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閑話 『SECOND SEASON』
嘘だろ?! PART2 ★
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動揺が抑えられない。
とりあえず、落ち着こう。
旅館の木戸口を潜ってくと、淡くライトアップされた古風な中庭に木製のベンチがあった。
まだ頭がぼんやりしたままで俺はそのベンチに腰掛けてた。
なんか・・・見ちゃいけないものを見てしまった。
(どんな顔して会えばいい・・・?)
さっきからずっと足許に視線を落としたままだった。
俯いている俺の髪を夜風が揺らしていく。
どれくらいここに座ってたんだろ――?
(・・・・・―――?)
ふぅ・・・って、夜風に漂ってくる覚えのある匂い。
飾った香りなんかじゃなくて、ただ・・・いつも傍にある香り。
その記憶した香りに顔を上げた。
(咲弥だ――・・・)
何食わぬ顔してさ、いつものように。
でも・・・髪が少し濡れてるような――?
なんも考えてなかった。
とっさに立ち上がって後を追ってた。
呼び止めようって手を伸ばす―――
「・・・私に触らないで下さい・・・・」
「・・・・・!」
気づいてた――?
伸ばした手を瞬時に引っ込めた。
振り返りもしない、
「こんな時間まで・・・。もう、遅いですよ。おやすみなさい」
咲弥はさらりと言い退けて旅館へ入ってく。
(あぁ――ぁっ!そう。そう。前にもあったよなっ!こんな態度!い――っさ、別にっ!)
咲弥のツンデレ?な態度に俺もいい加減、キレそ・・・な気持ちと、自分がやったことに後ろめたさを感じてしまった。
交差する気持ちを搔き消すように、髪をぐちゃぐちゃに掻き回してた俺。
(・・・すみません・・・保さん・・・また・・・・)
咲弥の双眼が憂いに揺らぐ。
――今すぐにでも抱き締めて、キスして・・・貴方を抱きたい。
要の体液が躰中を廻っている。
完全に消化しきらなければ内臓を破壊させてしまう。それくらい要の治癒力は気が強い。
下手をすれば命を落としてしまう。
――貴方の為なら、この命、失くしてもかまわない・・・そう想い生きてきた。
――願わくば、願わくば・・・一分、一秒でも貴方の傍に居たい。
(・・・矛盾してる・・・・)
咲弥の口許には己を蔑んだ笑みが微かに浮かんでいた。
後に残してきた愛しい人への想いを押し殺して。
早くに目が覚めた。
眼が覚めたっていうより、眠れなかったんだ。
あの二人が頭から離れない。
まだ薄明るい外からは蜩の鳴き声が聴こえてくる――
(おいおい・・・何時に帰ってきたんだぁ?)
夜遊びをしてそのまま覚えず・・・だったんだろ。掛け布団の上に無防備で寝てる。
部屋に帰ってきた音は聞こえてたけど、亮介のことだから心配はない。
せっかくだから起こすのも悪ィし・・・、
何か気分もすっきりしないから、ひとっ風呂行ってくっかぁ!
旅館内の浴場はまだ開いてないだろうから、露天風呂の方へ。
明け方――
雑木林に囲まれた露天風呂は、薄明るい中に湯気で霞んでた。
どこか切ない蜩の声を聴きながら、ゆったりとした時間を満喫してた俺、贅沢ぅ。
湧いてくる湯が少しずつ零れる音だけが響いてる。
誰もいるはずない。
何かこう、特別感っていうか、こんな時間はもう味わうことないだろうからゆっくりしよう。
それに、咲弥のあんな態度!
心が弾かれそうだ。
忘れよう――忘れたいっ!
早朝のまだ涼しい空気の中で、薄緑の湯に躰を浸けた。
程よい湯加減で、全身から力がす――って抜けていくような。
さすがに誰も居ないのが幸せ。
頭頂までずっぷりと浸かってしまった。
「・・・ぷはぁぁ――っ!」
勢いよく出てきて二、三度、髪を振って雫を払った。
それから岩場の縁に両腕を置いて上半身を預けた。
力が抜けて、眼を閉じる――
――それでも・・・二人の声が耳の奥から湧いてくるんだ。
閉じていた瞼にぎゅっと力を入れる。
(・・・・ん・・?)
