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残酷な男は新たな至福を見出す
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もはや、この場へと運び込まれたのが偶然だったのか必然だったのかも分からない。
どの肉奴隷が運悪く組織の暗部に触れてしまった奴なのか、確信を持って暗部を暴こうと企んでいた奴なのかも覚えていない。
だが、分からなくても男にとっては何の問題も無かった。何故なら仮にしっかり覚えていたとしても、肉奴隷達の今日の調教に立ち会う仕事を与えられた男が取る行動に変化は生じないからだ。
「あ、あぁ……あぅ、えへぇ……っ!」
「おえあい、ひあふぅっ……うう、ひ、へ……!!」
自分が放つ足音を耳にした肉奴隷達が黒革の目隠しの下から頬へと恐怖の涙を伝わせつつ黒いギャグボールを噛まされた口から哀願の唸りを唾液と共に溢れさせても、男はそれを聞き流しながら地下に作られた調教場の奥へと足を運んでいく。
「は、はうへぇっ! いあふぶ、はいほうひおぉぉっ!!」
「へっはいひ、ううはあい! はああふ、ほうはい、はへへひゃうぅっ!」
同様に足音に気付いた別の肉奴隷達がまだ強く残っている反抗心を糧にして不明瞭な怒気を浴びせてきても、男はやはり何の反応も返さない。金属製の拘束具によって左右の手首を背にした壁へと縫い付けられ、自由を奪われた両腕を挟む位置まで持ち上げさせられた足首にも同じ金属の縛めを加えられた肉奴隷達が動きを大きく制限された手足と、壁に設けられた分厚い棚や床に振れさせられている腰を支えにして無様な裸体をよじらせる様を横目で眺めながら、男は嘲りの感情すら抱くこと無く細長い形状をした調教場を、左右の壁に衣服と自由を奪われた無数の男が間抜けな姿で飾られている空間を進んでいく。
手も足も出せない。見ることもしゃべることも叶わない。そんな男達の間を、ただ淡々と歩いて行く残忍な男。理由やきっかけはどうあれ自身が所属する組織に不都合な情報を握り、敬愛する総統が破滅する可能性を一瞬でも生み出した男達が示す助けてや許さないを理不尽な憎しみへと昇華させながら、行き止まりの部分に置かれていた椅子に腰を下ろした非道な男。
そして男は組織に捕獲され肉奴隷として売り飛ばすという形での口封じが決定した者達を冷たい視線で見つめながら、両側の壁に用意された操作盤をそれぞれの手で迷いも躊躇いも無く弄り、愚か者達の理性を砕き淫欲で蝕む残酷な責め苦を開始させてしまった。
「むぁぁぁっ!? えぁっ! えあぁぁぁっ!!」
「ひゃふへへ! こえ、ひゃら! ひやぁぁぁぁぁっ!!」
心をすでに折られた肉奴隷達が先程以上の勢いで救いをねだっても、淫らな地獄はとまらない。
「んみゅぅぅぅっ!? ひゃめお! ひょ、めおぉぉぉっ!!」
「ごおじべ、ひゃうぅぅっ! ひぇっはいひ! ううひゃ、あ、ひぃぃぃっ!!」
陥落からは程遠い位置にいる肉奴隷達がより激しく鋭い怒りを言葉になっていない声で叫んでも、甘く苦しい拷問は緩まない。
自分達が繋がれた壁と、他の男と自分を上下に仕切る棚に仕込まれた装置が飛ばす望まぬ発情を掻き立てる電波に為す術無く火照らされ、際限の無い肥大化を確定され始めた快楽を欲しがる衝動に屈した男根を早くも限界まで張り詰めさせながら鳴き喚く滑稽で惨めな奴隷達を鑑賞しながら、総統から求められた成果を上げられる悦びのみを感じていた悪の男は総統を脅かした者達を完膚無きまでに壊し尽くせる至福を己の内に見出し無表情だった顔を醜悪な笑みに染め上げつつ、見方が変わった生殺しに悶え苦しむ肉奴隷達という光景を部屋中に響き渡る愉快な悲鳴と共に味わい尽くしていくのだった。
