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意地悪な主はお馬鹿な兎に生殺しを宣告する
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白くふわふわな毛が表面にあしらわれている兎をかたどった衣装が、雄々しく鍛えられた筋肉質な裸体をアンバランスに彩っている。
逞しく雄を主張している裸体の各所にあてがわれた白い装飾が、雄とは遠く離れた可愛らしさを主張し男の身体に矛盾を生み出している。
だが、そんな矛盾を男は欠片も意に介してはいない。自分を飼育する愛しき主に今の姿を褒められた男は、愛らしい兎になりきり心と身体を発情期へと淫らに、自ら望んで上り詰めさせている。
内部に仕込まれた針金に従ってピンと伸びている兎の耳飾りの下にある男の顔は、絶え間無く湧き上がる欲情で情けなく蕩けきっている。主の手で太く長く育てられた乳首と元々有していた立派な逸物を硬く膨張させている兎の男は、高まりきった肌を汗でじっとりと湿らせつつ火照りを鎮める主からの慈悲を理性と本能の両方で欲している。
地下室の床と一体化した拘束を与えられている手足では、疼きに疼いている箇所を自力で慰めたくても慰められない。兎の足を模した二の腕までを覆うグローブと太ももまでを包むブーツの上から床と繋がっている金属の器具を手首と足首に嵌められた手足では、乳首と男根を弄りたくても弄れず、兎の尻尾がぶら下がっている尻穴に埋められたアナルプラグを激しく出し入れして快楽を得たくても得られず、それどころか本物の兎が行うような四肢を小さくまとめられた体勢から離れることも許されない。
気が狂うような欲望から解放されるには、主に悦びを恵んでもらうしか無い。自らの意思で快感を追求する手段を一つ残らず没収された惨めな兎の男は、四肢を包み頭部を飾る白い装飾と共に筋肉を携えた裸体を跳ねさせながら、鬼畜に焦らし抜かれている事実すらも至福に置き換えつつ主からの許しを待つことしか出来はしないのだ。
「無様で可愛いね、○○。だらしなく顔を緩めて、おチ○チンからいやらしい汁をみっともなく垂らして……○○は本当に、どうしようも無く淫乱な兎ちゃんだね」
「はっ、はぉ……っ」
意地悪な主からの嘲りと寵愛を混ぜた発言で、兎の男が更に己を高められていく。
自分の惨めな発情姿で、主を愉しませられている。淫らその物な兎として、一人用のソファーに腰掛けて自分を見下ろしている主のくつろぎの時間をお手伝いさせて頂けている。
屈辱と、恥辱と、幸福の情報に打ち震えながら、男は言葉の使用を禁じられた口から陶酔の感情を露わにした呻きを唾液と共に零していく。
「ふふっ、私に可愛がられて嬉しいね、○○。気持ち良くなりたくてお馬鹿になってる頭が、もっともっとお馬鹿になっちゃうね。でも、腰を振ったら駄目だろう? 言い付けを破る悪い兎ちゃんには、可哀想だけどご褒美はあげられないよ?」
「う、あぁ……!」
主に指摘されようやく気が付いた無自覚な腰の揺らめきに驚きながら、兎が慌てて自身の肉体に制止の命令を送る。
乳首と男根を間抜けにぶるぶると踊らせる腰振りを慈悲を没収される恐怖に掻き乱される心から紡いだ指示で抑え込みながら、兎が涙に潤んだ瞳で主を見上げ謝罪の意思を必死に示す。
自分に可愛がられる為なら、どんな痴態だって悦んで晒す。自分に愛されるなら、誇りや尊厳など迷い無く捨てる。すでに何もかもが堕落に至っている淫らな男がより深く堕ちていくことを言葉よりも分かりやすく表わしている哀願の光景を満喫しながら、無慈悲な主は切羽詰まっている兎とは真逆な余裕に満ちた態度で、生殺しの上乗せを嬉々として宣告していくのだった。
逞しく雄を主張している裸体の各所にあてがわれた白い装飾が、雄とは遠く離れた可愛らしさを主張し男の身体に矛盾を生み出している。
だが、そんな矛盾を男は欠片も意に介してはいない。自分を飼育する愛しき主に今の姿を褒められた男は、愛らしい兎になりきり心と身体を発情期へと淫らに、自ら望んで上り詰めさせている。
内部に仕込まれた針金に従ってピンと伸びている兎の耳飾りの下にある男の顔は、絶え間無く湧き上がる欲情で情けなく蕩けきっている。主の手で太く長く育てられた乳首と元々有していた立派な逸物を硬く膨張させている兎の男は、高まりきった肌を汗でじっとりと湿らせつつ火照りを鎮める主からの慈悲を理性と本能の両方で欲している。
地下室の床と一体化した拘束を与えられている手足では、疼きに疼いている箇所を自力で慰めたくても慰められない。兎の足を模した二の腕までを覆うグローブと太ももまでを包むブーツの上から床と繋がっている金属の器具を手首と足首に嵌められた手足では、乳首と男根を弄りたくても弄れず、兎の尻尾がぶら下がっている尻穴に埋められたアナルプラグを激しく出し入れして快楽を得たくても得られず、それどころか本物の兎が行うような四肢を小さくまとめられた体勢から離れることも許されない。
気が狂うような欲望から解放されるには、主に悦びを恵んでもらうしか無い。自らの意思で快感を追求する手段を一つ残らず没収された惨めな兎の男は、四肢を包み頭部を飾る白い装飾と共に筋肉を携えた裸体を跳ねさせながら、鬼畜に焦らし抜かれている事実すらも至福に置き換えつつ主からの許しを待つことしか出来はしないのだ。
「無様で可愛いね、○○。だらしなく顔を緩めて、おチ○チンからいやらしい汁をみっともなく垂らして……○○は本当に、どうしようも無く淫乱な兎ちゃんだね」
「はっ、はぉ……っ」
意地悪な主からの嘲りと寵愛を混ぜた発言で、兎の男が更に己を高められていく。
自分の惨めな発情姿で、主を愉しませられている。淫らその物な兎として、一人用のソファーに腰掛けて自分を見下ろしている主のくつろぎの時間をお手伝いさせて頂けている。
屈辱と、恥辱と、幸福の情報に打ち震えながら、男は言葉の使用を禁じられた口から陶酔の感情を露わにした呻きを唾液と共に零していく。
「ふふっ、私に可愛がられて嬉しいね、○○。気持ち良くなりたくてお馬鹿になってる頭が、もっともっとお馬鹿になっちゃうね。でも、腰を振ったら駄目だろう? 言い付けを破る悪い兎ちゃんには、可哀想だけどご褒美はあげられないよ?」
「う、あぁ……!」
主に指摘されようやく気が付いた無自覚な腰の揺らめきに驚きながら、兎が慌てて自身の肉体に制止の命令を送る。
乳首と男根を間抜けにぶるぶると踊らせる腰振りを慈悲を没収される恐怖に掻き乱される心から紡いだ指示で抑え込みながら、兎が涙に潤んだ瞳で主を見上げ謝罪の意思を必死に示す。
自分に可愛がられる為なら、どんな痴態だって悦んで晒す。自分に愛されるなら、誇りや尊厳など迷い無く捨てる。すでに何もかもが堕落に至っている淫らな男がより深く堕ちていくことを言葉よりも分かりやすく表わしている哀願の光景を満喫しながら、無慈悲な主は切羽詰まっている兎とは真逆な余裕に満ちた態度で、生殺しの上乗せを嬉々として宣告していくのだった。
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