男は何も認識出来ぬまま腰を振っておねだりを示す

五月雨時雨

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男は何も認識出来ぬまま腰を振っておねだりを示す

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地下に作られた牢屋の中で、裸体に剥かれた男が自由を奪われている。
天井から鎖で吊るされた黒革の枷を左右の手首に嵌められた男の腕は、万歳をしたままの状態から抜け出せない。左右の足首を短い鎖で繋ぐ黒革の枷を装着されその枷と床の金具を別の鎖と南京錠で遊び無く結合された男の足は、左右を離すことも床から離れることも許されない。
手と足の動きを大きく制限されている。これは間違いなく危機的で、屈辱的な状況だ。しかし、男は裸体を一切もがかせること無く牢屋の中で大人しく裸体を立たせている。手足の拘束を解こうと試みる行動を一切取らず、口内を埋め尽くす布と鼻と口をきつく締め付ける白布によって施された猿轡越しにくぐもった唸りを上げることさえせずに、男は座ることを不可能にされた裸体を牢屋の中でじっと立たせている。
捕らわれた日から休み無く加えられ続けている調教によって反抗心を完全に削り落とされ、拘束と監禁生活からの脱出に対する意欲を完膚無きまでに叩き潰された男は、確かな屈辱を感じながらも身悶え一つ行わず自分を支配する者の言い付け通りに一人きりで大人しく、望まぬ発情に嬲られていた。

「んむっ、むぅ、んふぅぅ……」

閉ざされた口で荒く乱れた呼吸を繰り返しながら、男は今日は何時間この格好で放置されるのだろうと考える。呼吸の度に体内へと入り込んでくる猿轡に染み込まされた強力な媚薬に発情を強いられた裸体を無意識にくねらせ、固く勃起させられた男根と幾度となく雌の悦びを注ぎ込まれ性器へと作り変えられた尻穴をはしたなく疼かせながら、男は自分を屈服させた主からの慈悲を欲している。
絶望も恐怖も抱かず、ただただ命令に従って発情地獄からの解放を望む男。捕らわれた日に募らせていた怒りと憎しみを完全に忘れ、自分の主となった男が地下牢に帰ってくる時を心から待ち侘びている男。そんな己の惨めさすらも認識出来ないくらいに陥落した男を作り出し、嫌でも発情を加速させられる媚薬猿轡と手足の拘束を装着して去った無慈悲な男は、たっぷりと時間を掛けて昼食を楽しみ食後の読書も嗜んだ上で地下牢へと戻った。

「んふっ、ふぅぅんっ」

主の足音に気付いた男が、疲弊した瞳に澱んだ悦びの光を滲ませながら思わず嬉しさを込めた呻きを漏らす。わざとゆっくり牢屋の鍵を開け、じっくりと歩み寄ってくる意地の悪い主に発情を余計に掻き立てられながら、堕ちきった男が情けなく腰を振りパンパンに張り詰め透明な蜜を零している男根をぶるぶると跳ねさせて快楽を夢中でおねだりする。
その誇りを捨てた惨め極まりない全身を使ったおねだりを眺めて黒く微笑みながら距離を詰め、身をよじらせる男の背後に回った主の男は、甘い刺激を求めて踊っている汗ばんだ裸体の胸部に背後から左腕を回し、前に運んだ右足と後ろに沿わせた左足で悶えている男の足を挟んで動きをまた制限し、裸体を動かしてのおねだりを禁じた状態で愉快さを露わにした声音で冷酷に言い放った。

「今日もお薬でエッチにさせられちゃって苦しいね、刑事さん。無様におねだりしちゃうくらいに辛いね、刑事さん。でも、今日はここからが本番だよ。今日は今からいつも以上にじっくり焦らして、たっぷりイくのをお預けして、刑事さんにとどめを刺してあげる。刑事だった頃の自分を思い出せなくなるくらいに、心と身体をいやらしく壊してあげるからね。覚悟するんだよ?」
「むぅ、んむぅぅ」

今までの自分を消される。全ての崩壊が可能となったと判断した男の手で最後の躾けを容赦無く施され、絶頂を認めぬ快楽責めによって人間を捨てた淫らな存在へと作り変えられる。
その事実を聞かされても淫欲に追い詰められ思考能力を溶かし尽くされた哀れな刑事は、これまでの自分が跡形も無くなることもこれからどうやっても射精には辿り着けない淫らな苦悶で嬲られることも認識出来ぬまま、手足の拘束に加え男の腕と足に動きを抑え込まれた裸体で腰を前後にカクつかせながら、射精を求めるおねだりの唸りを発し続けていた。
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