BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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男達は淫らな獣達の品定めをする

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「うっ……ふぅ、ぐふぅっ……!」
「んっ、むうぅぅ!! ふぅ、ふぐぅぅっ……!!」

十数人の男達がくぐもった声を発しながらじたばたと裸体をもがかせ、どうにかして拘束を解こうと試行錯誤を繰り返している。
握り拳を強制して指を使えなくさせる鍵付きの黒い手袋を内側から指で押し、手首と天井の金具を繋いでいる黒革の枷と鎖に力を込め、口に噛まされた金属製の棒状の枷に鋭い歯を立てつつ、男達は衣服を剥ぎ取られた裸体を悩ましげにくねらせながら拘束からの脱出を試みている。
だが、男達がどんなに頑張っても拘束はビクともしない。頑丈な拘束は男達が鍛え上げられた肉体に幾ら力を込めても全く状態を変えず、男達は頭上高く手を持ち上げさせられたつま先立ちの体勢から抜け出したくても抜け出せず、言葉を封じる口枷を毟り取りたくても毟り取れない。

肉体と言葉を拘束によって大きく制限された哀れな男達。そんな男達はもはや、好き勝手に弄ばれるしか無い。
閉じ込められた部屋の中に、発情期と同じ状態を誘発する特殊な薬品を混ぜた気体を流し込まれても男達はそれを呼吸の度に嫌でも吸い込むしか無く。強化ガラスで仕切られている部屋の壁の向こうにいる人間の男達に発情した裸体を観察されても男達は屈辱と恥辱を感じながら無理矢理に勃起させられた男根と淫らに火照らされた肉体を隠す事も許されずにさらけ出すしか無く。憎い人間の男達に無様な痴態を笑われても、拘束され発情を強いられた男達は虎獣人としての誇りを無慈悲に傷付けられながら、故郷を奪い自分達を売り買いされる奴隷の立場に落とした者達と自分達を値踏みする男達の前で無意識に腰を振る事しか出来ないのだ。

「むぐっ、ふっ、ふぅ、ふぐぅぅ!」
「んもっ、ほ、おー……んぐ、うぐぅ……!」

硬く張り詰めた男根と、縞柄の尾を揺らしながら身をよじる虎獣人達。長時間淫らな姿を見世物にされ、精神と肉体を追い詰められた彼らは、じわじわと崩壊の方へ流されている。
すでに虎獣人の何人かは自分達を捕らえて辱めている人間への憎しみを忘れ、快楽のみを求めて腰を振り乱している。そうでない者もいるが、発情した肉体は絶えず快楽が欲しいと喚いて虎を内側から苦しめており、逃げ出す事が不可能な以上今耐えている虎もいずれは欲望に理性が飲み込まれ、情けなく唸りながら腰を振る事になるだろう。

身動きと言葉を封じられ、無慈悲かつ淫らな薬品で心と身体を陥落に導かれる虎獣人達を眺める人間の男達は自分の国に逆らった愚かな獣達が乱れる様子に笑みを零しながら、どの獣を買うかを品定めしていた。
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