眠った男は淫らな追い打ちを仕掛けられる

五月雨時雨

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眠った男は淫らな追い打ちを仕掛けられる

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残酷な男の右手が、隠す物の無い男根を緩く握り込んで上下に扱いている。決して苦痛を伴う刺激は与えず、堪らない快楽のみを味わう強さと巧みさだけを用いて責め立てる右手によって、男根は抗えぬ絶頂へと追い詰められていく。
後もう少しで射精を迎えられる。男根への責めを拒んでいたほんの一時間程前の自分を忘れ、甘く嬲られる男は胸いっぱいに悦びを膨らませながら至福に満ちた淫らな開放を心の底から嬉しがった。
だが、無慈悲な男は全身で射精を待ち侘びる無様な男の様子を醜悪な笑みを浮かべて堪能しながら、前触れ無く右手を男根から離し快楽の注入を途絶えさせた。絶頂寸前だった哀れな男根が、精液を放出するために必要不可欠なとどめの快楽を欲して苦しげにビクビクと脈動する。その男根の脈動を超える勢いで全身を痙攣させ、ようやく手に入ると思っていた射精の悦楽が遠ざかっていく事実に絶望色の唸りを発しながら、男が自身の男根へ刺激を加えたい一心でめちゃくちゃに裸体をもがかせ厳重な拘束を無意味に軋ませ、数え切れないくらいに絶頂のお預けを味わわせた男の目と耳を余計に愉しませていく。

「んーっ! んぐ、むぎゅぅぅぅっ!!」

黒のテープを貼り付けられた目を切なげに歪ませ、テープに塞がれた口から言葉にならない絶叫を発しながら頭部を振り乱しても拘束は緩まない。左右の手首同士と二の腕同士を背中側で縄を用いて縛られ、曲げることを禁じられた腕と胴体で挟まされた椅子の背もたれへと過剰なまでの縄できつく括り付けられた上半身に力を込めても、男は腕の自由を取り返す以前に椅子から離れることさえ出来ない。椅子の前側の脚へと遊び無く縛り付けられた左右の足はどんなに動かしてみても四本の脚を金具で床に固定された椅子を揺らすことさえ叶わない。
ありとあらゆる選択肢を潰され、椅子の上で身悶える以外の行動を取れなくされた惨め極まりない男。そんな男を作り出し、執拗に男根を弄ぶ非情な男は悶絶していた男の男根が萎み始め絶頂の波が完全に引いたことを確認すると離した右手で再び男根を握って扱き、次のお預けを叩き込むための快楽を逃れられぬ男根に流し込み出した。
当然いたぶられる男はそれを嫌がって暴れるが、全ての抵抗を封じられた裸体で暴れてみてもそれは無駄でしかない。なりふり構わずに裸体を暴れさせても、右手による男根への甘い責め苦を一切邪魔出来ない無様な男はじょじょに寸止めの苦悶を快楽に塗り潰されながら、決して与えられないと嫌というくらいに思い知らされた絶頂の到来を嬉しがる状態へと追いやられてしまう。

「んふっ、むぶぅんっ! んぐ、むぅ! んもぉぉっ!」

もうすぐ、射精が来る。何回も何十回も射精を目の前で没収された男の裸体はあっという間に上り詰めさせられ、思考は射精のことで埋め尽くされた。その痴態を満足げに頷いて堪能しながら、残忍な男がまた右手を離す。淫らな体液を撒き散らす幸福を望んでいた男根を、その幸福に至る寸前で放り出す。
悦びに染まった呻きを放ち、縄を鳴らしながら汗に濡れた裸体を心地良さげにくねらせていた男は男根への快感が失われた事実を把握するとテープに覆われた顔を絶望に歪ませ、一際甲高い絶叫を上げた。

「んぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーっ!!」

部屋中に響き渡る、淫らな哀しみに震えるくぐもった叫び。本当に垂れ流したい体液ではない透明な蜜をとめどなく零しながら痛々しく跳ねる男根と、縄が肌に食い込む痛みも気にならない甘い苦しみに悶え狂う椅子の上の裸体。嬉々として男根を嬲っていた男を愉しませる最高の痴態は、不意に全てが途絶えた。
淫猥な地獄に耐えきれなくなった男の意識が苦痛から逃れるために遮断され、失神を迎えたのだ。

「ふぅ、んふ、ふぅ、むぐっ……」

鼻を間抜けに鳴らして乱れた呼吸を繰り返し、脱力した裸体を小刻みにビクつかせ、男根を萎えさせながら男の身体は疲弊させられた精神を回復させようとしている。だが、冷酷な男はそれを許さない。男は意識を失ったことなどお構い無しに右手で男根をまた握り、扱いて快楽を叩き込む。心と身体が眠っている男に追い打ちの寸止めをもたらし、男は捕らえた男の無意識下に射精を迎えたくても迎えられない恐怖と射精への渇望を植え付けようとしているのだ。

「ふぅ、んむぅ、んぐっ、ぶむぅぅ……っ!」

意識が途切れていても、的確に責め立てられる男の肉体は快楽に逆らえずに男根を勃起させてしまう。無意識の状態だというのに男は本能で悦楽に幸福色の反応を示し、情けなく身をよじりながらどうやっても手に入れられない絶頂を嬉しがってしまう。
その愉悦を抱かせる男の姿を至近距離で眺め、男根の震えを右手で愉しむ男は自分の思い通りに目の前の男を扱い自分好みの淫乱に作り変えている事実に改めて興奮を募らせながら右手を動かし、眠りから覚めない量の悦楽を維持しつつ男根から右手を遠ざける瞬間を細めた目でじっくりと見計らっていた。
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