誰も居ないはずなのに、静かな水面に波紋が伝わってくる。
微かに聴こえてきたのは湯に浸る音?
気配に感づいて眼を開けたけど、湯気で霞んではっきり見えない。
(・・・・誰か・・・来る・・・?)
湯に躰を浸けたままで俺は身構えてた。
その波紋が次第に強弱をつけて近寄って来た影に、
「・・・・お前・・・」
はっきりと映った人物を睨んだ。
「・・・・貴方が憎いわけじゃない。そこまでしてなぜに貴方を・・・・」
手足の長い白い肌がキレイだった。
俺とそんな変わんない年の男にキレイって言い方はどうか――と思うけど。正直、そう思った。
「・・・あんた、彌景って奴だろ?・・・何だよ?俺になんか用でも・・・?」
平常心。平常心。のつもりで、皮肉に笑ってみた。
「・・・・・っ!」
突然、
そんな俺の様子を気にすることもなく顔色一つ変えずに、結構な力で俺の両腕を抑え込んで、
「貴方に、咲弥様の何が分かる――?」
なに?怒ってんの?
俺、何かしたつもりないけど?!
って、キスされそうな距離間で彌景は言うんだ。
――分かっている・・・こんな事、許されない。
――分かっている・・・この想いは紡いではいけないもの。
「なっ・・・!何なんだよっ!」
抑えつけられた両手を離そうって抵抗するけど、このほっそい躰のどこにそんな力があるんだよっ!
彌景の見かけとのギャップに拍子抜けしてしまった。
と――、
(俺・・・何・・・されてる・・・?)
彌景の舌が首筋を這って下りてく。
その濡れた舌で俺の乳首を転がすように舐めてきやがったぁ!
それに加えて軽く歯で噛むように刺激してくるんだ。
「・・・んんっ・・・・!」
以外と強い刺激に躰が反応してしまった。
なにっ!なんで?!こんな奴に感じてんの?!俺っ!
恥ずかしさと、でも・・・感じる躰にどうしようもなくって顔を背けて上半身を仰け反らせた。
俺の反応に彌景は耳許で、
「こうやって・・・咲弥様に抱かれるの?」
囁きながら舌先で耳の中まで舐め回しやがって!
「・・・いっ・・やめ・・・ろ・・・っ」
「ねぇ・・・どんな声で鳴くの?」
がっしりと抑えていた手を解くと、今度は湯の中に浸かってた男根を引き上げるように摑まえる。
その手が容赦なく上下に動かされて、快感に堪らなくなった男根が固くなってしまった。
嘘だろ――?
何でこんなことに・・・?
(しかも・・・彌景に感じてるなんて・・・・)
反発する気持ちと正直な躰が俺の脳を揺さぶる。
絡められた指先に抑えきれなくなった液体が少し滲んでくる。
「やめ・・・ろって・・・公共の場・・・だろ?」
「そろそろ・・・だいぶ湯に浸かっていたから解れているでしょう?」
仰け反る俺を見下ろして、彌景は腰を圧しつけながら俺の両腿をズンズン押し開いてくる。
俺の縁に固い感覚が・・・・・!
ザザ―――ッ・・・・
(・・・へ?・・・何・・・?)
眼を瞑ってたから分からなかった。何が起きた?
重く圧し掛かってたものが突然、軽くなって解放された感じだった。
「・・・・知ってのことか――?」
――要の体液は、普通の人間ならば瞬時にその肉体を内臓から破壊する。
保さんの躰なんて、その気があれば容易いもの。
低く響くその声――
(・・・あぁ・・・咲弥の声だぁ・・・・)
やっと眼を開けると、ぼんやりとした視界に、いとも簡単にその片腕で彌景の躰を抱えている咲弥の姿が見えたんだ。
どうしてここに――?