どの肉奴隷が運悪く組織の暗部に触れてしまった奴なのか、確信を持って暗部を暴こうと企んでいた奴なのかも覚えていない。
だが、分からなくても男にとっては何の問題も無かった。何故なら仮にしっかり覚えていたとしても、肉奴隷達の今日の調教に立ち会う仕事を与えられた男が取る行動に変化は生じないからだ。
「あ、あぁ……あぅ、えへぇ……っ!」
「おえあい、ひあふぅっ……うう、ひ、へ……!!」
自分が放つ足音を耳にした肉奴隷達が黒革の目隠しの下から頬へと恐怖の涙を伝わせつつ黒いギャグボールを噛まされた口から哀願の唸りを唾液と共に溢れさせても、男はそれを聞き流しながら地下に作られた調教場の奥へと足を運んでいく。
「は、はうへぇっ! いあふぶ、はいほうひおぉぉっ!!」
「へっはいひ、ううはあい! はああふ、ほうはい、はへへひゃうぅっ!」
同様に足音に気付いた別の肉奴隷達がまだ強く残っている反抗心を糧にして不明瞭な怒気を浴びせてきても、男はやはり何の反応も返さない。金属製の拘束具によって左右の手首を背にした壁へと縫い付けられ、自由を奪われた両腕を挟む位置まで持ち上げさせられた足首にも同じ金属の縛めを加えられた肉奴隷達が動きを大きく制限された手足と、壁に設けられた分厚い棚や床に振れさせられている腰を支えにして無様な裸体をよじらせる様を横目で眺めながら、男は嘲りの感情すら抱くこと無く細長い形状をした調教場を、左右の壁に衣服と自由を奪われた無数の男が間抜けな姿で飾られている空間を進んでいく。
手も足も出せない。見ることもしゃべることも叶わない。そんな男達の間を、ただ淡々と歩いて行く残忍な男。理由やきっかけはどうあれ自身が所属する組織に不都合な情報を握り、敬愛する総統が破滅する可能性を一瞬でも生み出した男達が示す助けてや許さないを理不尽な憎しみへと昇華させながら、行き止まりの部分に置かれていた椅子に腰を下ろした非道な男。
そして男は組織に捕獲され肉奴隷として売り飛ばすという形での口封じが決定した者達を冷たい視線で見つめながら、両側の壁に用意された操作盤をそれぞれの手で迷いも躊躇いも無く弄り、愚か者達の理性を砕き淫欲で蝕む残酷な責め苦を開始させてしまった。
「むぁぁぁっ!? えぁっ! えあぁぁぁっ!!」
「ひゃふへへ! こえ、ひゃら! ひやぁぁぁぁぁっ!!」
心をすでに折られた肉奴隷達が先程以上の勢いで救いをねだっても、淫らな地獄はとまらない。
「んみゅぅぅぅっ!? ひゃめお! ひょ、めおぉぉぉっ!!」
「ごおじべ、ひゃうぅぅっ! ひぇっはいひ! ううひゃ、あ、ひぃぃぃっ!!」
陥落からは程遠い位置にいる肉奴隷達がより激しく鋭い怒りを言葉になっていない声で叫んでも、甘く苦しい拷問は緩まない。
自分達が繋がれた壁と、他の男と自分を上下に仕切る棚に仕込まれた装置が飛ばす望まぬ発情を掻き立てる電波に為す術無く火照らされ、際限の無い肥大化を確定され始めた快楽を欲しがる衝動に屈した男根を早くも限界まで張り詰めさせながら鳴き喚く滑稽で惨めな奴隷達を鑑賞しながら、総統から求められた成果を上げられる悦びのみを感じていた悪の男は総統を脅かした者達を完膚無きまでに壊し尽くせる至福を己の内に見出し無表情だった顔を醜悪な笑みに染め上げつつ、見方が変わった生殺しに悶え苦しむ肉奴隷達という光景を部屋中に響き渡る愉快な悲鳴と共に味わい尽くしていくのだった。
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