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淫猥な苦悶は対価として叩き込まれる
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左右の腕を胴体の真横に沿わせ、両足を隙間無く密着させた状態に固定させる。そんな気を付けに似た姿勢の維持を強いる黒革製の拘束服に裸体の首から下を隙間無く包み込まれた男は、文字通り手も足も出せない無様な格好へと追いやられてしまっている。
ほぼ全身をきつく圧迫する黒革に大部分を閉じ込められた身体では、拘束服の上から厳重に施された十数本の黒革で作られたベルトによる上乗せの拘束を振り払おうと試みることさえままならない。背の低い箱型をした台の上へと仰向けで縫い付けられた肉体をどんなにもがかせようとも、男は自由を取り戻すことはおろか板状をした黒革の内側に偽の男根が生えている器具を用いて使用を禁じられた口を解放することも叶わない。
完全に身動きを封じられ、言葉と共に口呼吸すらも不可能にされた。無様にのたうち回ることも封じられ、何をされても台の上から離れられなくされた身体を好き勝手に弄ばれるだけの存在に貶められた。
その状況を心の底から嬉しがっているという事実を分かりやすく蕩けた瞳と興奮に乱れた鼻息で表わしている人間族の変態を見下ろしながら、虎獣人である男は期待を込めた眼差しで自分を見上げている男に対するサービスと言わんばかりに頭部を跨いだことで眼前に位置する形となった丸出しの股間をくねらせつつ、自分にいたぶられる為に大枚を叩いた客に常連だけに提示される特別コースの内容を復唱し始めた。
「それではお客様、これより『完全拘束顔面騎乗、一晩生殺し匂い責めコース』を開始させて頂きます。今からお客様は私の下で惨めに悶え苦しむだけの奴隷です。幾ら鳴き喚いても時間が終わるまで拘束を外して貰えず、どんなに許しを求めても絶頂は出来ないまま私のチ〇コの匂いで呼吸を支配される地獄を……たっぷりとお愉しみください」
「んぅ、ふぅぅ……んっ!」
欲情の汗に湿った虎の尻肉が、尻穴を押し付けつつ男の視界を塞ぐ。唯一の呼吸孔に変えられた鼻に覆い被さった虎の男根が、吸入出来る範囲の空気を全て濃い雄の香りが混ざった物へと変換させ男の鼻腔を蝕んでいく。
「むっ、ふぅーっ……んぐ、ふむぅっ」
普通であれば、嫌悪や苦悶を抱く仕打ちだろう。しかし、それを自ら望んだ人間族の男は一層息を乱した鼻で虎の男根を一生懸命に嗅ぎながら、大きく行動を制限された肉体で腰を小さく上下に揺らして至福の反応を示している。
勃起した男根を強く押さえている黒革に擦り付けてわずかな快楽を追い求めながら、淫猥な人間は被虐の愉悦を悦んで貪っている。
「んもっ、もふっ、むあぁぁんっ」
息苦しさすらも幸福と捉え、むしろ酸欠の苦悶を狙って鼻を酷使し淫臭を体内に取り込む。顔面に掛ける体重の負荷を気まぐれに上下させる度に、くぐもった鳴き声を甘く滑稽に変化させていく。
そうして自分の尻肉と男根を夢中で満喫している逆らえぬ男にここはそういう行為を提供する店だという建前を忘れそうになる程の獣欲を滾らせながら、虎の男は残酷に端を吊り上げた口に被虐を加速させる侮蔑の言葉を用意しつつ、自身の背後に位置する台の側面に存在するスイッチを、自分に苛められて幸せを感じている変態男の裸体を中に詰めた黒革に仕込まれている男根と左右の乳首付近にあてがわれた淫具の駆動を司るボタン式のスイッチを絶頂寸前でその駆動を停止させることを前提とした上で太くしなやかな尾を使って巧みに操作し、男に駄目押しの被虐と払った金銭の対価である爛れた幸福を容赦無く味わわせていくのだった。
ほぼ全身をきつく圧迫する黒革に大部分を閉じ込められた身体では、拘束服の上から厳重に施された十数本の黒革で作られたベルトによる上乗せの拘束を振り払おうと試みることさえままならない。背の低い箱型をした台の上へと仰向けで縫い付けられた肉体をどんなにもがかせようとも、男は自由を取り戻すことはおろか板状をした黒革の内側に偽の男根が生えている器具を用いて使用を禁じられた口を解放することも叶わない。
完全に身動きを封じられ、言葉と共に口呼吸すらも不可能にされた。無様にのたうち回ることも封じられ、何をされても台の上から離れられなくされた身体を好き勝手に弄ばれるだけの存在に貶められた。
その状況を心の底から嬉しがっているという事実を分かりやすく蕩けた瞳と興奮に乱れた鼻息で表わしている人間族の変態を見下ろしながら、虎獣人である男は期待を込めた眼差しで自分を見上げている男に対するサービスと言わんばかりに頭部を跨いだことで眼前に位置する形となった丸出しの股間をくねらせつつ、自分にいたぶられる為に大枚を叩いた客に常連だけに提示される特別コースの内容を復唱し始めた。
「それではお客様、これより『完全拘束顔面騎乗、一晩生殺し匂い責めコース』を開始させて頂きます。今からお客様は私の下で惨めに悶え苦しむだけの奴隷です。幾ら鳴き喚いても時間が終わるまで拘束を外して貰えず、どんなに許しを求めても絶頂は出来ないまま私のチ〇コの匂いで呼吸を支配される地獄を……たっぷりとお愉しみください」
「んぅ、ふぅぅ……んっ!」
欲情の汗に湿った虎の尻肉が、尻穴を押し付けつつ男の視界を塞ぐ。唯一の呼吸孔に変えられた鼻に覆い被さった虎の男根が、吸入出来る範囲の空気を全て濃い雄の香りが混ざった物へと変換させ男の鼻腔を蝕んでいく。
「むっ、ふぅーっ……んぐ、ふむぅっ」
普通であれば、嫌悪や苦悶を抱く仕打ちだろう。しかし、それを自ら望んだ人間族の男は一層息を乱した鼻で虎の男根を一生懸命に嗅ぎながら、大きく行動を制限された肉体で腰を小さく上下に揺らして至福の反応を示している。
勃起した男根を強く押さえている黒革に擦り付けてわずかな快楽を追い求めながら、淫猥な人間は被虐の愉悦を悦んで貪っている。
「んもっ、もふっ、むあぁぁんっ」
息苦しさすらも幸福と捉え、むしろ酸欠の苦悶を狙って鼻を酷使し淫臭を体内に取り込む。顔面に掛ける体重の負荷を気まぐれに上下させる度に、くぐもった鳴き声を甘く滑稽に変化させていく。
そうして自分の尻肉と男根を夢中で満喫している逆らえぬ男にここはそういう行為を提供する店だという建前を忘れそうになる程の獣欲を滾らせながら、虎の男は残酷に端を吊り上げた口に被虐を加速させる侮蔑の言葉を用意しつつ、自身の背後に位置する台の側面に存在するスイッチを、自分に苛められて幸せを感じている変態男の裸体を中に詰めた黒革に仕込まれている男根と左右の乳首付近にあてがわれた淫具の駆動を司るボタン式のスイッチを絶頂寸前でその駆動を停止させることを前提とした上で太くしなやかな尾を使って巧みに操作し、男に駄目押しの被虐と払った金銭の対価である爛れた幸福を容赦無く味わわせていくのだった。
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