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8話
こんなことって・・・ある?! Part 2
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ふと、車外の景色に眼をやると何か見覚えのある山道。
蛇行する道は、緩やかな上り線。
この道は――
さっきまで居たよな?あのじいさんの居る寺へ向かう道だ。
ずっと車の中は沈黙状態。俺のイライラ状態もだけど、それぞれがそれぞれに思うことがあったから。
トンネルのように蔽い茂った木々の間を抜けて、咲弥の車が寺の駐車場に着いた。
「・・・ふぅ・・・・着いたぜ。」
ひとまず・・・って感じで亮介が一呼吸してから車から降りると、後部座席のドアを開けて咲弥を支える。血でべっとりとしたシャツが背中に貼り付いてる。それに血の匂い。こんなの慣れてないから(もちろんだけど。)正直、気分が悪い。だからって、車酔いしたわけじゃないけど。なんかこう・・・気が滅入るってのかな、辛い。でも、ケガ人をほっておくわけにはいかないから俺も反対側から回って、咲弥を支えに入る。
「大丈夫か――?!」
って声が聞こえた。寺の方からすらっとしたスタイルの人物が駆け寄ってきた。
俺はその声のする方を眼を凝らすように見入った。
薄闇の中からやっとその姿がはっきり見えた時、
「あ――っっ!あ、あんたっ!」
俺は大声で叫んでた。
忘れもしない、この顔。
「うるさいなっ!そんな大声出すんじゃないよっ!」
静かな寺の雰囲気に迷惑な?俺の大声にその人は呆れた様子で俺を叱る。
それが・・・これが初めてのことじゃないんだ・・・。
すっとした長身に、さらさらとした赤茶色の髪が印象的だった。それに、微かにハスキーな声が耳に残る女性。
「な—んだ、お前ら・・・・お初じゃねぇの?」
その横で亮介が苦笑いしながら言う。
そうだ――
初めて会ったのは、美緒の塾が終わるのを待っていた時の事。
駐車場でいつものように自転車に跨って携帯を弄ってた。何気なくズボンのポケットに片方の手を伸ばしたら、タバコが入ってる。何も考えずに火を点けてた。
「何やってんだよっ!」
突然、後頭部を叩かれて、驚いたのとムカついたので、振り返ると思いっきりそいつを睨み付けた。
「なっ、何だよ、あんた!」
「何だよじゃないよ!学生だろ?そんな事していいと思ってんの?しかも、ここは塾の駐車場なんですけど?何考えてんだよっ!」
初対面の、しかも女に叱られた・・・・
「あ、綾先生!保兄ちゃんも・・・・」
「んあァァ?・・・てか、あんた先生なわけ?それで、女かよっ・・・!」
「女で悪かったねっ!生まれ持った性格なんですっ!それに、一応、ここの塾の講師やってんの!文句ある?」
「・・・・二人とも、知り合い?」
言い合う俺たちに美緒はちょっと引いてた。
「ちょっとした・・・ね。気を付けて帰んなよ!」
確か、美緒は綾――先生って呼んでたっけな?その男勝りな女は、優しく笑いながら俺たちを見送る。
帰り際、耳許で言われた――
「可愛い大事な妹の眼の前で、悲しいことすんなよっ!」
――それが、初めての出会い・・・・
まさか!まさか!こんなことって・・・ある?!
ここでまた会うとは。しかも、こんな状況でなんて。
蛇行する道は、緩やかな上り線。
この道は――
さっきまで居たよな?あのじいさんの居る寺へ向かう道だ。
ずっと車の中は沈黙状態。俺のイライラ状態もだけど、それぞれがそれぞれに思うことがあったから。
トンネルのように蔽い茂った木々の間を抜けて、咲弥の車が寺の駐車場に着いた。
「・・・ふぅ・・・・着いたぜ。」
ひとまず・・・って感じで亮介が一呼吸してから車から降りると、後部座席のドアを開けて咲弥を支える。血でべっとりとしたシャツが背中に貼り付いてる。それに血の匂い。こんなの慣れてないから(もちろんだけど。)正直、気分が悪い。だからって、車酔いしたわけじゃないけど。なんかこう・・・気が滅入るってのかな、辛い。でも、ケガ人をほっておくわけにはいかないから俺も反対側から回って、咲弥を支えに入る。
「大丈夫か――?!」
って声が聞こえた。寺の方からすらっとしたスタイルの人物が駆け寄ってきた。
俺はその声のする方を眼を凝らすように見入った。
薄闇の中からやっとその姿がはっきり見えた時、
「あ――っっ!あ、あんたっ!」
俺は大声で叫んでた。
忘れもしない、この顔。
「うるさいなっ!そんな大声出すんじゃないよっ!」
静かな寺の雰囲気に迷惑な?俺の大声にその人は呆れた様子で俺を叱る。
それが・・・これが初めてのことじゃないんだ・・・。
すっとした長身に、さらさらとした赤茶色の髪が印象的だった。それに、微かにハスキーな声が耳に残る女性。
「な—んだ、お前ら・・・・お初じゃねぇの?」
その横で亮介が苦笑いしながら言う。
そうだ――
初めて会ったのは、美緒の塾が終わるのを待っていた時の事。
駐車場でいつものように自転車に跨って携帯を弄ってた。何気なくズボンのポケットに片方の手を伸ばしたら、タバコが入ってる。何も考えずに火を点けてた。
「何やってんだよっ!」
突然、後頭部を叩かれて、驚いたのとムカついたので、振り返ると思いっきりそいつを睨み付けた。
「なっ、何だよ、あんた!」
「何だよじゃないよ!学生だろ?そんな事していいと思ってんの?しかも、ここは塾の駐車場なんですけど?何考えてんだよっ!」
初対面の、しかも女に叱られた・・・・
「あ、綾先生!保兄ちゃんも・・・・」
「んあァァ?・・・てか、あんた先生なわけ?それで、女かよっ・・・!」
「女で悪かったねっ!生まれ持った性格なんですっ!それに、一応、ここの塾の講師やってんの!文句ある?」
「・・・・二人とも、知り合い?」
言い合う俺たちに美緒はちょっと引いてた。
「ちょっとした・・・ね。気を付けて帰んなよ!」
確か、美緒は綾――先生って呼んでたっけな?その男勝りな女は、優しく笑いながら俺たちを見送る。
帰り際、耳許で言われた――
「可愛い大事な妹の眼の前で、悲しいことすんなよっ!」
――それが、初めての出会い・・・・
まさか!まさか!こんなことって・・・ある?!
ここでまた会うとは。しかも、こんな状況でなんて。
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