BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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非道な所有者は新たな悶絶の前で佇まいを整える

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ソファーに腰掛けて悠然とくつろいでいる私の姿から視界を離せなくされた捜査員が披露する怯えの反応は、幾ら味わっても飽きる物ではない。
肉体の自由を外部から掌握する機構を備えた機械仕掛けの白い首輪を嵌められ、丸出しとなっている男根を隠すことも許されない気を付けの姿勢に固められている無様な捜査員が晒す滑稽な絶望の様は、時間を忘れて愉しめる娯楽だ。
だが、その娯楽はまだまだ満喫の余地を残している。ありとあらゆる行動を勝手に取れぬよう制限し同時に望まぬ行動をこちらが欲する通りに取らせる制御をもたらす首輪と連動した端末が私の手にある以上、捜査員の惨めさは私の気まぐれ一つで何処までも際限無く積み上がっていく。
そんな愉快な事実を噛み締めつつ、私は左手に持っていたその端末に右の人差し指を嬉々として迫らせていく。唇を固く引き結ばされくぐもった唸りすらも放てなくされた口を間抜けに震わせている捜査員が、唯一の呼吸孔となった鼻をみっともなくプスプスと鳴らしながら恥を捨てた哀願の意思表示を自身に残されたわずかな選択肢を用いて必死に寄せる。
無論、私はそれに応えない。行儀の良い姿勢を維持させられた裸体を暴れさせることも叶わない捜査員が紡ぐ端末を操作しないで下さいという願いを興奮と愉悦を加速させる情報として消費した私は、今の自分が人権を剥奪された見世物だという認識を未だ有していない愚かな調度品に対する罰も兼ねて、一際屈辱に満ちた責めを叩き込むよう端末を通して首輪に命じた。
途端、私に向かってなりふり構わずに救いをねだっていた捜査員の様子が一変する。首輪から流し込まれる新たな指示を為す術無く受け入れさせられていく捜査員が、縋る視線を飛ばしていた目を見開きつつ訪れた責めに苦しみ出す。
もう、捜査員は無駄な助けてくださいを私に視線と態度で示すことも出来ない。もはや捜査員は、何もかもを私に支配された所有物の立場に貶められた現実を思い知らされながら悲鳴すらも上げられぬまま悶絶するしか無い。
左右の乳首と尻穴に強烈な痒みを、男根には勃起を抑えられぬ程の発情と自らが分泌した先走りにすら激しい快楽を覚える程の感度の増幅を引き起こす指示を抗えぬ肉体に発生させられた捜査員は、解消したくても出来ない乳首と尻穴の痒みと覚えさせられたくないのに覚えさせられていく男根の快楽にただただ嬲り倒される姿を、私を悦ばせ癒やす鑑賞物として捧げるだけの存在なのだ。
あっという間に限界まで張り詰めた男根をみっともなく脈動させ更なる地獄の引き金となる透明な蜜を垂れ流しながら、捜査員が私に見られつつ絶頂に向かう。連日加えた躾けに屈して雄の物とは思えぬくらいに肥大化した乳首を小刻みに震わせながら、捜査員が絶叫の代わりに鼻息の勢いを情けなく引き上げていく。
そんな実に見応えのある痴態を眺め独占しながら、私は直接見えない位置で痒みにいたぶられているであろう尻穴がはしたなく収縮を行い腸液を滲ませている様を想像しつつ端末を一旦ソファーの上に置き、痒みと快楽で甘く辛く追い詰められる自分だけの娯楽を堪能し尽くす佇まいを改めて整えていくのだった。
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