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7話
こんなことって・・・ある?!
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「保さん―――っ!」
鈍い音がした。それと同時に自分の腕の中で崩れていく咲弥の躰。
降り掛かってくるガラス破片から俺を庇って盾になった咲弥の背中に、まるで矢になったガラスが突き刺さってた。咲弥のその白いシャツに滲む生温かい真っ赤な血を俺は掌で感じたんだ。
やばい――咲弥が・・・・
「・・・咲弥・・・・?」
「保・・・さん、貴方は・・・私が護り・・・ます・・・・」
激しい痛みで息もできない状態だろ?なのに、咲弥の両腕はしっかりと俺を離さなかった。
「・・・・どうして――?」
崩れそうになる咲弥の躰を必死で支えることしか俺にはできなかった。
「ばぁか!だから言っただろ!上からも後ろからも、眼ぇ光らせてんだってぇ!咲弥、車は――?」
って、亮介が吠えるてるけど、俺には言ってる意味が分かんねぇよ!
「裏門の・・・駐車場に・・・・・」
やっとの声で咲弥が応えた。それを聞いて亮介は直ぐに、
「保っ!裏門までとにかく走れっ!」
今までに見たことない緊迫した亮介の顔つきに、俺は動揺しながらもこの状況から逃げなきゃいけないことだけは理解した。
「わ、解ったよっ!・・・・咲弥、お前走れるか?」
「・・・はい・・・私の事は・・・気にせずに・・・・」
ふつーだったらこの状態、失神してるぜ?なのに咲弥の心の強さを感じた。
「亮介っ!ボール投げろッ!」
(上手くいくか、いかねぇか・・・・賭けだ!)
亮介、まだ片付けも終わってなかったんだろうな、横にあったボール収納カゴに俺は目を付けた。
「はぁ?!何言ってんだよ!早く、走れっ!」
「いいから!早く投げろっ!!」
あまりの俺の真剣さにさすがの亮介も観念したようだ。今日のところは俺の勝ち!
亮介の投げたボールはきれいな弧を描いて、ちょうどいいところ!
「ナイッス!コントロール!よっしゃ、行けぇ――っ!」
そのボールを胸でワントラップさせて思いっきり蹴り上げた。
グワッシャ――ンッ!
金属とガラスの壊れる音と同時に校庭は灯りを失った。
蹴り上げたボールは運良く外灯に命中!
(ナイスッ!俺っ!また、自画自賛ってね)
「今だ!行くぞっ!」
亮介と咲弥に叫んだ。暗闇になった一瞬の隙を衝いて、敵?を撒こうっての。
「・・・やるじゃねぇかよ、保!」
亮介のニヤリとした顔が見えた気がした。亮介の走っていく姿が暗闇に微かに浮かんでた。
俺は自分の肩に咲弥の腕を回して支えるように裏門まで走り出した。
校舎の屋上に居た刺客らが空を飛ぶようにして地上へ降り立った。
「見失うなっ!急げっ!」
スーツ姿の男たちが、逃がすまいと亮介の後を追う。
「へっ!さすがは、地蜘蛛衆・・・早ぇな!」
先を急ぐ亮介の足が突然、止まる。
彼の口許には余裕にも似た笑みが浮かんでいる。そして、迫り来る刺客を眼の前に、ゆっくりと瞼を閉じて言い放った。
「我が名に於いて、その御霊を我が身の力とせん――!」
亮介の躰から気が立ち昇る。
両眼を一気に見開いて、空に翳した掌を振り降ろしたのを合図に、静かに降り注いでいた雨が姿を変え、矢となり、刺客の男たちを襲う!
無数の雨の矢に男らが一瞬にして怯んだ。
「大丈夫か?咲弥・・・」
「・・・はい・・すみません・・・・」
とにかく走って亮介と合流しないと、って必死だった。激痛で躰がほんとは動かねぇよな・・・咲弥の息が荒い。
裏門へ向かう途中、第二体育館の前を通って数メートル先には駐車場が見えていた。
その時――、
急ブレーキの音を響かせて、咲弥のあの黒い車が停まった。
「保!急げっ!」
運転席から亮介が叫んでる。
何とか咲弥を支えながら後部座席へ滑り込んだ。まだ、ドアも閉めたか閉めてないかのうちに亮介がアクセルいっぱいで急発進させた。
落ち着く暇もなく、
「保、携帯持ってっか?」
「あ・・・?持ってるけど・・・・てか、何でお前が運転してんだよっ!」
てか、まだ免許なんて取れる年齢じゃねえし。もォ—何に対して驚いてるのかも分からなくなってきた。
この眼の前にいる親友は?一体、誰――?
