BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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無慈悲な輪の中で繋がれた男達は歩かされ続ける

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床下を環状にくり抜く形で作られ、天井部分を透明な強化ガラス製の蓋で覆われた空間で、男達は今日もありとあらゆる行動を制限された肉体を仲間達と共に無様で淫らな見世物として披露させられている。
その仕打ちに対して、男達は抗議を示すことさえ許されない。男根を模した棒を喉の奥深くまで飲み込ませる枷によって言葉の使用を禁じられた男達は、首から上と男根、そして尻穴以外の部分を黒く頑丈なラバーの内部に閉じ込め手足に窮屈に折り畳んだ状態を維持させる拘束服からの解放を要求することも叶わぬまま、敵達の娯楽として生かされている身体に残酷な屈辱と加虐を注がれることしか出来ない。
口を満たす偽の男根の反対側に生えたより凶悪な見た目を有するイボに塗れた偽の男根を仲間の尻穴へと挿入させられた男達はもう、普通では飲み込みきる前に肛門が悲鳴を上げ裂傷が生まれるであろう太さを有する異物を易々と受け入れただけでなくその異物をただ挿入されているというだけで堪らない悦楽を覚えてしまっている己の身体に絶望を覚えながら、憎き敵達が与えた命令に為す術無く従わされるだけの存在でしかない。
口と尻穴を仲間全員で無様に連結させられ、自力では偽の男根を尻穴から引き抜けないよう丸い形状をした床下の空間へと移動させられた男達はもはや、左右を壁に阻まれ前後を仲間に遮られた状態で、尻穴を苛む雌の悦楽に悶え苦しむだけの鑑賞物でしかない。
出口の無い床下の輪の中を、その惨めな姿で仲良く歩き続けろ。そんな指示を今日もさも当然のように下された哀れな男達は、敵の施設の一角を滑稽に彩るインテリアに貶められた現実に人としての尊厳を根底から瓦解させられながら、伸ばせぬ手足を用いて身体を前に運ぶ前進を上から降り注ぐ観察の視線の前で繰り返させられるしか無いのだ。

「んっ、もっ、ぐふうぅ……!」
「おぶ、む、あぁ……っ」

呻きを上げたら、口枷を通して仲間の尻穴を征服している紛い物の男根に振動が伝わり余計な快楽を味わわせてしまう。それを理解していても堪えきれぬ呻きの勢いをじょじょに悲鳴のそれに近付けていきながら、男達が肘と膝を酷使させての歩行をひたすらに重ねる。
こんな責め苦を受けながら絶頂になど至りたくない。尻穴を背後の仲間の口と繋がった偽の男根で捏ねられる度に必死の否定も虚しく湧き上がる射精欲に打ちひしがれながら、男達が自身の足の間で情けなく勃起した男根の硬度を引き上げ逃げ場の無い輪の中の空気を淫蕩に染め上げる透明な先走りの分泌量を加速させていく。

「うぅ、むぐ、ぶむうぅー……っ」
「あご、も……ぐぶうぅ……!」

まだまだ、この地獄は終わらない。蓄積した快楽に流された自分達が一人また一人と絶え間無い絶頂の渦に飲み込まれても、残酷な敵達は痙攣する手足で身体を前に動かす自分達を嘲笑うのみで慈悲など見せはしない。
長く続いた敵の拠点での飼育生活で学ばされた冷酷な現実を朦朧とする頭で思い返し戦慄と恐怖を抱きながら、真上に視線を向けることもままならない男達はどれだけの敵に今観察されているのかという情報の把握さえも出来ぬまま、自分達を捕らえ惨めに飼い殺す非道な者達を悦ばせ愉しませる痴態を意に反する形で捧げさせられていくのだった。
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