りの金具へと南京錠で固定していく男の動きもとめられない。
「ぶ、ご、ぼぉぉっ! がっ、ば! ぐぶぅぅ……!」
呼吸を禁じられた苦しさにもがき、ばしゃばしゃと水音を立てながら裸体を液体の中でよじらせるスパイの惨めな姿を堪能しながら格子を固定し終えた男は、救いを望む視線を送る余裕も無くなり始めたスパイを見下ろして目を細めると、白衣の右ポケットから一つのリモコンを取り出した。
「さぁ、スパイさん。新商品の効果をその身体でしっかり確かめてね」
男の指が、リモコンを操作する。すると、リモコンの指示を受けた機械が、スパイに巻き付けられた首輪に内蔵された機械が駆動を始め、スパイを取り巻く状況を一変させた。
死を感じる程にスパイを苦しめていた息苦しさが消え、水中だというのにスパイは呼吸を行えるようになったのだ。
「どうだい? 凄いだろう? 僕の開発した技術を誰よりも先に味わえるなんて、スパイさんは幸せ者だねぇ」
「ぶ、ぼごっ……!」
呼吸を整えて落ち着きを取り戻したスパイは男の勝手な言葉に怒りを覚え、男を鋭く睨み付けた。当然、男は動じない。縄で縛られ、固定された格子によって液体で満たした穴の中に閉じ込められたスパイが睨んだところで、痛くも痒くも無い。
スパイの怒りを込めた目は、残忍な男を悦ばせ、更なる屈辱と苦悶を加えるきっかけを与えただけだった。
「おやおや? もしかしてこれだけじゃ満足出来ない? そうくると思って、実はもう一つ用意してあるんだよね」
そう言って、白衣の男は左足を動かし、穴の近くの床に存在する丸いボタンを押した。そのボタンは、格子を繋いだ金具に作用する物で。ボタンが押されたことを感知した金具は電流を格子に流し始め、格子に流された電流は穴を満たす液体を通じてスパイに責めを施し始めた。
痛みとは全く違う、甘い甘い快楽の責めだ。
「もぼあぁぁぁーっ!? ぶっ、ごっ、ぼごぉぉ! ばぁぁぁっ!」
「ふふっ、愉しんで貰えたようで何より。これは通電すると強力な媚薬に変わる液体だよ。水中呼吸を可能にする技術と合わせると、今のスパイさんみたいに水中で悶え苦しませて遊ぶことが出来るんだよ。画期的でしょう?」
「あぶ、ま、ぼぁぁぁっ!」
淫らな薬品に発情を促され、全身を気が狂いそうな程の疼きで嬲られるスパイはもはや、液体ごしに聞こえてくる男の言葉を理解する思考も残ってはいない。
意に反して硬く膨らんでしまった男根を媚薬の中で振り乱しながら、無慈悲な男の前でよがり鳴くスパイ。そんなスパイに、男は無情にも追い打ちを仕掛けた。男は手に持ったリモコンを操作し、首輪の機械をとめ、スパイの呼吸を禁じたのだ。
「ご、あぼっ……!? ぶ、ば、ぼぁっ……!!」
「苦しいねぇ、スパイさん。でも潜入してまで欲しがってた情報が手に入ってるんだから、苦しくてもおつりが出るくらい嬉しいよねぇ、スパイさん?」
「がっ、ぼ、ぶぐぁ、ぁ……!」
捕らえたスパイを容赦無く責め立てて愉しむ残酷な男は、気まぐれに呼吸を許し、呼吸を禁じ、快楽を与え、快楽をとめを繰り返し、スパイの男を跡形も無く壊してどんな命令にでも従う自分専用の実験体へと作り変えていくのだった。
12
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる