BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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嵌められた男は気高き装飾を間抜けに踊らせつつ絶頂する

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黒革で作られた拘束具によって、男の腕と足はその大部分を覆い隠されている。同じ黒革で構成されたマスクによって、男は鼻の穴を除く全てを黒革の内側へと封じ込められている。
これでは本来ならば、裸体に剥かれた男が無様に自由を奪われていることしか分からないはずだ。左右の腕を背中で伸ばしきった状態に固定され、左右の足を窮屈に折り畳んだ形に維持させられ、視界ならず言葉すらも没収されている事実以外の情報は男からは読み取れないはずだ。
しかし、黒革に遮られなかった部分を彩る桜吹雪と虎の入れ墨は、様々な情報を遮断された男がいかなる存在であるかを分かる者にはこれ以上無く分かりやすく視覚で伝えている。本当ならばこんな無様を晒すような人物ではないという愉快さを掻き立てる情報と合わせて、男の惨めさを一層濃く際立てている。
歴代の頭目にのみ許された肉体への装飾を拘束された裸体をよじらせる度に情けなく踊らせている男はもはや、次期組長として強い敬意と畏怖を集めていた存在ではない。自身の配下として組織に潜り込んだ敵組織の構成員が仕組んだ計略に嵌まって生け捕りとされた今の男はもう、誇りであった装飾を間抜けに跳ねさせながら容赦無く注がれる甘い責め苦に悶え狂わされるだけの、滑稽極まりない肉便器でしかないのだ。

「んっ、んうぅ! むっ、ぐむぅぅっ!!」

自分を弄ぶ敵達を睨むことすらも禁じ、口を上下から押さえ付けて開くことさえ不可能にさせている頭部にもたらされたマスク越しにくぐもった悲鳴を上げながら、支配下に置かれた男が裸体をじたばたともがかせる。
どうにかしてこの仕打ちから抜け出してみせる。そんな決意と、殺意をマスク越しでも感じる程に滲ませながら男が手足を暴れさせつつ恥辱からの逃走を試みる。
もちろん、幾ら試行錯誤を重ねても手足を縛められ見ることもしゃべることも制限された男が望む打開を引き寄せる結果はいつまで経っても訪れない。
自分へと無遠慮に触れる何本もの手を拒絶しその手の持ち主である者達に怒りを飛ばしながらもがいても、男は自身の胸や背に刻まれた雄々しき装飾をみっともなくくねらせながら屈辱に満ちた状況の悪化へと追いやられるしか無い。
なりふり構わず床に敷かれたマットの上へと転がされた不自由な裸体をのたうち回らせながら努力を試みても、その転げ回る裸体をやすやすと追いかけ手指を触れさせてくる自分を嵌めた元部下を含む敵達から全く逃れられぬ男は全ての愉快な努力を無言で嘲笑われつつ、無防備に露出させられた弱点を責め立てる刺激に屈しての絶頂へと上り詰めさせられるしか無いのだ。

「んっ、んむっ、ぶふっ、むぎゅぅぅぅっ!!」

乳首を弾いて捏ね、男根全体を睾丸と共に撫で回しては揉み込み、尻穴を好き勝手に暴いては予測の付かない動きで腸壁を気まぐれに掻き回す指に翻弄させられ、何度目かも分からなくなった射精を迎えさせられながら、かつての凜々しさを欠片も感じられなくなる程の痴態を晒しつつも諦め悪く逆転を信じて手を尽くす男はこの責めが真の恥辱である尻穴へと男根を挿入され腸壁を奥深くまで掘削されての絶頂地獄に向けた下準備に過ぎないという事実にまだ気付けぬまま頑張る様子を敵達の興奮を煽る材料としてみっともないイき様と共に提供していくのだった。
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