互いに良いとこも悪いとこも理解して付き合ってきたダチじゃねぇのかよ?!
「・・・亮介、お前・・・何者なんだよ!」
息を荒げて喰って掛かる俺に、亮介は軽く一息ついて片手を出してきた。
「判ってるよ、保・・・。その前に、携帯貸してくれ。」
俺はこんな状況だってのに落ち着いてる亮介に少しイラついた。差し出された手に携帯を渡す。
慣れた指遣いで亮介は誰かに電話を掛けていた。
「――あ・・・、菊千代?今、どこ?」
はいぃぃ――っ?!
誰よ?誰?って、それもまた親友の口から初めて聞く名前だし。次から次にっ!俺のイライラも最高潮だ。その雰囲気が伝わったのか、座席に躰を預けながら、途切れ途切れの声で咲弥が云う。
「・・・彼は・・・私たち忍びの者の一人・・・水術を使う・・・美緑という者です・・・・」
そしてまた、はいぃぃぃ――っ?!
耳を疑った。こんなことって・・・ある?!
今まで・・・何一つそんなことも聞かない。もちろんだろうけど。そんな様子すら見せなかった。
もう言葉も出てこない。ただ、ただ、俺は気が抜けたように運転している亮介を見ているだけだった。
「今からそっち行くわ。咲弥が、やられた・・・・」
亮介はそう伝えると携帯を切った。
「・・・親友の貴方なら・・・判るはず・・・・全ては・・・貴方を護るため・・・・。」
そう言いながら咲弥は背中の痛みに耐えている。
「保、後でちゃんと話す。飛ばすからな、咲弥、支えとけよ!」
――こいつら・・・・
どうしてこんなにしてまで俺を護ろうとする・・・・?
ここまでさせる直臣の存在って、何なんだ・・・・?
鈍い音がした。それと同時に自分の腕の中で崩れていく咲弥の躰。
降り掛かってくるガラス破片から俺を庇って盾になった咲弥の背中に、まるで矢になったガラスが突き刺さってた。咲弥のその白いシャツに滲む生温かい真っ赤な血を俺は掌で感じたんだ。
やばい――咲弥が・・・・
「・・・咲弥・・・・?」
「保・・・さん、貴方は・・・私が護り・・・ます・・・・」
激しい痛みで息もできない状態だろ?なのに、咲弥の両腕はしっかりと俺を離さなかった。
「・・・・どうして――?」
崩れそうになる咲弥の躰を必死で支えることしか俺にはできなかった。
「ばぁか!だから言っただろ!上からも後ろからも、眼ぇ光らせてんだってぇ!咲弥、車は――?」
って、亮介が吠えるてるけど、俺には言ってる意味が分かんねぇよ!
「裏門の・・・駐車場に・・・・・」
やっとの声で咲弥が応えた。それを聞いて亮介は直ぐに、
「保っ!裏門までとにかく走れっ!」
今までに見たことない緊迫した亮介の顔つきに、俺は動揺しながらもこの状況から逃げなきゃいけないことだけは理解した。
「わ、解ったよっ!・・・・咲弥、お前走れるか?」
「・・・はい・・・私の事は・・・気にせずに・・・・」
ふつーだったらこの状態、失神してるぜ?なのに咲弥の心の強さを感じた。
「亮介っ!ボール投げろッ!」
(上手くいくか、いかねぇか・・・・賭けだ!)
亮介、まだ片付けも終わってなかったんだろうな、横にあったボール収納カゴに俺は目を付けた。
「はぁ?!何言ってんだよ!早く、走れっ!」
「いいから!早く投げろっ!!」
あまりの俺の真剣さにさすがの亮介も観念したようだ。今日のところは俺の勝ち!
亮介の投げたボールはきれいな弧を描いて、ちょうどいいところ!
「ナイッス!コントロール!よっしゃ、行けぇ――っ!」
そのボールを胸でワントラップさせて思いっきり蹴り上げた。
グワッシャ――ンッ!