いつもの白いシャツが濡れていて、しっかりとした胸許に張り付いてた。
何か・・・意識が遠くなる――
何か、ほっとした。
(・・・・咲弥・・・)
咎めることもなく、優しい眼差しの中にも子を諭すような毅然とした姿がそこにはあった。
「・・・・咲弥・・・様・・・・」
哀しくも切ない眸が咲弥を見つめていた。
とりあえず、落ち着こう。
旅館の木戸口を潜ってくと、淡くライトアップされた古風な中庭に木製のベンチがあった。
まだ頭がぼんやりしたままで俺はそのベンチに腰掛けてた。
なんか・・・見ちゃいけないものを見てしまった。
(どんな顔して会えばいい・・・?)
さっきからずっと足許に視線を落としたままだった。
俯いている俺の髪を夜風が揺らしていく。
どれくらいここに座ってたんだろ――?
(・・・・・―――?)
ふぅ・・・って、夜風に漂ってくる覚えのある匂い。
飾った香りなんかじゃなくて、ただ・・・いつも傍にある香り。
その記憶した香りに顔を上げた。
(咲弥だ――・・・)
何食わぬ顔してさ、いつものように。
でも・・・髪が少し濡れてるような――?
なんも考えてなかった。
とっさに立ち上がって後を追ってた。
呼び止めようって手を伸ばす―――
「・・・私に触らないで下さい・・・・」
「・・・・・!」
気づいてた――?
伸ばした手を瞬時に引っ込めた。
振り返りもしない、
「こんな時間まで・・・。もう、遅いですよ。おやすみなさい」
咲弥はさらりと言い退けて旅館へ入ってく。
(あぁ――ぁっ!そう。そう。前にもあったよなっ!こんな態度!い――っさ、別にっ!)
咲弥のツンデレ?な態度に俺もいい加減、キレそ・・・な気持ちと、自分がやったことに後ろめたさを感じてしまった。
交差する気持ちを搔き消すように、髪をぐちゃぐちゃに掻き回してた俺。
(・・・すみません・・・保さん・・・また・・・・)
咲弥の双眼が憂いに揺らぐ。
――今すぐにでも抱き締めて、キスして・・・貴方を抱きたい。
要の体液が躰中を廻っている。
完全に消化しきらなければ内臓を破壊させてしまう。それくらい要の治癒力は気が強い。
下手をすれば命を落としてしまう。
――貴方の為なら、この命、失くしてもかまわない・・・そう想い生きてきた。
――願わくば、願わくば・・・一分、一秒でも貴方の傍に居たい。
(・・・矛盾してる・・・・)
咲弥の口許には己を蔑んだ笑みが微かに浮かんでいた。
後に残してきた愛しい人への想いを押し殺して。
早くに目が覚めた。
眼が覚めたっていうより、眠れなかったんだ。
あの二人が頭から離れない。
まだ薄明るい外からは蜩の鳴き声が聴こえてくる――
(おいおい・・・何時に帰ってきたんだぁ?)
夜遊びをしてそのまま覚えず・・・だったんだろ。掛け布団の上に無防備で寝てる。
部屋に帰ってきた音は聞こえてたけど、亮介のことだから心配はない。
せっかくだから起こすのも悪ィし・・・、
何か気分もすっきりしないから、ひとっ風呂行ってくっかぁ!
旅館内の浴場はまだ開いてないだろうから、露天風呂の方へ。
明け方――
雑木林に囲まれた露天風呂は、薄明るい中に湯気で霞んでた。
どこか切ない蜩の声を聴きながら、ゆったりとした時間を満喫してた俺、贅沢ぅ。
湧いてくる湯が少しずつ零れる音だけが響いてる。
誰もいるはずない。
何かこう、特別感っていうか、こんな時間はもう味わうことないだろうからゆっくりしよう。
それに、咲弥のあんな態度!
心が弾かれそうだ。
忘れよう――忘れたいっ!
早朝のまだ涼しい空気の中で、薄緑の湯に躰を浸けた。
程よい湯加減で、全身から力がす――って抜けていくような。
さすがに誰も居ないのが幸せ。
頭頂までずっぷりと浸かってしまった。
「・・・ぷはぁぁ――っ!」
勢いよく出てきて二、三度、髪を振って雫を払った。
それから岩場の縁に両腕を置いて上半身を預けた。
力が抜けて、眼を閉じる――
――それでも・・・二人の声が耳の奥から湧いてくるんだ。
閉じていた瞼にぎゅっと力を入れる。
(・・・・ん・・?)
