BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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小さなヒーローは思い思いにいたぶられる

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「もぉ……もぉ、やべでぇぇぇっ! イぐの、とまんにゃい!! おかじくなりゅ! くるっひゃ、うぅぅっ! やめで、やめでやめひぇぇぇっ!!」

青年が涙と唾液で汚れた顔をめちゃくちゃに振り乱しながら、自分を嬲る男達に向かって許しを請う絶叫を発している。
だが、その声は非常に小さい。青年が監禁されている部屋の外はおろか、部屋の扉にすらたどり着けない程に小さい。絶叫を発している青年は、手のひらほどの大きさしかないのだから当然だろう。
悪の組織に生け捕りにされ、力の源であるヒーロースーツを奪われ、無理矢理に摂取させられた薬品の影響で肉体を小さく縮められた青年ヒーロー。そんな無様な青年ヒーローを作り出した男達は、計画を幾度となく邪魔した罰と称して背中に回させた腕と頭上まで持ち上げさせた足を黒のガムテープを用いて木製のテーブルへと厳重に固定し、無防備に露出させた青年ヒーローの恥部に苛烈な責めを加えた。
それは、強力な媚薬を含ませた綿棒を使って青年の乳首をぐりぐりと押し潰し、尻穴を好き勝手にほじくり、男根を丹念に撫で回して望まぬ絶頂を絶え間無く迎えさせる甘い苦悶に満ちた淫らな責めだ。
乳首と、男根と、尻穴。その三カ所の皮膚と粘膜から吸収させられた媚薬によって発情させられた青年の小さな裸体はもはや湧き上がる絶頂を堪える事も不可能な状態となり、男達の指が綿棒を動かす度に小さな絶頂と大きな絶頂を断続的に迎えさせられている。
尖りきった乳首をこね回される事に快楽を感じているのか、膨らみきった男根を丹念に擦り上げられる事に快楽を感じているのか、解れきった尻穴を綿棒でずちゅずちゅと掻き回される事に快楽を感じているのか、青年ヒーローにはもう分からない。全身がどこもかしこも気持ち良く、自分の肉体の筈なのに制御が一切効かぬまま次から次へと絶頂させられる苦しみに苛まれた青年は、ヒーローとしての誇りを完全に忘れて、小さく作り変えた自分を弄んでいる悪の男達に向かって救いを求める。

「ゆりゅじで、ゆりゅじでぇぇっ! イぎ、しゅぎへぇぇっ! こわれりゅ、おれ、ひぬ、ひんじゃぅぅぅっ!!」

心の底から感じている快楽に対する苦痛と、小さな肉体で過剰に摂取させられた媚薬が生み出す激しい火照りに対する恐怖を胸に抱きながら青年はなりふり構わずに哀願を行う。
しかし、男達は哀願を行う青年の姿に顔をしかめると、新たな綿棒を手に取って媚薬をたっぷり含ませ、そのまま何の躊躇いも無く救いを欲する青年の口に今しがた用意した媚薬綿棒を押し込み始めた。それも一本ではなく、何本もだ。

「あがぉぉっ!? もっ、ご、あぐぅぅぅっ!!」

口内を埋め尽くしていく湿った綿にえづきながら、青年は口を塞いでいく綿棒から逃れようと無意識に裸体をもがかせる。
もちろん、ガムテープで手足を固定された小さな裸体をもがかせても逃げられはしない。そのもがきは自ら綿棒に乳首と男根を擦り付け、綿棒で腸内を自ら掻き混ぜ、それらの刺激で堪えきれず絶頂に至る惨めな様子で男達の目を愉しませる効果しか出せず、青年ヒーローの口は十本近い綿棒を押し込まれて大口を開いたまま閉じる事も哀願の言葉を発する事も出来なくされ、口からも媚薬を摂取させられる状態へと追いやられてしまった。

「あぉぉーっ! おぐっ、あぐふぅぅっ!」

口を塞ぐ綿棒達の向こうに見える悪の男達に向かって、青年は意味の無い唸りで再度救いを求める。
けれど、その唸りは鬼畜な男達の加虐心を煽る燃料でしかなく、正義のヒーローを快楽で悶え狂わせ、理性を叩き壊す悦びを味わっている男達は諦め悪く助けを望む青年ヒーローに残酷な笑みを浮かべながら先程自分が使っていた綿棒を再び手に取り、無抵抗の青年ヒーローの乳首と男根と尻穴を、また思い思いにいたぶり出すのだった。
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