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主は可愛い男の恥部を悦んで苛む
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内側に柔らかなクッションが配置された黒革製の枷を与えられた男の裸体は、右手首と足首、そして左手首と足首を短く結合された状態へと追いやられてしまっている。
こんな拘束など無くとも、決して逆らいはしない。金で縛られ心でも縫いとめられている男は、愛しき主の命ならばどんな無様でも悦んで晒すという爛れた忠誠をその身に宿らせている。
だから、自由を奪われる展開をもたらされても男は平静を保っていた。腹側を下にした体勢でベッドの縁へと移動させられ、背後に陣取った主の目に無防備な尻穴と男根が情けなく露出させられている状況に置かれても、男は奉仕の至福に浸り男根を勃起させていた。
そんな男の態度が崩れたのは、愛しき主の男が予想外の責めを開始したからだ。いつもなら、自分が快楽を捧げる。望まれた通りの痴態を披露して主を愉しませる。そのお約束を破る甘い悦楽によって、男は淫らな冷静を甘く蕩けた狼狽へと置き換えられてしまっていた。
「あっ、あぁ! ご主人様、駄目ですぅ……っ! 嗅がないで、下さい。そんな、汚いところを……っ!!」
左右の尻肉を鷲掴みにしその谷間で息づいていた尻穴を横に拡げさせた主が、あろうことか顔面を接近させて拡げた穴の匂いを一心不乱に嗅いでいる。
自分でも清潔とは決して呼べない箇所へと息が掛かる程に鼻を近付けた主が、口から漏れた吐息で睾丸を撫でつつ恥ずかしい場所の香りを満喫している。
その辱めに対し、男は羞恥と罪悪感を募らせながらまだ反抗を抱いていた頃以来のやめてくれを主に放つ。思い通りに動かせぬ手足をバタつかせての抵抗は一切行うこと無く、切羽詰まった声音で男が主にこれ以上の無礼を働きたくないと哀願を紡ぐ。
だが、主は責めを緩めない。幸せな従順に導いてからずっと感じていた物足りなさを埋める反応を堪能している意地悪な主は、喘ぎを交えながら許しを求める可愛い男を更なる羞恥へと押し上げるべく、長い時間無言を貫いていた口で願いへの却下を告げつつ甘ったるい追撃を尻穴に注ぎ始めた。
「嘘はいけないね、○○。こんなに可愛い穴が汚い訳無いだろう? ほら、こうやって気持ち良くもしてあげられる」
「あひぃぃっ!? ごっ、ご主人、ひゃまぁっ!?」
直接顔を後ろに向けようとすることは、恐ろしくて出来ない。けれど、感触ではっきりと分かる。
認めたくないと現実逃避を試みても、ヒクつく穴を撫で回しこじ開けて腸内の浅い部分をくすぐる物体は、今自分が主に尻穴を舐め回されていることを伝えている。こんなことをご主人様にさせながら気持ち良くなってはいけない。ご主人様が自分を気持ち良くする為にしている行動なのだから、快楽に溺れなければならない。
主への忠誠心と、大好きな男からこれ程までに愛されているという愉悦が引き起こす矛盾した思考。その思考を主の舌が尻穴を可愛がる度にじわじわと削ぎ落とされながら、男はじょじょに理性で抑えていた腰振りの勢いを激しくさせつつ、主の意図に沿った堕落へと優しくも容赦無く運ばれていく。
「んひっ、あっ、あひぃぃっ! 駄目、ですうぅ……おひり舐め舐め、らめえぇ……イっ、イっひゃい、ましゅ……あぁぁっ! ごひゅじんひゃまにおぢり舐められてぇ、イぐぅぅぅーっ!!」
全く触れられていなくとも尻穴への刺激だけで精液を漏らせるようになった男根を脈動させている男を目や舌を始めとしたありとあらゆる器官で味わいながら、主の男はベッドの上で心地良さげにくねる尻肉の前で片膝を付いていた身体の姿勢を責めの熱量はそのままにあぐらへと変化させ、顔面全体で尻肉をより強く感じられる状況を、限界に達した男根から噴き出た精液の熱さをあぐらに組んだ足でより効果的に愉しめる下準備を、可愛い男の見応えのある反応に期待しつつ整えていくのだった。
