BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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惨めな犬は火照らされながら引き回される

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「捜査員さん、お疲れ様。俺達の本拠地へようこそ」
「こんな狭い場所に入れられて辛かっただろ? 今すぐそこから出して、広い場所でいたぶってやるからな」
「んうぅぅ! むぶぅぅっ!!」

自身を運搬していた車が停まり、トランクが嘲りを剥き出しにした言葉と共に開かれた。その状況に更なる焦りを募らせつつ、捕らわれた捜査員である男は言葉の使用を禁じられた口からくぐもった拒絶の唸りを放ちながら、無遠慮に手を伸ばし縛められている裸体をトランクから引きずり出そうとしてくる悪達に対する抵抗を行い出した。
左右の腕の根元近くから指先に至るまでを背中側ですっぽりと包み反対の肘を手の平で包んだ状態に保たせる黒革製のアームバインダーを耳障りに軋ませ、左右の足の爪先から膝下までを覆って締め上げるブーツのような見た目をした黒革の器具を鳴らし、無様な捕虜の証として装着された黒革の首輪の前部と足の拘束を繋ぐ鎖に冷たく甲高い音を立てさせながら、捜査員が逆転を欲して悪達の手に逆らう。
だが、幾ら暴れに暴れてもその足掻きは悪達を余計に悦ばせ愉しませる結果しか引き寄せられはしない。数時間に及ぶ運搬の間絶えず試みていた脱出を諦め悪く求める捜査員の姿は、無防備な尻穴へとねじ込まれた淫具が間抜けに揺れ左右の目を除くほぼ全てを包囲した頭部のマスクが自らの装飾を滑稽に跳ねさせる様も相まって、これ以上無い愉悦を悪達に捧げる展開しか生み出せはしない。
無意味で無駄な試行錯誤の果てにほとんど悪を煩わせることも叶わぬままトランクから拘束塗れの裸体を二人がかりで取り出され、足の拘束に接続されていた首輪の鎖を外されそのままリードのように握られた捜査員は、左側を下に向けた格好から左右を密着させられた足で立ち上がらされたことによってより重みを鮮明に感じさせられ始めた尻穴の浅い位置を満たした淫具とその淫具から垂れ下がった黒い犬の尻尾飾りに悪の手に堕ちた事実を思い知らされながら、犬の頭部を模した黒いマスクに搭載された非道な機構を嬉々として作動させる悪達の思惑に沿った一層の辱めへと、為す術無く導かれるしか無いのだ。

「一生懸命頑張ってたけど、何も出来ないままもっと惨めにさせられちゃったね。捜査員さん」
「でも、本当に惨めになるのはここからだぜ? このマスクのここをスライドさせると……」
「んぶぅぅっ! むっ、ふ……みゅぶぅぅっ!?」

内部に搭載された太く短い棒を噛ませて口を塞ぐ。そんな制限をもたらす犬のマスクに触れた悪にやめろと唸り、そんなやめろを無視して動かされた機構を戻せと吠えていた捜査員が、突如として訪れた異常に困惑色の悲鳴を上げる。

「さっそく効いてるみたいだねぇ。このマスクの中に仕込まれた媚薬フィルターを通しての呼吸しか出来なくされた気分はどうだい?」
「立派な身体を持っているのに何も出来なくされただけでも情けないのに、呼吸の度にどんどんエッチにさせられる状態になってもっと情けなくなっちゃったねぇ。そんな情けないワンちゃんに、これから散歩をさせてあげよう。みっともなくチ〇コを膨らませた元捜査員の犬を他の奴らに見せて回りながら、今日から過ごす場所を、俺達全員の性処理道具として飼われる場所を、たっぷりと苛めつつ紹介してあげるからね?」
「んもぉっ! あぉっ、うぁぉぉ……っ!!」

首輪から伸びた鎖を引いて移動を強いる悪に屈しての前進を不自由な足を交互に小さく前に運ぶ形で行わされながら、悪に捕獲された捜査員は無慈悲なマスクによって正常な呼吸を没収され嫌でも淫欲が加速する仕打ちへと追いやられた事実に絶望しつつ、あっという間に限界まで張り詰めさせられた男根と尻穴からぶら下がった犬の尻尾飾りを、まるで本物の犬が散歩を嬉しがり尾を振り乱しているかのように踊り狂わせていた。
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