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男は淫獄を眺めながら無駄な足掻きを静かに開始する
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薬品を用いてもたらされた長い眠り。そこからようやく抜け出した男を待っていたのは衣服を剥ぎ取られた裸体を襲う異常な火照りと、火照りきった肉体を縛める頑丈な拘束の感触。そして、同じ火照りと拘束に囚われた仲間が正面で放つ甘く歪んだ苦悶の絶叫だった。
「んぅぅぅーっ!! んぐっ、ぶむぅぅぅーっ!!」
肩幅に開かされた足と、斜め上に向かって万歳をするかのように持ち上げさせられた腕をじたばたともがかせながら、仲間である男が黒い棒状の枷に歯を立てて唸りつつ地獄から逃れようと試みる。四肢を×字に引き延ばした状態を強要する床と一体化した金属製の拘束台をガチャガチャと鳴らしながら、仲間が痛々しく見開いた目と口を塞ぐ枷の隙間から液体を零しつつ脱出を必死に求め続ける。
しかし、頑丈な金属の縛めは幾ら力を加えても外れはしない。雄々しく鍛えられた筋肉質な裸体をなりふり構わずに暴れさせても、自由を奪われた状況は一向に覆せない。
責め苦を拒む手段を一つ残らず没収された哀れな仲間の男はもう、休み無く叩き込まれる甘い苦しみに翻弄させられながら絶頂を繰り返すことしか出来はしない。正面にいる同じ立場に追いやられた男が意識を取り戻している事実に気付く余力すらも削ぎ落とされた男はもはや、自分達を捕らえた憎き敵の手で投与された残忍なまでの効力を有する淫薬に蝕まれた裸体を好き勝手に弄ばれながら意に染まぬ射精を断続的に迎えさせられるだけの滑稽極まりない存在でしか無いのだ。
「むぶぅぅ! んもぉぉぉっ!!」
「顔振って一生懸命にイヤイヤってやってんな。無様で可愛いぜ」
「そんな可愛いところを見せてくれたお礼に、もっともっと無様にイき狂わせてやろうな」
「もぉっ!? ぼごぉぉぉぉーっ!?」
慈悲を欲し恥を捨てて行った哀願の意思表示すらも責めの理由に変換されながら、男がまた新たな絶頂へと上り詰めさせられる。
尖りきった左右の乳首を捏ねて押し潰す指と、張り詰め切り精液に塗れた男根を萎える暇さえ与えずに扱く手と、自身で貫いた尻穴を容赦無く掻き毟りほじくり回す指と、淫薬と快楽の拷問によって感度が限界以上に膨れ上がった抗えぬ裸体全体を撫で回す幾つもの手が生み出す悦楽に流されながら、仲間の男が我慢さえ挟めずに絶頂へと押し上げられていく。
その淫獄の様を為す術無く見つめながら、次にあの苦悶を叩き込まれるのは自分だと嫌でも理解させられながら、男は目を覚ました事実を後悔しつつも淫薬に勃起を強要された男根を揺らめかせての拘束との格闘を、自力ではどうにもならないと分かり切っている金属の縛めとの戦いを、敵達に悟られぬよう静かに、無意味に、開始するのだった。
「んぅぅぅーっ!! んぐっ、ぶむぅぅぅーっ!!」
肩幅に開かされた足と、斜め上に向かって万歳をするかのように持ち上げさせられた腕をじたばたともがかせながら、仲間である男が黒い棒状の枷に歯を立てて唸りつつ地獄から逃れようと試みる。四肢を×字に引き延ばした状態を強要する床と一体化した金属製の拘束台をガチャガチャと鳴らしながら、仲間が痛々しく見開いた目と口を塞ぐ枷の隙間から液体を零しつつ脱出を必死に求め続ける。
しかし、頑丈な金属の縛めは幾ら力を加えても外れはしない。雄々しく鍛えられた筋肉質な裸体をなりふり構わずに暴れさせても、自由を奪われた状況は一向に覆せない。
責め苦を拒む手段を一つ残らず没収された哀れな仲間の男はもう、休み無く叩き込まれる甘い苦しみに翻弄させられながら絶頂を繰り返すことしか出来はしない。正面にいる同じ立場に追いやられた男が意識を取り戻している事実に気付く余力すらも削ぎ落とされた男はもはや、自分達を捕らえた憎き敵の手で投与された残忍なまでの効力を有する淫薬に蝕まれた裸体を好き勝手に弄ばれながら意に染まぬ射精を断続的に迎えさせられるだけの滑稽極まりない存在でしか無いのだ。
「むぶぅぅ! んもぉぉぉっ!!」
「顔振って一生懸命にイヤイヤってやってんな。無様で可愛いぜ」
「そんな可愛いところを見せてくれたお礼に、もっともっと無様にイき狂わせてやろうな」
「もぉっ!? ぼごぉぉぉぉーっ!?」
慈悲を欲し恥を捨てて行った哀願の意思表示すらも責めの理由に変換されながら、男がまた新たな絶頂へと上り詰めさせられる。
尖りきった左右の乳首を捏ねて押し潰す指と、張り詰め切り精液に塗れた男根を萎える暇さえ与えずに扱く手と、自身で貫いた尻穴を容赦無く掻き毟りほじくり回す指と、淫薬と快楽の拷問によって感度が限界以上に膨れ上がった抗えぬ裸体全体を撫で回す幾つもの手が生み出す悦楽に流されながら、仲間の男が我慢さえ挟めずに絶頂へと押し上げられていく。
その淫獄の様を為す術無く見つめながら、次にあの苦悶を叩き込まれるのは自分だと嫌でも理解させられながら、男は目を覚ました事実を後悔しつつも淫薬に勃起を強要された男根を揺らめかせての拘束との格闘を、自力ではどうにもならないと分かり切っている金属の縛めとの戦いを、敵達に悟られぬよう静かに、無意味に、開始するのだった。
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