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逞しく淫靡な肉体は爛れたステージの上で輝く
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依頼の最中に受けた魔物からの攻撃による傷が原因で、男は戦士の引退を余儀なくされた。実績を幾つも重ね多くの者に期待を寄せられこれからが本番といった時期に、男は突如として金を稼ぐ手段を根底から失ってしまった。
戦い以外を知らず、傷の後遺症で力仕事もままならぬ身では職にも容易にはありつけない。不要となった装備を売った金も、治療の中でほぼ無くなってしまった。
そんな男に持ちかけられたのは、話だけは耳にしていた街の賭博場を盛り上げる爛れた見世物の主役で。未だに続く治療と日々を生きる為の金に困窮していた男は戦士としての誇りを雄の矜持と共に捨て、戦士として活躍していた時に得た知名度を最大限に活かした狂った仕事の道へと進んだ。
それが、自身の天職だと確信する未来を知る由も無いままに、だ。
「良いぞー、○○!」
「今日もお前のエロいダンスで、俺達を癒やしてくれよー?」
戦士だった頃の顔見知りが放つ酒と興奮に掠れた声援を浴びながら、男は今夜もステージに自らの意思で上がった。恥じらいとぎこちなさを誰が見ても明らかな程に示していた過去を欠片も感じさせぬ態度でステージに上がり、かつての鍛錬の賜物である筋肉はおろかはしたなく尖った乳首や限界まで張り詰め淫蜜を滴らせている男根を隠す役目を全く果たしていない向こう側が透けて見える程に薄い桃色の衣装をなびかせながら、男が今夜も観客達の欲情を煽り金を捧げさせることを目的としたダンスを披露し始める。
「最高だぜ、○○! もっとこっちにチ〇コ振ってくれー!」
「欲しがりなケツ穴も突き出してくれよ! ほら、今日の依頼の半分出してやっからさ!」
ステージを叩く硬貨の音を受けて、その方向に腰を振り乱す。ステージに着地した複数の硬貨が詰まっている麻袋の音に対してステージの端まで移動し、熱く火照った男根とその真上で淫らにヒクつく男根の味を忘れられぬ程に覚えた尻穴を可能な限りに観客の近くで愉しませる尻肉のダンスを四つん這いの体勢で提供する。
その淫蕩なショーはステージ脇に配置された楽団の生演奏が終了するまで続き、男は曲の終わりと同時にステージの中央に存在する丸い柱に上半身をもたれかからせ足を限界まで開いた上で腰を前に出す格好を取り、顔と乳首と男根と尻穴が全て見える痴態を充足に浸りつつ客達に見せ付けた。
その様子に、戦士としての栄光を断たれた際に見せていた絶望の色は一切垣間見えない。悦んで卑猥を晒し淫欲を目に見えて滾らせている今の男は、元戦士という肩書きを油断すれば失念するくらいに一流となった踊り子だ。
「金ならまだ出せるからよ! もう一回踊ってくれ!」
「残り半分も出すから、お前の淫乱なダンスをもっとたくさん愉しませてくれー!」
そんな一流の、淫靡な踊り子に向かって客達は再度の公演を要求する。最初期に理由としていた憐憫や同情ではなく熟れに熟れた男の裸体が薄布越しに跳ね回る様を見たいという欲求を理由として金の支払いを宣言しながら、客達が再びのダンスを懇願する。
その要求に対して最初に応えたのはステージ上の男ではなく、男の素質を見抜きこの仕事に誘った賭博場の支配人の男で。ステージに散らばった金を従業員が魔術で回収し終えたのを見届けた男は演奏を終えた後にどうすべきかを迷っていた楽団の前に己の魔術で文字を浮かばせてこのままの再演を選曲を交えて指示し、言葉には出さずとも分かりやすく再演に応えたがっていた男にダンスを許可した。
