BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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犬は許しを求めて地下室で鳴く

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「んっ、んぐっ! うぅ、うむっ……むぐぅぅっ!!」

危機的な状況をどうにかして脱しようとする刑事の男がもがき始めてから二時間近くが過ぎた。だが、刑事の必死さも虚しく、状況は全く変わっていない。
刑事の両手両足には相変わらず指を使う事を禁じる構造をした柔らかな物が嵌められており、刑事の顔に装着された棒状の口枷と目隠しが一体化した拘束具も外れておらず、裸体に拘束具と首輪だけを身に着けた情けない姿のままだ。
一応あらゆる試みを試したおかげで刑事は手足に嵌められた何かに鍵が施されている事と、顔に取り付けられた拘束具のちょうど頭頂部の辺りに二つの飾りが付いている事と、首輪の前部から伸びた鎖が床に打ち付けられた金具のような物に結合されている事は把握出来たものの、それらの情報は拘束からの脱出に何も貢献しない。むしろ、逃げられないという絶望を深めるだけだ。

「ぐっ、ふぅ! むぅ、むふっ、んむぅぅ!」

視界を塞がれ、指を使えなくされ、自由を奪う拘束具自体にも鍵を掛けられている。それは諦めを抱き、もがく事をやめてもおかしくない程に絶望的な状態だ。
しかし、刑事は決して諦めずに拘束を解こうともがき続ける。自分をこの状態に追いやった者達の思い通りにはなるまいと、自分を攫った犯罪組織の思惑通りにはなるまいと、自らを奮い立たせながら刑事は拘束と格闘する。
けれど、とうとう刑事は何一つとして拘束を解く事は出来なかった。二時間程前に地下室に刑事を置いて去って行った犯罪組織の男達は、去る前と同じ姿をした刑事を。両手両足に白犬の足を模した手袋と靴を嵌め、口枷と目隠しを兼ねる拘束具に取り付けられた白い犬の耳を頭から生やし、隷属の証である首輪から伸びた鎖で地下室の床に繋がれたほぼ裸体の刑事を見て、愉しそうにニヤニヤと笑った。

「うぅっ! ふー! ふぅぅぅーっ!」

地下室の扉が開く音と数人分の足音を聞き、刑事は気配の方向に向けて拒絶を込めた唸りを上げる。
もちろん、そんな唸りでは男達はとまらない。それどころか、男達は無意識に後ずさりつつ本物の犬の威嚇のように唸る刑事の様子に支配感と興奮を募らせ、抵抗もままならない刑事の汗ばんだ裸体を数人がかりで抑え込むと、腹を下にして尻を高く掲げた体勢を強要させた。つまり、隠す物の無い男根と尻穴が無防備にさらけ出される無様な体勢だ。

「むぅ! んー、んむぅぅぅ! うぐ、ふっ、うふっ、むぁぁぁ!!」

自分ですら凝視した事の無い恥ずかしい場所が、憎い犯罪組織の男達の目に余すところなく見られている。強い屈辱と羞恥を感じて刑事は激しく暴れるが、あらゆる自由を取り上げられた上に多勢に無勢では勝ち目などあるはずも無い。
さらけ出された恥ずかしい穴に男達の手が伸びて更なる辱めを注いできても刑事はやはり抗えず、ただただ受け入れるしか無かった。

「っ!? んぐ、むぐぅぅぅっ!?」

尻穴に、何かがつぷりと侵入した。直後、その侵入した何かからぬるめの液体が注入され、刑事の腸内を内側から満たし始めた。
当然、刑事はそれを嫌がって抗おうとするが、二人の男に尻を左右から掴まれたら左右はおろか前後にも移動出来ず、尻穴に液体を注入する注射器のような器具から逃れる事も叶わない。

「うふ、むぅ、んぉ、おごぉぉ……っ!」

目隠しの下で目を剥き、噛み締めた口枷の隙間から唾液を零しながら、刑事は抵抗をやめて早い終わりを望んでいる。そんな刑事の望みを無視して器具を操る男は最後の一滴までしっかりと入るよう器具の底を押し、全ての液体を注ぎ終えると素早く器具を抜き、淫猥にヒクついている刑事の尻穴に素早く別の器具を挿入した。
それは、刑事に与えられた拘束具についている白犬の飾り達に合わせた白犬の尻尾が付いている器具。空気を送り込む事で刑事の体内に挿入した部分がふくらみ、まるで本物のように尻穴から尻尾を垂らしつつ腸内に注入した液体の排出を禁じる無慈悲な器具だ。

「うぅー!! んぅ、おぉ、あぉ、あぉぉぉっ!」

ただでさえ液体で圧迫されている腸内が、より圧迫される。ぽっこりと内側からふくらまされた腹に堪えがたい苦悶を感じて刑事は悲鳴を上げるが、男達は聞く耳持たずに悶える身体を押さえ、満面の笑みを浮かべて器具に空気を送って尻穴に栓をする。
もはや自力でひり出す事も、引っ張って抜く事も不可能な程に栓が腸内でふくらまされ、注入した液体が滲み出る事も無いのを確認した男達は凌辱に疲弊してぐったりと脱力している刑事から手を放し、無言で立ち上がってまた地下室を後にしようとする。

「むぅ!? んも、おぉぉ! うぅぅ、むぐぅぅぅぅ!!」

この状態のまままた置き去りにされる。それに気付いた刑事は疲弊した身体に力を込めて四つん這いになり、離れていく足音に向かってふくらんだ腹に響く苦悶を耐えながら行かないでくれとくぐもった声で叫んだ。
誇りもプライドも捨てた懇願の叫び。だが、残酷な男達は立ちどまらない。犬の飾りが付いた拘束具に動きを制限された刑事が出掛ける飼い主を惜しむように鳴く様に冷たい笑みを浮かべても、誰一人として慈悲を与えようとはしない。

「うー! うむぅぅぅんっ、むぅ、んむぐぅぅぅぅぅぅ!!」

救いを求める刑事の声は、許しを請う哀れな白犬の鳴き声は地下室の扉が閉じられると同時に欠片も聞こえなくなり、男達は決定的な絶望に打ちひしがれながらまだ鳴いているであろう犬の姿と、今から数時間後に見られるであろう屈服しきってはしたなく尻穴から液体の排出をねだる従順な犬の姿を想像しながら、一人また一人と階段を上がっていくのだった。
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