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21話
生きるということ
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「・・・悪ぃな・・・。」
葬儀に参列してくれてた亮介と姉さんに、俺はちょっと髪をかきながら無器用な挨拶をする。
「咲弥は、後から顔出すって・・・・。」
俺の心境を察している亮介が、いつもと変わらない素振りで言う。
「・・・・あぁ・・・・。」
「・・・大丈夫か――?」
「・・・ん・・・何とかな。それより・・・・」
俺は親族席の方へ視線を向けた。
その視線を追うように、二人も先に視線を送る。
「・・・・美緒がな・・・・。」
何よりも気がかりなのは、大好きな父を亡くした美緒のこと。
「・・・・分かってるよ・・・・。」
そう言った姉さんは少し切なそうに笑みを浮かべて美緒の方へ歩き出してた。
――心配するな・・・・・
そう背中を支えてくれる同志の声が聞こえる。
――傍にいる・・・・・
共に生きる仲間の血汐を感じる。
「・・・・ちょっと、外の空気吸ってくる・・・・・。」
短い溜息を一つ。
何となく俺の口許はわずかに和らいでた。
出棺までしばらく時間が空き、葬儀に参列していた親族を始め知人らが、ロビーや会場の外に出て喫煙したり、話をしながらそれぞれに気を休めていた。
葬儀場の周囲には青々とした葉を茂らせている桜の木が均等に植えられており、その木陰には、所々に木製のベンチが設備されている。
ズボンの後ろポケットに手を入れながら歩いてきた俺は、ベンチに座って躰を預けて空を仰いだ。
風に枝葉を揺らしているその狭間から、真夏の太陽の光がキラキラ輝いて降り注いでくる。
その木洩れ日が眩しくて、俺は眼を細めた。
何かと忙しくて、ここのところあまり眠れてない。
木陰に吹いてくる風が気持ちよくて、疲れた躰から力が解けていく気がした。
(・・・・風が――気持ちいい・・・・)
疲れた躰を自然のままに預けてゆっくりと瞼を閉じた。
――『・・・保さん・・・・』
名を呼ぶ声が聞こえる――
・・・・保さん・・・保・・・・
「・・・保――。」
自分を呼ぶ声が届いて、俺は眼を開けた。
ぼんやりと見えている視界に、その姿がはっきりと映る。
「・・・和弘・・・兄さん――?」
俺の横に座って、和弘兄さんもまた空を仰いでた。
枝葉の間を輝く陽射しに眼を細めながら、
「・・・まさか――、こんなことになるなんて・・・・思わなかったよ・・・・。」
静かな口調だったけど、その声に力がない。
俺は、傍らに座る和弘兄さんを見ていた。
少しの間、沈黙が流れる――
空を仰いでいた和弘兄さんが今度は足許に視線を落として、
「・・・・保・・・、俺を恨んでるか――?」
呟くようにぽつりと声を音した。
何て言ったらいいか・・・かける言葉が見つからなかった。
けど、
『俺を、恨んでるか――?』
その言葉に、同志の姿を思い出す――
どんな苦境の時も、共に過ごしてきた同志――
だからこそ、代わるものはない、大切な存在。
大きく息を吸って深呼吸して、
「・・・懟んでなんかねぇよ。いつだって、どんな時だって、和弘兄さんは俺の大切な家族だからさ。」
和弘兄さんを見て俺は笑った。
和弘兄さんも少し安心したみたいな、そんな笑みを浮かべてた。
どんな道を選んで生きていくかは、それぞれの人生――。
それを他人が決めるもんじゃない。
自分で選んだ道の先に何があるかは・・・・それも、その人の人生。
ただ――、
そこに、自分が信じるものはあるのか、
大切な存在はあるのか、
自分が生きていく人生に、偽りは要らない―――。
大切な存在を想う気持ちは、同じで――
俺と和弘兄さんの心に、安らいだ温もりを感じた。
桜の枝葉を揺らしてゆく夏の風が、二人の髪をわずかに乱して吹き抜けていく。
出棺までの時間、式場の外で寛いでいた参列者の間から、突然、ざわめきが沸き上がった。
その様子に俺と和弘兄さんが視線を向けた先に――、
式場の駐車場に停まった白いベンツから、背のすらりとした中高年の男が下りてきたのが見えた。
見覚えのある顔――
「・・・・・・っ!」
その姿がはっきりと眼中に入った。
俺はとっさに勢いよく立ち上がって、そして今にも喰らいつきそうな気持ちで睨んでた。
(・・・安藤・・・っ!)
部下に案内されながらのん気に・・・っ!
