BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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オフィスでの淫らな秘め事

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深夜のオフィス。社員が帰った部屋で、一人パソコン作業をする男がいた。
傍目に見れば、ただ残業をしているだけに見えるが、よく耳を澄ますとキーボードを叩く音に混じって水音が聞こえるのが分かる。

その音はどこからしているのか。答えは、作業をしている男の机の下からだ。

「んっ、むぅ」

じゅぷっ、と音をさせながら時折聞こえる心地良さそうな鼻にかかった声。机の下には、作業をする男の股の前に座り込み、硬くふくらんだペニスに口で奉仕をする眼鏡の男がいた。
清潔感のあるスーツを乱して一生懸命に性器をしゃぶる姿を見て、男はパソコンから右手を離して頭を撫でてやった。

「先輩、僕のチ○コ……美味しいですか?」
「んっ、おいひい、ひゅきぃ……」

先輩と呼ばれた男は頭を撫でられた心地良さに震えながら、問いに答えた。
普段は人望のある社員として凛とした表情をしているが、ペニスをくわえている今の先輩は淫らな蕩け顔をしていた。

そのギャップに。あんなに凛々しい先輩が自分の前ではこんなに可愛い顔を見せている事実に。後輩の興奮は意識せずとも高まっていく。

「ね、先輩。僕の仕事もうすぐ終わりますから……お尻の穴、それまでほぐしていてください」
「分かっ、た」

指示に従い、先輩はズボンを脱ぎ始める。もちろん、口にはペニスを含んだままで。

「ん、んんっ……」

脱ぎづらい姿勢だが、ペニスを口から離す選択肢は浮かばず、大好きな後輩を悦ばせようとして先輩は服を脱いでいく。
そして、ようやく脱ぎ終わった時、吸い込まれように両手の指をアナルに伸ばしくちゅくちゅとほぐし出した。

「ふむ、むぅんっ」

椅子にあごを乗せる事で身体を支え、ペニスを舐めしゃぶりながら指を使ってアナルを柔らかくしていく先輩。
いつも仕事をしているオフィスではしたなくペニスにむしゃぶりついて、愉しそうに身体をくねらせる姿に後輩は笑い、作業を終えたパソコンを閉じた。

「先輩、出てきて」
「あ……っ」

椅子のキャスターで後ろに下がると、追い掛けるようにして先輩が現れた。机の下から現れた姿は、いつものスーツ姿だが、表情も肌も欲情に侵されて火照りに火照っている。こんなにそそられる物を見せられて冷静でいられる訳が無い。

「お尻、こっちに向けて」
「っ、は」

移動して後輩にアナルを見せ付ける先輩。後輩はその後ろに近付き、そそり立っている自身のペニスをヒクつくアナルに押し当てた。

「先輩、入れますよ」
「あ、あぁっ!」

ずにゅっ、と音がして、熱く太いペニスが肉に隠れて消える。そして、後輩が腰を引くとまた現れた。
そのスピードはだんだんと加速していき、やがて腰と尻がぶつかるパンパンという音が響き始めた。

「ひゅ、ごいぃ! おちんぽぉ……気持ち良いよぉ!」
「先輩、可愛いですよっ。もっともっと、気持ち良くしますっ!」
「んあぁぁっ!!」

薄暗いオフィスの中で二人は獣になり、着ているスーツを汗と体液で汚していったのだった。
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