BLエロ小説短編集

五月雨時雨

文字の大きさ
513 / 1,394

男達は仲良く棒に繋がれた姿で悦びの果てへと導かれる

しおりを挟む
幾ら力を込めても、床と平行になる形で用意された金属製の棒はその場から全く離れない。その棒を両手で掴んだ状態を強制する、棒に直接取り付けられた黒革で作られている手袋型の拘束具を与えられた腕をどんなに頑張らせてみても、男達は口に噛まされた黒いギャグボールの穴から意味を持たない唸りと共に唾液を情けなく撒き散らしながら無意味にもがく様を憎き敵達の前に愉快な娯楽として晒すことしか出来はしない。
長い棒を仲良く無様に掴まされた男達。左右の足首に施された黒革の枷同士を短い金属の棒で繋がれ、手に続いて足の自由すらも奪われた男達。そんな間抜けな姿に追いやられた男達はもう、無防備な裸体を憎き男達の遊び道具として扱われるしか無い。下手に抵抗すれば、同じ立場に置かれた他の男に罰が加えられる。憎き男達から浴びせられた脅しの言葉によって肉体だけでは無く精神的な抗いも禁じられた男達はもはや、雄の尊厳を容赦無く切り刻む恥辱にただただ悶絶を強いられるしか無い。
自らの意思で恥部を、媚薬成分を含んだ潤滑剤をたっぷりとまぶされ敵達の手指で快楽を交えつつ丹念に解された尻穴を突き出すよう命じられた哀れな男達は、腸壁を摩擦し甘く蹂躙する敵達の男根が生み出す雌の至福と、腰を振りつつ自分の裸体に覆い被さった敵の手に包まれた男根を扱かれる度に湧き上がる雄の至福に翻弄させられながら、意に染まぬ絶頂を迎えさせられ続けるだけの存在でしか無いのだ。

「んっ、んぐっ、うぶうぅ!」
「へへっ、随分と良い声が出るようになったなぁ。俺達にチ〇コ擦られながらケツ掘られるのが癖になってきちまったか? ん?」

違うと否定の叫びを返したくとも、男にその反応は許可されていない。仮に許可されていたとしても、棒を握らされた腕と肩幅に開かされた足を痙攣させながら裸体の高さを敵に都合良く保つことで精一杯となっている今の男には、否定を紡ぐ気力すら取り戻せはしない。

「あぉ!? うぶっ、んまおぉっ!」
「お、こっちはもっと良い鳴き声だな。お前の精液で濡れた俺の指で乳首を弄られるの、そんなに気持ち良かったか?」

それまで行われていなかった乳首への不意打ちに驚き甲高く鳴いた自分を掠れた声で嘲笑う敵の言葉に怒りを抱くことさえ、今の男には出来ない。快楽に流され真っ赤に充血し尖りきった乳首を自身の淫液にぬめる指に捏ね回された男は、無自覚に腸壁を締め上げ敵の男根に快楽の上乗せという奉仕を捧げつつ、何度目かも分からなくなった新たな絶頂へと押し上げられるしか無い。

「あっちはすっかり乳首もエッチに育っちゃったみたいだねぇ。なら、こっちも苛めてやらないと不公平だよねぇ」
「んもっ!? おうぅぅっ!」
「せっかくだから、俺はここからはお前のケツと乳首だけをいたぶってやるよ。触られてもいないはずのチ〇コで射精させられる苦しみと惨めさを味わわせながら、俺達と敵対したことをじっくり後悔させてやるからなぁ……!」
「あぉぉぉーっ! んっ、んまぁぁぁーっ!!」

新鮮な責めを逃れられぬ裸体に注がれ、理性を砕く快楽の量を無慈悲に増幅させられながら、男達は全員仲良く敵である男達の肉棒に尻穴を蹂躙され、悦びの果てへと導かれていった。



長く続いた一方的な凌辱が終わった空間で、敵達が衣服を纏い直している。様々な体液に塗れ、自分達から見えない位置で尻穴から留めきれなかった精液を溢れさせている男達には目もくれず、敵達は充足の表情を浮かべつつ乱れた衣服を直している。
その光景を視認していても、男達は何も行動を起こせない。二つの壁に用意された機構を用いて棒の位置を頭上へと移動され体勢を変化させられた男達は、休息すらもままならない万歳とつま先立ちを同時に強要された裸体を間抜けに震わせながら置き去りにされることへの恐怖を募らせることしか出来ない。
淫蕩な責め苦の後が濃く残る裸体を一列に並べられ、行かないでくれの唸りも放てずにいる。衣服を着終え愉快な男達の姿を改めて一瞥した敵達は、目障りだった者達を支配下に置いた事実を噛み締めつつ冷酷な笑みを作り、手を小さく振りながら別れを告げた。

「そんじゃお休み、また明日遊びに来てやるよ」
「明日は今日よりも長く意地悪に苛めてやるからな? 精々地下室に充満したこのエロい匂いを嗅ぎながら、お仲間と一緒にゆっくり休むんだぞー?」

疲弊しきった男達が憔悴した思考で言葉を噛み砕き制止を発するよりも先に地下室から退出し外部から扉を施錠した敵達が消えた空間を涙に潤んだ瞳で呆然と見つめながら、男達は十数人分の淫臭が漂う地下室に飾られた裸体を残酷な敵達に捕らわれた絶望を再認識するかのように意味も力も無くくねらせ、尻穴から零れる精液の量を哀しく引き上げていた。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

機械に吊るされ男は容赦無く弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

処理中です...