式場内に入っていく奴の視界には、俺と和弘兄さんの姿なんて眼にも入らねぇようだ。
(あのヤロ――ッ・・・・何のつもりできやがったんだ・・・・)
今すぐに掴みかかって殴りたいっ!
俺は必死の必死で堪えた。
「・・・・保・・・・。」
その傍から、静かに立ち上がってた和弘兄さんの抑えた声が届く。
この場を、穢してはいけない―――
無念の想いを懐いて亡くなったであろう伯父の、寛裕なその人格を傷つけてはいけない。
自分の生きる人生に誇りをもっていた父の生き様を、しっかりとこの命に刻んで生きてゆこう。
そして俺は確信した。
はっきりと、力強い声で、
「・・・・和弘兄さん――、俺の、最初で最後かもしれない・・・・頼みがあるんだ・・・・・」
もし、この命、生まれ換わることができるなら――
何の柵もない世に生まれたいと願う・・・・
何も失うものもなく、
愛しい人の温もりを感じて、
永遠に傍に生たいと願う―――。
刻々と―――、
最期の時は来る。
人の往き着く果ては、こんなにも脆いものなのだろうか――?
だとしたら・・・・
こんなにも怵ろしいことはない。
一つの〝個〟としての生を授かり、生きてきた分だけの、その人一人ひとりの富や名誉、そして幸せ――
全てがそこで絶えてしまう。
人は、何と切ないものか――
火葬場が、人間としての最期の場。
最期を見送ったのは親族のみだった。
スイッチ一つでその存在は〝無〟になる。
今までそこに在ったはずの温もり、微笑み、影すらも全て・・・・。
人の果敢なさの哀しいこと――。
――『お父さん、ありがとう』
そう言って送った美緒の震える小さな躰が、保の頭に焼き付いている。
火葬が終わるまでの長い長い時間が、永久に感じた。
火葬場のロビーには、親族関係者が静寂の中に寛いでいた。
外はもう、夕暮れが近付いていた。噎せ返る暑さの中に、吹いてくる風が心地良かった。保は一人、火葬場の裏手の敷地に居た。
風にでも当たって、気を紛らわしたかった――
独りになりたかった――
ふと見上げた火葬場の煙突から、静かに細い煙が風に揺らされ流れていく。
保はただじっと、その流れゆく白い煙を見つめていた。
無常の訣れ――。
魂を無くした軀は、やがて成す形もなく消えてしまう。
我を呼ぶ声も・・・肌の温もりも・・・・血汐滾るその眼差しも・・・・・
掌に掬う砂の如く、果敢なく消える。
今生に在るもの全ては、諸行無常の常にあり、猜うことなく命を生かされている。永い命であろうが、短い命であろうが、それを知って生きているものもなく、魂の限りに呼応する。
これが、〝生きている〟ということ――。
軀を無くした魂の往く先は・・・・・
誰も知る由もなく――
願わくば、愛しいものの傍にと・・・・輪廻する――。
その馨りは、高雅に漂うものでもなく、ただ懐かしさが心を包む。
夕暮れの風に溶けた優しいその馨りと、耳の奥に響く低い声が柔らかに届く――
「・・・・保さん――」
まるで意識が遠くにあるかのように、空を仰いで立ち尽くしている保の背後に、彼は居た。
その馨りに、その声に・・・・
張っていた気持ちが解れたような――
温かい安心感が、躰の中に満ちていく――
そんな想いで、保はゆっくりと振り返る。
振り返った先に、いつものあの穏やかな風貌で、咲弥が立っている。
少し強くなってきた日暮れの風に、漆黒の長い髪が揺れる。
仕事を終えたその足で、急いでここへ駆けつけた。
どんなに不安で、寂しくて、辛くて、哀しかったことだろう・・・・・
そんな貴方を放っておけなくて・・・・
『ずっと、傍に居て欲しい・・・・・』
どんな時も貴方の傍に居る――と、願いにも似た想いで、己を生きてきた。
――貴方が願ってくれるのなら・・・・。
咲弥の許へ歩み寄る保の躰が切なすぎた。
力なく咲弥の胸に保は額を埋めた。
言葉はいらない――
咲弥は優しく保を抱き締めた。
伝わってくる懐かしい匂いと安心感・・・・・
保の心の張り詰めていた感情が溶けていく――
微かな震えと、消えそうなほどの咽び泣く声が、抱き締めるこの腕に伝わる。
苦しい時には泣いたっていい・・・・
傷つくことを怖がらないで――
大丈夫・・・・
いつも傍に居るから・・・・
