疲弊した猪は淫蕩な初夢に堕ちる

五月雨時雨

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疲弊した猪は淫蕩な初夢に堕ちる

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「ぶごぉぉぉぉーっ! ごっ、ふごぉぉぉぉーっ!!」
「ほらほら、あと少しだから気合い入れて頑張れ。しっかりケツ絞めてご主人様のチ○ポを愉しませるんだぞ? 猪君」
「ごもっ、ぶひぅぅぅぅーっ!!」

両手両足に折り畳んだ状態を強要する猪を模した着ぐるみに裸体を拘束され、頭部に装着された猪の被り物によって視界を塞がれ内部に取り付けられた特殊な張型で喉近くまでを埋め尽くされ言葉を封じられたばかりか、その張型の機構によって悲鳴を全て猪に似せた鳴き声へと変換させられてから何時間が経ったのだろう。青年は必死にもがき、自身の置かれた状況から逃れようと試みたがその努力は何一つとして報われず、無駄な足掻きは青年に着ぐるみを着せてあらゆる自由を奪い抗えない青年の尻穴を着ぐるみに空けた穴から差し込んだ自身の男根で容赦無く犯し抜いている男を愉しませ非道な凌辱を強めるだけに終わってしまった。

「ふごっ、ぶごぉぉぉっ! ほっ、ぶひぃぃぃぃぃーっ!!」
「おっ、またイったな。俺のを千切りそうなくらいにケツを窄ませて、着ぐるみごしでも分かるくらいにチ○ポ震わせてる淫乱猪にはご褒美の中出しだっ! ありがたく受け取れよっ!」
「ふごぉぉぉぉっ! あぼっ、ぶぉぉぉっ!」

もう嫌だ。青年は心の底からそう思い、着ぐるみの中で大粒の涙を零している。
しかし、嫌だと思う心とは裏腹に男の手で毎日のように快楽を注がれ、淫らに育て上げられてしまった肉体は与えられる刺激を悦びもっともっととねだるように腸壁を男の肉棒へと絡み付かせてしまう。
抵抗はおろか拒絶も哀願も行えない状態で好き勝手に尻穴を使われ雄として人間として辱められているというのに、気持ち良い。吐き出す精液が底を尽く程に尻穴だけでの絶頂を強いられ苦悶を感じているのに、体内に挿入された男根に弱い場所を巧みに抉られるとあっさり絶頂へと追い上げられ幸福を募らせながら着ぐるみ入りの肉体を痙攣させてしまう。
否定したいのに、青年は快楽を否定出来ない。認めたくないのに、青年は男の手で躾けられ淫らな身体に堕とされてしまった事実を嫌でも思い知らされる。甘い快楽と絶望を味わいながら、人ならざる悲鳴を上げてよがり狂う哀れな青年。そんな青年の顔をあどけない表情をした猪の被り物ごしに眺めて涙と汗に汚れた惨めな顔を想像し、横目で時計を確認した男は醜悪な笑みを浮かべると青年に向かって宣言した。

「よーし、あと一分だからここからは手加減無しで行くぞー。めちゃくちゃにケツ穴掻き回してやっから、我慢せずにイきまくるんだぞ?」

青年が戦慄する暇も無かった。男は言葉を終えると同時に青年の折り畳ませた足を高く持ち上げさせると、上から叩き付けるようにして腰を振り、今までよりも荒々しい動きで青年の尻穴を掘削し始めたのだ。

「ぶごぉぉぉぉーっ!? ぶひっ、ぶぉぉっ! うぼっ、ぶぅぅ! ふごぉぉぉっ!!」

ベッドの上で無理な体勢を取らされた青年の首に、負担が掛かる。丸めさせられた状態で男の容赦の無い腰振りによる振動を加えられている青年の背骨が、絶えず軋んで痛みを生み出す。
けれど、青年は耐えがたい苦しみであるはずのそれらの痛みを全く感じていない。男の激しい腰振りがもたらす快楽でイきっぱなしにされ、絶頂に次ぐ絶頂に悶絶することで精一杯の青年に、快楽以外を感じる余裕など無い。
男根が体内で一往復するだけで小さな絶頂を何回も迎え、生物とは思えないくらいに肉体を小刻みに震わせる青年は助けても許しても考えられぬままイき続けている。塞がれた口でぶひぶひと鳴き、脳の細胞を一つ一つ潰していくような断続的な絶頂に苛まれながら思考を気持ち良い一色に染め上げられる青年。そんな青年に淫らなラストスパートを仕掛け、数え切れない程の絶頂に至らせた男は時計のアラームが鳴ると腰をとめ、名残惜しげに吸い付いてくる尻穴から男根を引き抜いた。

「はい、終了。新年の訪れだよ。猪君お疲れ様」
「ふごっ、ぶ、ひぃ……ぶぅぅ」

永遠にも思える一分間の絶頂地獄に疲れ切った青年は、猪の着ぐるみに閉じ込められた肉体をベッドの上に仰向けで寝かせたままピクピクと身を跳ねさせ、パクパクと開閉を繰り返している尻穴から腸液と精液が混ざり合った泡を零している。
ぐったりと脱力し、青年はようやく与えられた快楽の終わりを味わっている。そんな青年の様子をしばし愉しみながら鳴り続けていたアラームを停止させた男は、猪の青年に背を向けると台の上に仰向けで寝かせ全身を幾本もの黒革のベルトを使って台へと縫い付けて放置していた青年に向かって言った。

「新年おめでとう、次は君の番だよ……鼠君。猪君に負けないくらい、鼠君もたくさんイきまくらせてあげるからね……」
「ぢゅーっ! ぢゅ、うぢゅぅぅぅぅぅっ!!」

猪と同じように鼠の着ぐるみを与えられ、言葉を鼠の鳴き声に換えられた青年は怯え色に染まった絶叫を放ちながら必死で暴れ、厳重に施されたベルトを軋ませて男を愉しませる。

「そっかそっか、嬉しいね。今年は君の年だから、たっぷり犯されるのが嬉しくないわけないよねぇ」
「ぢゅぅぅぅぅっ!! ぢゅー! ぢゅぅぅぅんっ!!」

耳に心地良い鳴き声を堪能しながら、着ぐるみの穴からさらけ出された無防備な尻穴に腸液と精液塗れの男根を押し付ける男の声と、尻穴に触れた男根に恐怖と絶望を掻き立てられ半狂乱で鳴き叫ぶ青年鼠の声。それらを朦朧とする頭で認識しながら、猪の青年は徐々に眠りへと向かい、絶え間無く聞こえる鼠の淫猥な鳴き声と呼吸の度に入り込む汗と淫液の匂いが作り出す淫蕩な初夢へと堕ちていくのだった。
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