男は仕置きとして淫らな目覚ましの一撃を加える

五月雨時雨

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男は仕置きとして淫らな目覚ましの一撃を加える

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目を覚ますと、怪盗君は私の横で寝る直前に見た時と全く同じ体勢で寝転がり、自由を奪われた裸体を寝息に合わせてわずかに動かしていた。
二の腕を胴体に括り手首を背中で縛る縄を与えられた上半身と、足首と太ももを短く繋ぐ縄と膝と上半身の縄を繋ぐ縄を施された裸体はじっとしていても軋むだろうに、怪盗君はその痛みに喘ぐ様子を欠片も見せずに深く眠り続けている。布を押し込まれ、口内の布を吐き出させなくさせる為の布を噛まされ、更にその上から鼻と口をきつく覆う白布を装着された顔をベッドに埋めた状態はさぞかし息苦しいだろうに、怪盗君はそれを意に介すこと無く安らかな寝息を立て続けている。
よっぽど、昨夜私から加えられたお仕置きが応えたのだろう。そんなことを考えながら、私はそっとベッドの上で身体を起こし、怪盗君を起こさないよう四つん這いで静かに移動する。
私に注がれる快楽の罰によがり狂い、情けなく裸体を痙攣させていた怪盗君は、あらゆる苦悶が気にならない程の疲労によって眠りを保ち続けているのだろう。すでに分かりきっている怪盗君の眠りの理由を改めて思い返し、怪盗君を自分専用の肉奴隷に堕とした事実を再確認した私は、ベッドに押し付けられひしゃげている幼い男根と昨晩たっぷり流し込んだ私の精液をはしたなく溢れさせているお尻の穴がよく見える位置に陣取り、規則正しい寝息のリズムに沿って上下に動く無防備な恥部を堪能しながら、小声で呟いた。

「ご主人様よりも寝ぼすけだなんて、怪盗君は悪い子だね。そんな悪い子には、朝のお仕置きだよ。昨夜みたいにたっぷり気持ち良くして、嫌ってくらいに反省させてあげるからね?」

無論、怪盗君からの返事は無い。私が縛められた裸体に覆い被さっても、精液を零しているお尻に張り詰めた男根をあてがっても、怪盗君は目覚める素振りすら見せない。
そんなお仕置きのし甲斐のある惰眠を貪る怪盗君の姿に思わず笑みを漏らした私は、目覚ましの一撃として丹念に緩ませた穴に男根をつるりとねじ込み、怪盗君を穏やかな眠りの世界から縄に縛られ言葉も封じられた私だけの肉奴隷として生きる世界へと引きずり出してやった。

「ぶむっ!? みゅぉぉぉーっ!?」

どんなに疲れていたとしても、流石にこの一撃は効いたらしい。怪盗君は私の男根が根本まで潜り込むと同時に意識を覚醒させ、驚きと困惑と絶望が混ざり合った悲鳴を三重の布猿轡越しに発した。そうして滑稽に鳴き喚き、全身を苦しげに跳ねさせつつ腸内を襲う男根の快楽から逃れようと身悶える怪盗君の反応に気を良くした私は無駄な足掻きを行う裸体に体重を掛けてのしかかり、右手を額に回して頭部を振り乱すことすらも禁じながら、怪盗君の左耳に向かって意地の悪い言葉を囁いてやった。

「よく寝てたねぇ、怪盗君。ご主人様よりも長く寝てるなんて、まだまだ肉便器としての立場が理解出来てないみたいだねぇ、怪盗君。だから今日はこのままお昼までじっくり犯して、怪盗君に立場を理解させてあげる。ご主人様に使われる幸せと、雌の快楽を、昨夜以上にイき狂わせてしっかりと心と身体に覚えさせてあげるからねぇ……私だけの怪盗君?」
「んもっ、もごっ、ぶふっ、んぎゅぅぅっ!!」

誰か助けて。悲痛な願いを込めた絶叫を耳にしながら腰を振り怪盗君の恥ずかしい穴を蹂躙する私は、快楽を散らす為の惨めな痙攣さえもままならなくされた縄塗れの裸体が私とベッドの間で愉快に跳ねるのを身体中で感じつつ、お仕置きという名目で怪盗君の肉体を味わい尽くし反抗心と人としての尊厳を甘い悦楽で容赦無く削り落としていくのだった。
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