誰も居ないはずなのに、静かな水面に波紋が伝わってくる。
微かに聴こえてきたのは湯に浸る音?
気配に感づいて眼を開けたけど、湯気で霞んではっきり見えない。
(・・・・誰か・・・来る・・・?)
湯に躰を浸けたままで俺は身構えてた。
その波紋が次第に強弱をつけて近寄って来た影に、
「・・・・お前・・・」
はっきりと映った人物を睨んだ。
「・・・・貴方が憎いわけじゃない。そこまでしてなぜに貴方を・・・・」
手足の長い白い肌がキレイだった。
俺とそんな変わんない年の男にキレイって言い方はどうか――と思うけど。正直、そう思った。
「・・・あんた、彌景って奴だろ?・・・何だよ?俺になんか用でも・・・?」
平常心。平常心。のつもりで、皮肉に笑ってみた。
「・・・・・っ!」
突然、
そんな俺の様子を気にすることもなく顔色一つ変えずに、結構な力で俺の両腕を抑え込んで、
「貴方に、咲弥様の何が分かる――?」
なに?怒ってんの?
俺、何かしたつもりないけど?!
って、キスされそうな距離間で彌景は言うんだ。
――分かっている・・・こんな事、許されない。
――分かっている・・・この想いは紡いではいけないもの。
「なっ・・・!何なんだよっ!」
抑えつけられた両手を離そうって抵抗するけど、このほっそい躰のどこにそんな力があるんだよっ!
彌景の見かけとのギャップに拍子抜けしてしまった。
と――、
(俺・・・何・・・されてる・・・?)
彌景の舌が首筋を這って下りてく。
その濡れた舌で俺の乳首を転がすように舐めてきやがったぁ!
それに加えて軽く歯で噛むように刺激してくるんだ。
「・・・んんっ・・・・!」
以外と強い刺激に躰が反応してしまった。
なにっ!なんで?!こんな奴に感じてんの?!俺っ!
恥ずかしさと、でも・・・感じる躰にどうしようもなくって顔を背けて上半身を仰け反らせた。
俺の反応に彌景は耳許で、
「こうやって・・・咲弥様に抱かれるの?」
囁きながら舌先で耳の中まで舐め回しやがって!
「・・・いっ・・やめ・・・ろ・・・っ」
「ねぇ・・・どんな声で鳴くの?」
がっしりと抑えていた手を解くと、今度は湯の中に浸かってた男根を引き上げるように摑まえる。
その手が容赦なく上下に動かされて、快感に堪らなくなった男根が固くなってしまった。
嘘だろ――?
何でこんなことに・・・?
(しかも・・・彌景に感じてるなんて・・・・)
反発する気持ちと正直な躰が俺の脳を揺さぶる。
絡められた指先に抑えきれなくなった液体が少し滲んでくる。
「やめ・・・ろって・・・公共の場・・・だろ?」
「そろそろ・・・だいぶ湯に浸かっていたから解れているでしょう?」
仰け反る俺を見下ろして、彌景は腰を圧しつけながら俺の両腿をズンズン押し開いてくる。
俺の縁に固い感覚が・・・・・!
ザザ―――ッ・・・・
(・・・へ?・・・何・・・?)
眼を瞑ってたから分からなかった。何が起きた?
重く圧し掛かってたものが突然、軽くなって解放された感じだった。
「・・・・知ってのことか――?」
――要の体液は、普通の人間ならば瞬時にその肉体を内臓から破壊する。
保さんの躰なんて、その気があれば容易いもの。
低く響くその声――
(・・・あぁ・・・咲弥の声だぁ・・・・)
やっと眼を開けると、ぼんやりとした視界に、いとも簡単にその片腕で彌景の躰を抱えている咲弥の姿が見えたんだ。
どうしてここに――?
いつもの白いシャツが濡れていて、しっかりとした胸許に張り付いてた。
何か・・・意識が遠くなる――
何か、ほっとした。
(・・・・咲弥・・・)
咎めることもなく、優しい眼差しの中にも子を諭すような毅然とした姿がそこにはあった。
「・・・・咲弥・・・様・・・・」
哀しくも切ない眸が咲弥を見つめていた。
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