いつも待っているから・・・・
貴方の――
還る処は、私に在るから・・・・・・
葬儀に参列してくれてた亮介と姉さんに、俺はちょっと髪をかきながら無器用な挨拶をする。
「咲弥は、後から顔出すって・・・・。」
俺の心境を察している亮介が、いつもと変わらない素振りで言う。
「・・・・あぁ・・・・。」
「・・・大丈夫か――?」
「・・・ん・・・何とかな。それより・・・・」
俺は親族席の方へ視線を向けた。
その視線を追うように、二人も先に視線を送る。
「・・・・美緒がな・・・・。」
何よりも気がかりなのは、大好きな父を亡くした美緒のこと。
「・・・・分かってるよ・・・・。」
そう言った姉さんは少し切なそうに笑みを浮かべて美緒の方へ歩き出してた。
――心配するな・・・・・
そう背中を支えてくれる同志の声が聞こえる。
――傍にいる・・・・・
共に生きる仲間の血汐を感じる。
「・・・・ちょっと、外の空気吸ってくる・・・・・。」
短い溜息を一つ。
何となく俺の口許はわずかに和らいでた。
出棺までしばらく時間が空き、葬儀に参列していた親族を始め知人らが、ロビーや会場の外に出て喫煙したり、話をしながらそれぞれに気を休めていた。
葬儀場の周囲には青々とした葉を茂らせている桜の木が均等に植えられており、その木陰には、所々に木製のベンチが設備されている。
ズボンの後ろポケットに手を入れながら歩いてきた俺は、ベンチに座って躰を預けて空を仰いだ。
風に枝葉を揺らしているその狭間から、真夏の太陽の光がキラキラ輝いて降り注いでくる。
その木洩れ日が眩しくて、俺は眼を細めた。
何かと忙しくて、ここのところあまり眠れてない。
木陰に吹いてくる風が気持ちよくて、疲れた躰から力が解けていく気がした。
(・・・・風が――気持ちいい・・・・)
疲れた躰を自然のままに預けてゆっくりと瞼を閉じた。
――『・・・保さん・・・・』
名を呼ぶ声が聞こえる――
・・・・保さん・・・保・・・・
「・・・保――。」
自分を呼ぶ声が届いて、俺は眼を開けた。
ぼんやりと見えている視界に、その姿がはっきりと映る。
「・・・和弘・・・兄さん――?」
俺の横に座って、和弘兄さんもまた空を仰いでた。
枝葉の間を輝く陽射しに眼を細めながら、
「・・・まさか――、こんなことになるなんて・・・・思わなかったよ・・・・。」
静かな口調だったけど、その声に力がない。
俺は、傍らに座る和弘兄さんを見ていた。
少しの間、沈黙が流れる――
空を仰いでいた和弘兄さんが今度は足許に視線を落として、
「・・・・保・・・、俺を恨んでるか――?」
呟くようにぽつりと声を音した。
何て言ったらいいか・・・かける言葉が見つからなかった。
けど、
『俺を、恨んでるか――?』
その言葉に、同志の姿を思い出す――
どんな苦境の時も、共に過ごしてきた同志――
だからこそ、代わるものはない、大切な存在。
大きく息を吸って深呼吸して、
「・・・懟んでなんかねぇよ。いつだって、どんな時だって、和弘兄さんは俺の大切な家族だからさ。」
和弘兄さんを見て俺は笑った。
和弘兄さんも少し安心したみたいな、そんな笑みを浮かべてた。
どんな道を選んで生きていくかは、それぞれの人生――。
それを他人が決めるもんじゃない。
自分で選んだ道の先に何があるかは・・・・それも、その人の人生。
ただ――、
そこに、自分が信じるものはあるのか、
大切な存在はあるのか、
自分が生きていく人生に、偽りは要らない―――。
大切な存在を想う気持ちは、同じで――
俺と和弘兄さんの心に、安らいだ温もりを感じた。
桜の枝葉を揺らしてゆく夏の風が、二人の髪をわずかに乱して吹き抜けていく。
出棺までの時間、式場の外で寛いでいた参列者の間から、突然、ざわめきが沸き上がった。
その様子に俺と和弘兄さんが視線を向けた先に――、
式場の駐車場に停まった白いベンツから、背のすらりとした中高年の男が下りてきたのが見えた。
見覚えのある顔――
「・・・・・・っ!」
その姿がはっきりと眼中に入った。
俺はとっさに勢いよく立ち上がって、そして今にも喰らいつきそうな気持ちで睨んでた。
(・・・安藤・・・っ!)
部下に案内されながらのん気に・・・っ!