歓声を上げて湧く観客。次々と捧げられる金と欲情の視線。それらを五感で満喫し支配人への感謝をあらゆる意味で募らせながら、男は先程の曲よりも倍近く長い曲のリズムに合わせて裸体を動かし、戦士の力強さを濃く残す身を爛れたステージを彩る踊り子として輝かせていくのだった。
戦い以外を知らず、傷の後遺症で力仕事もままならぬ身では職にも容易にはありつけない。不要となった装備を売った金も、治療の中でほぼ無くなってしまった。
そんな男に持ちかけられたのは、話だけは耳にしていた街の賭博場を盛り上げる爛れた見世物の主役で。未だに続く治療と日々を生きる為の金に困窮していた男は戦士としての誇りを雄の矜持と共に捨て、戦士として活躍していた時に得た知名度を最大限に活かした狂った仕事の道へと進んだ。
それが、自身の天職だと確信する未来を知る由も無いままに、だ。
「良いぞー、○○!」
「今日もお前のエロいダンスで、俺達を癒やしてくれよー?」
戦士だった頃の顔見知りが放つ酒と興奮に掠れた声援を浴びながら、男は今夜もステージに自らの意思で上がった。恥じらいとぎこちなさを誰が見ても明らかな程に示していた過去を欠片も感じさせぬ態度でステージに上がり、かつての鍛錬の賜物である筋肉はおろかはしたなく尖った乳首や限界まで張り詰め淫蜜を滴らせている男根を隠す役目を全く果たしていない向こう側が透けて見える程に薄い桃色の衣装をなびかせながら、男が今夜も観客達の欲情を煽り金を捧げさせることを目的としたダンスを披露し始める。
「最高だぜ、○○! もっとこっちにチ〇コ振ってくれー!」
「欲しがりなケツ穴も突き出してくれよ! ほら、今日の依頼の半分出してやっからさ!」
ステージを叩く硬貨の音を受けて、その方向に腰を振り乱す。ステージに着地した複数の硬貨が詰まっている麻袋の音に対してステージの端まで移動し、熱く火照った男根とその真上で淫らにヒクつく男根の味を忘れられぬ程に覚えた尻穴を可能な限りに観客の近くで愉しませる尻肉のダンスを四つん這いの体勢で提供する。
その淫蕩なショーはステージ脇に配置された楽団の生演奏が終了するまで続き、男は曲の終わりと同時にステージの中央に存在する丸い柱に上半身をもたれかからせ足を限界まで開いた上で腰を前に出す格好を取り、顔と乳首と男根と尻穴が全て見える痴態を充足に浸りつつ客達に見せ付けた。
その様子に、戦士としての栄光を断たれた際に見せていた絶望の色は一切垣間見えない。悦んで卑猥を晒し淫欲を目に見えて滾らせている今の男は、元戦士という肩書きを油断すれば失念するくらいに一流となった踊り子だ。
「金ならまだ出せるからよ! もう一回踊ってくれ!」
「残り半分も出すから、お前の淫乱なダンスをもっとたくさん愉しませてくれー!」
そんな一流の、淫靡な踊り子に向かって客達は再度の公演を要求する。最初期に理由としていた憐憫や同情ではなく熟れに熟れた男の裸体が薄布越しに跳ね回る様を見たいという欲求を理由として金の支払いを宣言しながら、客達が再びのダンスを懇願する。
その要求に対して最初に応えたのはステージ上の男ではなく、男の素質を見抜きこの仕事に誘った賭博場の支配人の男で。ステージに散らばった金を従業員が魔術で回収し終えたのを見届けた男は演奏を終えた後にどうすべきかを迷っていた楽団の前に己の魔術で文字を浮かばせてこのままの再演を選曲を交えて指示し、言葉には出さずとも分かりやすく再演に応えたがっていた男にダンスを許可した。
歓声を上げて湧く観客。次々と捧げられる金と欲情の視線。それらを五感で満喫し支配人への感謝をあらゆる意味で募らせながら、男は先程の曲よりも倍近く長い曲のリズムに合わせて裸体を動かし、戦士の力強さを濃く残す身を爛れたステージを彩る踊り子として輝かせていくのだった。
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