哀れな箱は淫らに貫かれたまま取り残される

五月雨時雨

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哀れな箱は淫らに貫かれたまま取り残される

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醜悪に微笑む男が、左右の手で持っていた箱を運んだ先でおもむろに下へと動かし始めた。すると、箱からは怯えと恐怖と絶望に満ちた悲鳴が溢れ出す。正確には、異常な技術で本来の体積を無視して裸体の大部分を小箱に閉じ込められた少年の口から、誇りを忘れた嘘偽りの無い心からの哀願を乗せた絶叫が痛々しく放たれ始める。

「いっ、いやぁぁっ!? もっ、もぉやら! おぢりやらぁぁぁっ!! ゆるじで! もぅ、やめでぇぇぇぇっ!!」

箱の底に空けられた穴から露出させられた尻穴に、箱に収納するという形で自分から身動きを奪った男の指で容赦無く丹念に解し尽くされた尻穴に、指よりも遥かに太い異物がねじ込まれていく。その事実に戦慄を募らせながら、少年はなりふり構わずに鳴き喚き、男に許しを請う。常識ではあり得ない拘束を加えられ雄の尊厳をすでに叩き壊されている少年は、自分を弄んでいる張本人の男に対して無我夢中で懇願を飛ばす。
しかし、男は箱の内側から発せられる助けての願いを何一つとして汲み取ろうとしない。箱からぶつけられる怒りがじわじわと弱まる様を堪能しながら尻穴の抵抗力を指の責めで削ぎ代わりに快楽の覚え方を教えた男は、箱の側面から外部にさらけ出されている幼い男根が無意識に反応し硬度を高めていく光景を味わいつつ箱に掛ける力をじょじょに強め、少年の尻穴に男根を模した極太の張型を飲み込ませていく。

「あっ、か、はおぉっ! む、むり、もぉむり、だじゅげ……っ!」

体内を指では届かない位置まで満たされ、限界まで拡張されていく感覚に苦悶する少年が、一際切羽詰まった声音で改めて助けを求める。無論、救いをねだる勢いを激しくした程度で慈悲を抱くような存在ならば、初めから肉体を箱に詰めるなどという非道を実行に移しはしない。
故に、男は諦め悪く淫らな責めからの解放を欲する少年に対し絶対に望む展開は与えないと宣言するかの如く、不意打ちで手の動きを一気に引き上げ、半分程尻穴に埋まっていた張型を根本まで無理矢理に潜り込ませてしまった。

「おぎぃぃっ!? がっ、がひ、はっ、はご……っ!!」

自身を封じた箱の高さよりも長い張型に尻穴をみちみちに埋め尽くされ、無意味な言葉を紡ぐ余裕も無くして惨めに悶絶する少年。丸出しにさせられた男根を嫌がる本心とは裏腹に硬く勃起させながら、箱に隠されている滑稽な表情が容易に想像が付く程の乱れきった鳴き声を披露する少年。そうして無様その物な痴態を晒す少年を作り出した男は、両手を離し張型が上面に設置された四角い台の上でガタガタと揺れる箱を嬉しそうに眺めつつ少年を乗せた台の側面に位置するスイッチに右手の人差し指を掛けると、淫猥な地獄の開始を一方的に宣告しながら残忍な責め苦の始動を司るスイッチを何の躊躇いも見せずにスライドさせてしまった。

「じゃあヒーロー君、お休み。今夜は一晩中箱詰めのまま、お尻だけでずーっとイき狂ってなさい」
「ふぎっ!? んっ、ひ、はぎぃぃぃんっ!?」

スライドされたスイッチからの命令を受けて荒々しい首振りを始めた張型が、最奥までを貫かれた尻穴をめちゃくちゃに掻き毟り出す。腸壁全体を嬲る苛烈な摩擦に苦しめられながら自らを閉じ込めた箱ごと肉体全体を前後左右へと小刻みに揺さぶられる少年は、その動きに合わせて完全に張り詰めさせられた小ぶりな男根をみっともなく踊らされつつ、悪に捕らわれるまでは想像すらもしたことの無かった尻穴だけでの射精に、正義の面影を跡形も無く失った無様極まりない射精地獄に、為す術無く突き落とされてしまった。

「あぁ、りゃめ、ひぎゅぅぅ! おぢり、やら、おじりいやぁぁ!! イっ、イぎゅ……せーえきでりゅぅぅぅっ!!」

ぶるぶると跳ね回る男根から精液を撒き散らしつつイきまくる。萎える暇さえ認められないまま、断続的にイかされる。
その最高にみっともない少年ヒーローを名残惜しげに見つめながら男は自身が所属する組織の地下室に悶え鳴く箱を置き去りにし、箱に隠された機能で精液の枯渇はおろか精神の崩壊や失神といった逃げ道すらも閉ざされたまま味わわされるイき地獄にたっぷりと打ちのめされた正義を愉しめる明朝に期待を寄せて自室へと帰還していくのだった。
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