式場内に入っていく奴の視界には、俺と和弘兄さんの姿なんて眼にも入らねぇようだ。
(あのヤロ――ッ・・・・何のつもりできやがったんだ・・・・)
今すぐに掴みかかって殴りたいっ!
俺は必死の必死で堪えた。
「・・・・保・・・・。」
その傍から、静かに立ち上がってた和弘兄さんの抑えた声が届く。
この場を、穢してはいけない―――
無念の想いを懐いて亡くなったであろう伯父の、寛裕なその人格を傷つけてはいけない。
自分の生きる人生に誇りをもっていた父の生き様を、しっかりとこの命に刻んで生きてゆこう。
そして俺は確信した。
はっきりと、力強い声で、
「・・・・和弘兄さん――、俺の、最初で最後かもしれない・・・・頼みがあるんだ・・・・・」
もし、この命、生まれ換わることができるなら――
何の柵もない世に生まれたいと願う・・・・
何も失うものもなく、
愛しい人の温もりを感じて、
永遠に傍に生たいと願う―――。
刻々と―――、
最期の時は来る。
人の往き着く果ては、こんなにも脆いものなのだろうか――?
だとしたら・・・・
こんなにも怵ろしいことはない。
一つの〝個〟としての生を授かり、生きてきた分だけの、その人一人ひとりの富や名誉、そして幸せ――
全てがそこで絶えてしまう。
人は、何と切ないものか――
火葬場が、人間としての最期の場。
最期を見送ったのは親族のみだった。
スイッチ一つでその存在は〝無〟になる。
今までそこに在ったはずの温もり、微笑み、影すらも全て・・・・。
人の果敢なさの哀しいこと――。
――『お父さん、ありがとう』
そう言って送った美緒の震える小さな躰が、保の頭に焼き付いている。
火葬が終わるまでの長い長い時間が、永久に感じた。
火葬場のロビーには、親族関係者が静寂の中に寛いでいた。
外はもう、夕暮れが近付いていた。噎せ返る暑さの中に、吹いてくる風が心地良かった。保は一人、火葬場の裏手の敷地に居た。
風にでも当たって、気を紛らわしたかった――
独りになりたかった――
ふと見上げた火葬場の煙突から、静かに細い煙が風に揺らされ流れていく。
保はただじっと、その流れゆく白い煙を見つめていた。
無常の訣れ――。
魂を無くした軀は、やがて成す形もなく消えてしまう。
我を呼ぶ声も・・・肌の温もりも・・・・血汐滾るその眼差しも・・・・・
掌に掬う砂の如く、果敢なく消える。
今生に在るもの全ては、諸行無常の常にあり、猜うことなく命を生かされている。永い命であろうが、短い命であろうが、それを知って生きているものもなく、魂の限りに呼応する。
これが、〝生きている〟ということ――。
軀を無くした魂の往く先は・・・・・
誰も知る由もなく――
願わくば、愛しいものの傍にと・・・・輪廻する――。
その馨りは、高雅に漂うものでもなく、ただ懐かしさが心を包む。
夕暮れの風に溶けた優しいその馨りと、耳の奥に響く低い声が柔らかに届く――
「・・・・保さん――」
まるで意識が遠くにあるかのように、空を仰いで立ち尽くしている保の背後に、彼は居た。
その馨りに、その声に・・・・
張っていた気持ちが解れたような――
温かい安心感が、躰の中に満ちていく――
そんな想いで、保はゆっくりと振り返る。
振り返った先に、いつものあの穏やかな風貌で、咲弥が立っている。
少し強くなってきた日暮れの風に、漆黒の長い髪が揺れる。
仕事を終えたその足で、急いでここへ駆けつけた。
どんなに不安で、寂しくて、辛くて、哀しかったことだろう・・・・・
そんな貴方を放っておけなくて・・・・
『ずっと、傍に居て欲しい・・・・・』
どんな時も貴方の傍に居る――と、願いにも似た想いで、己を生きてきた。
――貴方が願ってくれるのなら・・・・。
咲弥の許へ歩み寄る保の躰が切なすぎた。
力なく咲弥の胸に保は額を埋めた。
言葉はいらない――
咲弥は優しく保を抱き締めた。
伝わってくる懐かしい匂いと安心感・・・・・
保の心の張り詰めていた感情が溶けていく――
微かな震えと、消えそうなほどの咽び泣く声が、抱き締めるこの腕に伝わる。
苦しい時には泣いたっていい・・・・
傷つくことを怖がらないで――
大丈夫・・・・
いつも傍に居るから・・・・
いつも待っているから・・・・
貴方の――
還る処は、私に在るから・・・・・・
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