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正義は腰を振りつつ情報の提供を強制される
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男は今日も、自らの責務を全うするいつも通りの一日を過ごした。
悪の存在を認めぬ捜査員として働き、自身と仲間が得た情報のすり合わせを行い、不審だと思われない程の態度で警戒を周囲に向けながら夜遅く自宅へと舞い戻った。
そんな男の様子が一変したのは、自宅の扉を閉め施錠を終えた瞬間だった。
「はぐ……うぅ、あぁ……っ!」
何でもない表情を浮かべていた男の顔が、戦慄と恐怖に歪む。平静を保っていた顔が一瞬にして真っ赤に火照り、それまで一滴も垂れていなかった汗が勢いよく噴き出し始める。
その異常な変化に呻きを零しながら、捜査員の男は救いを欲して先程自身が閉じた扉の方に手を伸ばそうとする。しかし、腕は男の命令を聞き入れてはくれない。いや、腕だけではない。男の肉体全てが男の命令を無視し、望まぬ行動を勝手に取っていく。
「っ、は……あぅ、あぁぁ……!!」
靴を脱ぎ、そのまま身に着けていた衣服全てを男の身体が玄関周りに脱ぎ捨てる。全裸となった肉体は熱く火照り露出させた乳首と男根を硬く膨張させた自らの淫猥な姿を余すところ無くさらけ出す無様な格好を作りつつ、胸の内に拒絶の絶叫を響かせる男の意思を却下しながら、居間に向けての歩行を強要し始める。
「た、たすけ、て……っ!!」
同僚達といる時は紡ぐことも叶わなかった言葉を自宅の廊下で紡いでも、当然救いは訪れない。頭部の後ろで手を組みがに股に開いた足での前進を強いられながら哀願を湧き上がらせても、外部からは察せぬ形で発情を溜め込まされていた裸体は持ち主の思いを聞き流した乳首と男根を間抜けに震わせつつの移動をやめてはくれない。
自分の物のはずなのに、自分の指示を全く汲み取ってくれない。そんな肉体に閉じ込められた男はもう、自宅の居間で待ち受けている残酷な存在の前に惨めな己を披露することしか出来ない。
自分が選んで買ったソファーに腰掛けてくつろいでいる憎き悪の男の前に進まされた捜査員の男は、秘密裏に拉致され自力ではどう足掻いても振り払えない支配を体内に注入されたナノマシンによってもたらされた哀れな捜査員の男は、もはや自分の飼い主となった悪に対して欠片も抱いてはいない忠誠を表わす言葉を吐かされつつ、己に与えられた滑稽なスパイという役目を今日も全うさせられるしか無いのだ。
「ご主人様っ、ただいま戻りました。今日得た情報のご報告を致しますっ!」
「あぁ、お帰り。早速頼むよ。報告が終わったら何時ものようにご褒美をあげよう。イきたいとも言えず、勃起すらもさせて貰えないまま一日中発情させられてたその可哀想な身体を気持ち良くイき狂わせてあげるご褒美をね……」
そんなの、欲しくない。
非道な悪に提示された正義を裏切る行為への報酬を否定する思考を否定し返すが如く火照りを強め限界まで膨れ上がった男根を幸せそうに疼かせる肉体の反応に改めて打ちひしがれながら、捜査員の男は自分を完全に支配し誰も為す術無く淫欲に苛まれている自分の危機に気付いてはくれないという絶望を味わわせて愉しむ悪の男の前でナノマシンの設定に従った腰振りと共に、ご褒美と称した快楽の地獄に繋がる情報の提供を強制されていくのだった。
悪の存在を認めぬ捜査員として働き、自身と仲間が得た情報のすり合わせを行い、不審だと思われない程の態度で警戒を周囲に向けながら夜遅く自宅へと舞い戻った。
そんな男の様子が一変したのは、自宅の扉を閉め施錠を終えた瞬間だった。
「はぐ……うぅ、あぁ……っ!」
何でもない表情を浮かべていた男の顔が、戦慄と恐怖に歪む。平静を保っていた顔が一瞬にして真っ赤に火照り、それまで一滴も垂れていなかった汗が勢いよく噴き出し始める。
その異常な変化に呻きを零しながら、捜査員の男は救いを欲して先程自身が閉じた扉の方に手を伸ばそうとする。しかし、腕は男の命令を聞き入れてはくれない。いや、腕だけではない。男の肉体全てが男の命令を無視し、望まぬ行動を勝手に取っていく。
「っ、は……あぅ、あぁぁ……!!」
靴を脱ぎ、そのまま身に着けていた衣服全てを男の身体が玄関周りに脱ぎ捨てる。全裸となった肉体は熱く火照り露出させた乳首と男根を硬く膨張させた自らの淫猥な姿を余すところ無くさらけ出す無様な格好を作りつつ、胸の内に拒絶の絶叫を響かせる男の意思を却下しながら、居間に向けての歩行を強要し始める。
「た、たすけ、て……っ!!」
同僚達といる時は紡ぐことも叶わなかった言葉を自宅の廊下で紡いでも、当然救いは訪れない。頭部の後ろで手を組みがに股に開いた足での前進を強いられながら哀願を湧き上がらせても、外部からは察せぬ形で発情を溜め込まされていた裸体は持ち主の思いを聞き流した乳首と男根を間抜けに震わせつつの移動をやめてはくれない。
自分の物のはずなのに、自分の指示を全く汲み取ってくれない。そんな肉体に閉じ込められた男はもう、自宅の居間で待ち受けている残酷な存在の前に惨めな己を披露することしか出来ない。
自分が選んで買ったソファーに腰掛けてくつろいでいる憎き悪の男の前に進まされた捜査員の男は、秘密裏に拉致され自力ではどう足掻いても振り払えない支配を体内に注入されたナノマシンによってもたらされた哀れな捜査員の男は、もはや自分の飼い主となった悪に対して欠片も抱いてはいない忠誠を表わす言葉を吐かされつつ、己に与えられた滑稽なスパイという役目を今日も全うさせられるしか無いのだ。
「ご主人様っ、ただいま戻りました。今日得た情報のご報告を致しますっ!」
「あぁ、お帰り。早速頼むよ。報告が終わったら何時ものようにご褒美をあげよう。イきたいとも言えず、勃起すらもさせて貰えないまま一日中発情させられてたその可哀想な身体を気持ち良くイき狂わせてあげるご褒美をね……」
そんなの、欲しくない。
非道な悪に提示された正義を裏切る行為への報酬を否定する思考を否定し返すが如く火照りを強め限界まで膨れ上がった男根を幸せそうに疼かせる肉体の反応に改めて打ちひしがれながら、捜査員の男は自分を完全に支配し誰も為す術無く淫欲に苛まれている自分の危機に気付いてはくれないという絶望を味わわせて愉しむ悪の男の前でナノマシンの設定に従った腰振りと共に、ご褒美と称した快楽の地獄に繋がる情報の提供を強制されていくのだった。
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