BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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指一本で青年は喘ぎ鳴かされる

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民家の地下室。外部に音が漏れないよう防音が施された空間で、青年の鳴き声と鎖の擦れ合う音が響いていた。
鎖を鳴らす青年は苦しい姿勢を強要され、自分を捕らえた男に緩やかに責め立てられていた。

「あぁ、んぅ」

ヒクヒクと腰を揺らめかせる青年の手は、頭上高くで枷によって一まとめにされ、天井から鎖で吊るされている。枷には鍵がかけられており、自力で外す事は出来ない。
手の自由を奪われた青年。しかし拘束は手だけでなく、足にもあった。

腰を低く下げ、足を大きく開かされ、膝と足首にかけられた枷は、伸びた鎖で壁に繋げられている。
衣服を脱がされ、全裸の身体を手で覆うのも許されず。恥部に至っては自分から見せ付ける形で大股を開いて晒されていた。それだけでも耐えがたい恥辱。しかし、青年を拘束した男は開かせた尻の谷間、淡い色をしたアナルがよく見える位置に寝転がり、右手の指でそのアナルを弄んでいた。

「君のここ、ヒクヒクしてるね。私の指が触れる度に、悦んでるみたいだよ」
「あんっ、やぁ……!」

人差し指がアナルをつつき、思わず力が入ってきゅっとすぼまってしまう。
嫌なはずなのに、敏感な入口を指でくすぐられると意に染まぬ快感を覚える。最初にあった嫌悪感ももはやはるか遠くでかすかに感じるのみで、今では青年のアナルは少しだけ潜り込まされる指をもどかしく思い、中の肉壁を蠢かせて男の目に体液が溢れ出る様を捧げていた。

「もぅ、やだ。ゆるひっ、てぇ……!」

もう一時間も、アナルの入口だけを責められている。その刺激でペニスからは先走りが零れて男のシャツに滴り落ち、中はだめだと分かってるのにもっと快感が欲しいと喚く。
震えて身体を支える足はすでに痺れきって、鈍い痛みを訴えていた。

ありとあらゆる場所から羞恥心と快感と限界が訪れ、青年は頭がおかしくなりそうになって泣きながら許しを求めた。
腕を顔の横にそわせた状態で拘束されているせいで振り返って見れない、男の方に向かって。

男はその切羽詰まった懇願を耳にし、青年のアナルを指で押して尋ねた。

「許して、って。どうしてほしいの? 苛めないでほしい?」
「んんっ、苛め、あっ、ないでぇ……」
「どこを?」
「はぁっ! し、りっ……」
「お尻のどこ? ちゃんと言わないと」
「あぁぁっ!!」

容赦無く過敏になり過ぎたアナルを揉まれて、青年はどんどん追い詰められる。このまま許される為なら、何でも口に出来る。そんな、プライドもかなぐり捨てる精神状態まで。

「尻のっ、穴ぁ! もっ、苛めないれっ! 俺っ、おれぇっ、おかしくなるからぁぁぁっ!!」

舌を突きだし、必死に叫ぶ青年。その姿を下から見て、男は歪んだ笑みを浮かべた。

「そうか……じゃあ、もう苛めないであげよう」

その言葉を聞き、青年は安堵する。だがその安堵は、五秒も経たない内に裏切られた。

「んひっ!? んああぁぁぁっ!?」

すっかり解れきっていたアナルに、突然指を押し込まれたのだ。
不意打ちに耐えられず、入口だけ弄られて疼いていた中は勝手に悦んでしまい、侵入してきた指へ嬉しそうにむしゃぶりついていた。

「ここからは君のエッチな穴を、たっぷり可愛がってあげるよ。ここで射精出来るように、淫乱に育ててあげるからね」
「あぁんっ! だめっ、いやぁぁ!!」

悲痛な拒否の叫び。それはすぐに甘く濡れ快感を悦ぶ喘ぎになる。
青年は拘束され、恥ずかしい穴をぐちょぐちょにされ。

男の右手の指によって、二度と戻れない欲望を教え込まされていった。
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