金属とガラスの壊れる音と同時に校庭は灯りを失った。
蹴り上げたボールは運良く外灯に命中!
(ナイスッ!俺っ!また、自画自賛ってね)
「今だ!行くぞっ!」
亮介と咲弥に叫んだ。暗闇になった一瞬の隙を衝いて、敵?を撒こうっての。
「・・・やるじゃねぇかよ、保!」
亮介のニヤリとした顔が見えた気がした。亮介の走っていく姿が暗闇に微かに浮かんでた。
俺は自分の肩に咲弥の腕を回して支えるように裏門まで走り出した。
校舎の屋上に居た刺客らが空を飛ぶようにして地上へ降り立った。
「見失うなっ!急げっ!」
スーツ姿の男たちが、逃がすまいと亮介の後を追う。
「へっ!さすがは、地蜘蛛衆・・・早ぇな!」
先を急ぐ亮介の足が突然、止まる。
彼の口許には余裕にも似た笑みが浮かんでいる。そして、迫り来る刺客を眼の前に、ゆっくりと瞼を閉じて言い放った。
「我が名に於いて、その御霊を我が身の力とせん――!」
亮介の躰から気が立ち昇る。
両眼を一気に見開いて、空に翳した掌を振り降ろしたのを合図に、静かに降り注いでいた雨が姿を変え、矢となり、刺客の男たちを襲う!
無数の雨の矢に男らが一瞬にして怯んだ。
「大丈夫か?咲弥・・・」
「・・・はい・・すみません・・・・」
とにかく走って亮介と合流しないと、って必死だった。激痛で躰がほんとは動かねぇよな・・・咲弥の息が荒い。
裏門へ向かう途中、第二体育館の前を通って数メートル先には駐車場が見えていた。
その時――、
急ブレーキの音を響かせて、咲弥のあの黒い車が停まった。
「保!急げっ!」
運転席から亮介が叫んでる。
何とか咲弥を支えながら後部座席へ滑り込んだ。まだ、ドアも閉めたか閉めてないかのうちに亮介がアクセルいっぱいで急発進させた。
落ち着く暇もなく、
「保、携帯持ってっか?」
「あ・・・?持ってるけど・・・・てか、何でお前が運転してんだよっ!」
てか、まだ免許なんて取れる年齢じゃねえし。もォ—何に対して驚いてるのかも分からなくなってきた。
この眼の前にいる親友は?一体、誰――?
互いに良いとこも悪いとこも理解して付き合ってきたダチじゃねぇのかよ?!
「・・・亮介、お前・・・何者なんだよ!」
息を荒げて喰って掛かる俺に、亮介は軽く一息ついて片手を出してきた。
「判ってるよ、保・・・。その前に、携帯貸してくれ。」
俺はこんな状況だってのに落ち着いてる亮介に少しイラついた。差し出された手に携帯を渡す。
慣れた指遣いで亮介は誰かに電話を掛けていた。
「――あ・・・、菊千代?今、どこ?」
はいぃぃ――っ?!
誰よ?誰?って、それもまた親友の口から初めて聞く名前だし。次から次にっ!俺のイライラも最高潮だ。その雰囲気が伝わったのか、座席に躰を預けながら、途切れ途切れの声で咲弥が云う。
「・・・彼は・・・私たち忍びの者の一人・・・水術を使う・・・美緑という者です・・・・」
そしてまた、はいぃぃぃ――っ?!
耳を疑った。こんなことって・・・ある?!
今まで・・・何一つそんなことも聞かない。もちろんだろうけど。そんな様子すら見せなかった。
もう言葉も出てこない。ただ、ただ、俺は気が抜けたように運転している亮介を見ているだけだった。
「今からそっち行くわ。咲弥が、やられた・・・・」
亮介はそう伝えると携帯を切った。
「・・・親友の貴方なら・・・判るはず・・・・全ては・・・貴方を護るため・・・・。」
そう言いながら咲弥は背中の痛みに耐えている。
「保、後でちゃんと話す。飛ばすからな、咲弥、支えとけよ!」
――こいつら・・・・
どうしてこんなにしてまで俺を護ろうとする・・・・?
ここまでさせる直臣の存在って、何なんだ・・・・?
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