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残酷な機構は無意味な忍耐を試みる男の前で待機する
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目を覚ました男を待っていたのは、視界を閉ざす暗闇と衣服を剥ぎ取られた全身を締め上げ縛める厳重な拘束達だった。
「あっ、あぉぉぉっ!?」
黒革で作られた目隠しの下で目を見開き、輪状の金具と黒革を一つに組み合わせた器具によって開いたままの状態に固定された口から驚愕の唸りを放ちながら、男が事態の打破を求めて裸体を必死にもがかせ始める。
意識を失う前の記憶を思い出し、敵からの不意打ちを受けて捕らわれの身に堕とされたという現実を理解しながら、男が焦りを剥き出しにした態度で裸体をめちゃくちゃによじらせ危機からの脱出を試みる。
だが、男が幾ら頑張っても過剰なまでに施された拘束は何一つとして外れる気配を見せない。二の腕を胸部に繋ぎ左右の肘から手首までの部分を背中側できつく一つに括る上半身の縄も、左右の足首と太ももを遊び無く結合した上で足首の縄と腕の縄を接続している下半身の縄も、男の試行錯誤を嘲笑うかのような軋む音を立てつつ肌に食い込むのみで緩みすらしない。手足の縄と男を仰向けに転がした箱型の台の側面に位置する金具達を繋ぐ駄目押しの縄達も、男のなりふり構わない足掻きとは裏腹に全くビクともしない。
手足の使用を禁じられ、足を後ろに折り曲げた海老反りの姿勢に保たされ、台の上へと仰向けに縫い付けられた裸体をどんなに暴れさせても、男は状況を一切変えられない。仮に指の使用を不可能にさせる黒革製の鍵付き手袋という追い打ちが無かったとしても振り払えない縄に囚われた無様な男は、見ることとしゃべることを没収された頭部を丸出しにさせられた男根と共に情けなく前後左右に揺らめかせることしか出来ない。
今の男に出来ることは、ありとあらゆる可能性を叩き潰された現実に打ちひしがれながら無慈悲に注がれる苦悶にただただ翻弄させられることだけ。自身を乗せた台に搭載されたセンサーで意識の覚醒を感知した機構が非道な敵の意に沿って作り出した淫蕩な地獄に為す術無く狂わされることだけなのだ。
「あっ!? が、あおぉぉっ!?」
口に開きっぱなしの形を維持させている器具の金具部分に取り付けられていた透明な太いチューブの内側に、生温く熱された空気が勢いよく流し込まれていく。台上部の隅から伸び男の頭部側の側面に用意された金具を用いて中腹を宙に固定されているチューブが、台から送り込まれていた空気を熱した媚薬混じりの物へと置き換えていく。
「あ、は、ほごっ、あごおぉぉ……!!」
拒絶したくても、開け放たれた口では拒めない。鼻呼吸を使って吸入を抑えようとしても、容赦無く次々と送り込まれる淫猥な空気はその鼻呼吸さえも蝕み絶え間無い発情を引き起こす責めとなって男をじょじょに狂わせていく。
だが、男を嬲る加虐はまだ終わらない。一瞬でこれは危険だと判断した空気を出来る限り体内に取り込まないよう耐えている男を悶絶に導く悪意の機構は、まだ残っている。
それをまだ知らぬ男のわずかに硬度を増し始めた男根の近くで待機を行っている台から伸びたアームは、自身に取り付けられた柔らかな筒状の器具を用いて無防備な男根をいたぶる地獄の開始を、絶え間無い振動を与えつつ男根に筒の上下運動による摩擦を流し込み忍耐すらも認めずに射精を迎えさせ続ける連続絶頂の開始させる瞬間を、己に組み込まれたセンサーで男根の勃起の度合いを測りながら呼吸を無意味に耐える男の前で指定された設定に従って淡々と見定めていた。
「あっ、あぉぉぉっ!?」
黒革で作られた目隠しの下で目を見開き、輪状の金具と黒革を一つに組み合わせた器具によって開いたままの状態に固定された口から驚愕の唸りを放ちながら、男が事態の打破を求めて裸体を必死にもがかせ始める。
意識を失う前の記憶を思い出し、敵からの不意打ちを受けて捕らわれの身に堕とされたという現実を理解しながら、男が焦りを剥き出しにした態度で裸体をめちゃくちゃによじらせ危機からの脱出を試みる。
だが、男が幾ら頑張っても過剰なまでに施された拘束は何一つとして外れる気配を見せない。二の腕を胸部に繋ぎ左右の肘から手首までの部分を背中側できつく一つに括る上半身の縄も、左右の足首と太ももを遊び無く結合した上で足首の縄と腕の縄を接続している下半身の縄も、男の試行錯誤を嘲笑うかのような軋む音を立てつつ肌に食い込むのみで緩みすらしない。手足の縄と男を仰向けに転がした箱型の台の側面に位置する金具達を繋ぐ駄目押しの縄達も、男のなりふり構わない足掻きとは裏腹に全くビクともしない。
手足の使用を禁じられ、足を後ろに折り曲げた海老反りの姿勢に保たされ、台の上へと仰向けに縫い付けられた裸体をどんなに暴れさせても、男は状況を一切変えられない。仮に指の使用を不可能にさせる黒革製の鍵付き手袋という追い打ちが無かったとしても振り払えない縄に囚われた無様な男は、見ることとしゃべることを没収された頭部を丸出しにさせられた男根と共に情けなく前後左右に揺らめかせることしか出来ない。
今の男に出来ることは、ありとあらゆる可能性を叩き潰された現実に打ちひしがれながら無慈悲に注がれる苦悶にただただ翻弄させられることだけ。自身を乗せた台に搭載されたセンサーで意識の覚醒を感知した機構が非道な敵の意に沿って作り出した淫蕩な地獄に為す術無く狂わされることだけなのだ。
「あっ!? が、あおぉぉっ!?」
口に開きっぱなしの形を維持させている器具の金具部分に取り付けられていた透明な太いチューブの内側に、生温く熱された空気が勢いよく流し込まれていく。台上部の隅から伸び男の頭部側の側面に用意された金具を用いて中腹を宙に固定されているチューブが、台から送り込まれていた空気を熱した媚薬混じりの物へと置き換えていく。
「あ、は、ほごっ、あごおぉぉ……!!」
拒絶したくても、開け放たれた口では拒めない。鼻呼吸を使って吸入を抑えようとしても、容赦無く次々と送り込まれる淫猥な空気はその鼻呼吸さえも蝕み絶え間無い発情を引き起こす責めとなって男をじょじょに狂わせていく。
だが、男を嬲る加虐はまだ終わらない。一瞬でこれは危険だと判断した空気を出来る限り体内に取り込まないよう耐えている男を悶絶に導く悪意の機構は、まだ残っている。
それをまだ知らぬ男のわずかに硬度を増し始めた男根の近くで待機を行っている台から伸びたアームは、自身に取り付けられた柔らかな筒状の器具を用いて無防備な男根をいたぶる地獄の開始を、絶え間無い振動を与えつつ男根に筒の上下運動による摩擦を流し込み忍耐すらも認めずに射精を迎えさせ続ける連続絶頂の開始させる瞬間を、己に組み込まれたセンサーで男根の勃起の度合いを測りながら呼吸を無意味に耐える男の前で指定された設定に従って淡々と見定めていた。
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