こんな拘束など無くとも、決して逆らいはしない。金で縛られ心でも縫いとめられている男は、愛しき主の命ならばどんな無様でも悦んで晒すという爛れた忠誠をその身に宿らせている。
だから、自由を奪われる展開をもたらされても男は平静を保っていた。腹側を下にした体勢でベッドの縁へと移動させられ、背後に陣取った主の目に無防備な尻穴と男根が情けなく露出させられている状況に置かれても、男は奉仕の至福に浸り男根を勃起させていた。
そんな男の態度が崩れたのは、愛しき主の男が予想外の責めを開始したからだ。いつもなら、自分が快楽を捧げる。望まれた通りの痴態を披露して主を愉しませる。そのお約束を破る甘い悦楽によって、男は淫らな冷静を甘く蕩けた狼狽へと置き換えられてしまっていた。
「あっ、あぁ! ご主人様、駄目ですぅ……っ! 嗅がないで、下さい。そんな、汚いところを……っ!!」
左右の尻肉を鷲掴みにしその谷間で息づいていた尻穴を横に拡げさせた主が、あろうことか顔面を接近させて拡げた穴の匂いを一心不乱に嗅いでいる。
自分でも清潔とは決して呼べない箇所へと息が掛かる程に鼻を近付けた主が、口から漏れた吐息で睾丸を撫でつつ恥ずかしい場所の香りを満喫している。
その辱めに対し、男は羞恥と罪悪感を募らせながらまだ反抗を抱いていた頃以来のやめてくれを主に放つ。思い通りに動かせぬ手足をバタつかせての抵抗は一切行うこと無く、切羽詰まった声音で男が主にこれ以上の無礼を働きたくないと哀願を紡ぐ。
だが、主は責めを緩めない。幸せな従順に導いてからずっと感じていた物足りなさを埋める反応を堪能している意地悪な主は、喘ぎを交えながら許しを求める可愛い男を更なる羞恥へと押し上げるべく、長い時間無言を貫いていた口で願いへの却下を告げつつ甘ったるい追撃を尻穴に注ぎ始めた。
「嘘はいけないね、○○。こんなに可愛い穴が汚い訳無いだろう? ほら、こうやって気持ち良くもしてあげられる」
「あひぃぃっ!? ごっ、ご主人、ひゃまぁっ!?」
直接顔を後ろに向けようとすることは、恐ろしくて出来ない。けれど、感触ではっきりと分かる。
認めたくないと現実逃避を試みても、ヒクつく穴を撫で回しこじ開けて腸内の浅い部分をくすぐる物体は、今自分が主に尻穴を舐め回されていることを伝えている。こんなことをご主人様にさせながら気持ち良くなってはいけない。ご主人様が自分を気持ち良くする為にしている行動なのだから、快楽に溺れなければならない。
主への忠誠心と、大好きな男からこれ程までに愛されているという愉悦が引き起こす矛盾した思考。その思考を主の舌が尻穴を可愛がる度にじわじわと削ぎ落とされながら、男はじょじょに理性で抑えていた腰振りの勢いを激しくさせつつ、主の意図に沿った堕落へと優しくも容赦無く運ばれていく。
「んひっ、あっ、あひぃぃっ! 駄目、ですうぅ……おひり舐め舐め、らめえぇ……イっ、イっひゃい、ましゅ……あぁぁっ! ごひゅじんひゃまにおぢり舐められてぇ、イぐぅぅぅーっ!!」
全く触れられていなくとも尻穴への刺激だけで精液を漏らせるようになった男根を脈動させている男を目や舌を始めとしたありとあらゆる器官で味わいながら、主の男はベッドの上で心地良さげにくねる尻肉の前で片膝を付いていた身体の姿勢を責めの熱量はそのままにあぐらへと変化させ、顔面全体で尻肉をより強く感じられる状況を、限界に達した男根から噴き出た精液の熱さをあぐらに組んだ足でより効果的に愉しめる下準備を、可愛い男の見応えのある反応に期待しつつ整えていくのだった。
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