614 / 1,398
無慈悲な男達は虎の陥落を笑って待つ
しおりを挟む
天井から床と平行になるよう鎖で吊るされた金属製の棒。その棒を手で掴んだまま離せないよう薄い白布を幾重にも巻き付けられた虎獣人の男は両手の自由を完全に奪われてしまった。
爪で布を裂いて自由を取り戻す事も不可能な程にきつく、緩み無く施された手の拘束。そんな拘束を与えられた虎は、視界を塞ぐ黒い革の目隠しを外す事も、口に噛まされた金属製の棒枷を毟り取る事も、石の床の上でつま先立ちを強いられている足同士を繋ぐ革と鎖の枷を振り切る事も、武器と防具のみならず衣服をも剥ぎ取られた裸体を覆い隠す事も出来ない。
頭上高く手を伸ばしたまま下ろせず、つま先立ちのままどこにも移動出来ず、縞柄の体毛に覆われた裸体をさらけ出させた者達に対して怒りの言葉を吐く事も叶わない無様な虎。その無様な虎を作り出した者達は、雄の獣人を捕らえ肉奴隷として売り飛ばす非道な人間の男達は、自分達を裁こうとやって来て返り討ちにあった虎の騎士の情けない姿に黒い笑みを浮かべ、虎の騎士が口枷ごしに発する甘い苦悶に満ちた悲鳴とたくましく鍛えられた裸体が淫猥にくねる様を心の底から愉しんでいた。
「ふっ、うぅ、うぐ、むぐぅぅ……っ!」
乱れた息と唾液を口枷の隙間から零しながら眉根を寄せ、虎は苦しげに裸体をよじらせている。
硬く張り詰めた男根とビクつく尻尾を揺らし、手足の拘束の鎖をがちゃがちゃと鳴らして悶えている虎は、もはやすぐ近くで自分を捕らえた男達が自分を観察しているという情報を思い出す事は出来ない。それ程に、男達が虎に与えた責めは強烈だった。かけられた者にとめど無い発情を味わわせ、快楽への渇望を掻き立てさせる魔術は残酷なまでに強烈だった。
「んむっ、むぐっ! うぅ、うふぅぅぅぅっ……」
ガチガチにふくらんだ男根が、赤く充血してピンと尖り切った乳首が、尻の谷間の奥で息づく尻穴が、刺激が欲しいと喚いている。
汗ばんだ肌が、震えのとまらない尻尾が、触って欲しいと言葉にならないおねだりを繰り返し叫んでいる。
どこもかしこも、気持ち良くなりたくて仕方が無い。甘い悦びが欲し過ぎて、虎は気が狂いそうになっている。かろうじて騎士として鍛えた精神が理性を留めているが、発情地獄から逃れる術が無い以上その精神が留めている理性と共に崩れてしまうのは時間の問題だ。
「んむぅぅぅ! ふー! うぐぅぅぅぅ……っ!」
口枷に牙を立て、必死になって発情を誤魔化す惨めな虎の騎士を眺めながら、人間の男達は一生懸命に頑張っている虎の騎士が陥落する瞬間を、今まで肉奴隷に堕とした虎獣人達と同じように自らの尻尾で男根を擦り嬉しそうな鳴き声を上げながら射精を行う元虎の騎士が生まれる瞬間を、ニヤニヤと笑い余裕に満ちた態度で待っていた。
爪で布を裂いて自由を取り戻す事も不可能な程にきつく、緩み無く施された手の拘束。そんな拘束を与えられた虎は、視界を塞ぐ黒い革の目隠しを外す事も、口に噛まされた金属製の棒枷を毟り取る事も、石の床の上でつま先立ちを強いられている足同士を繋ぐ革と鎖の枷を振り切る事も、武器と防具のみならず衣服をも剥ぎ取られた裸体を覆い隠す事も出来ない。
頭上高く手を伸ばしたまま下ろせず、つま先立ちのままどこにも移動出来ず、縞柄の体毛に覆われた裸体をさらけ出させた者達に対して怒りの言葉を吐く事も叶わない無様な虎。その無様な虎を作り出した者達は、雄の獣人を捕らえ肉奴隷として売り飛ばす非道な人間の男達は、自分達を裁こうとやって来て返り討ちにあった虎の騎士の情けない姿に黒い笑みを浮かべ、虎の騎士が口枷ごしに発する甘い苦悶に満ちた悲鳴とたくましく鍛えられた裸体が淫猥にくねる様を心の底から愉しんでいた。
「ふっ、うぅ、うぐ、むぐぅぅ……っ!」
乱れた息と唾液を口枷の隙間から零しながら眉根を寄せ、虎は苦しげに裸体をよじらせている。
硬く張り詰めた男根とビクつく尻尾を揺らし、手足の拘束の鎖をがちゃがちゃと鳴らして悶えている虎は、もはやすぐ近くで自分を捕らえた男達が自分を観察しているという情報を思い出す事は出来ない。それ程に、男達が虎に与えた責めは強烈だった。かけられた者にとめど無い発情を味わわせ、快楽への渇望を掻き立てさせる魔術は残酷なまでに強烈だった。
「んむっ、むぐっ! うぅ、うふぅぅぅぅっ……」
ガチガチにふくらんだ男根が、赤く充血してピンと尖り切った乳首が、尻の谷間の奥で息づく尻穴が、刺激が欲しいと喚いている。
汗ばんだ肌が、震えのとまらない尻尾が、触って欲しいと言葉にならないおねだりを繰り返し叫んでいる。
どこもかしこも、気持ち良くなりたくて仕方が無い。甘い悦びが欲し過ぎて、虎は気が狂いそうになっている。かろうじて騎士として鍛えた精神が理性を留めているが、発情地獄から逃れる術が無い以上その精神が留めている理性と共に崩れてしまうのは時間の問題だ。
「んむぅぅぅ! ふー! うぐぅぅぅぅ……っ!」
口枷に牙を立て、必死になって発情を誤魔化す惨めな虎の騎士を眺めながら、人間の男達は一生懸命に頑張っている虎の騎士が陥落する瞬間を、今まで肉奴隷に堕とした虎獣人達と同じように自らの尻尾で男根を擦り嬉しそうな鳴き声を上げながら射精を行う元虎の騎士が生まれる瞬間を、ニヤニヤと笑い余裕に満ちた態度で待っていた。
14
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる