【完結・BL】アルファの王子は幼馴染アルファの騎士と番になりたい【騎士×王子】

彩華

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11】相変わらず

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11】相変わらず

 ギルベルトに、一応先生のお願いを伝えて数日。
変わらずギルベルトは、モテ続けている。私も変わらず、大変だなぁと思いつつ、誰ともくっつきませんようにと願っている。そして、私に助けてくれとギルベルトについて話してきた先生も。

「先生、そんなにガッカリしないで下さいよ」

ギルベルトが相変わらずなので、やや疲れた様子だ。

「アーサー様からも、お伝え頂いたのにギルベルト殿ときたら……!」

変わらず、ダンスの頃には場にいない。縁談はそれとなく断っているらしい。それでも、めげずにギルベルト様と声が掛かる。今この一番モテていると言っても過言では無いだろう。

「先生。私もギルベルトも、恋愛に興味が無いんですよ」

ほんの少し、小さな嘘をついて。チクリと、暫くこういった話は意味がないと伝えてみた。

「なら、今度の社交界も望み薄ですね。アーサー様も、参加されるのでしょう?」

「あ、そうだった」

近日、また社交界が開かれるんだった。立場上、出席をしなければならないが、最近は挨拶回りも兼ねていて、忙しくなった。あと……ギルベルト程ではないが、「そういった感情」
を私自身も向けられるようになってきている。

「アーサー様もまた、途中で抜けるおつもりで?」

「あ……あはは。最低限の顔出しと、挨拶回りはしているのだから、多めに見てよ」

「最近は、アーサー様は? と聞かれることも増えているのですよ。アーサー様は、一曲どなたかと踊られては?」

まずい。今度は私にも恋愛に関しての矛先が向いてきそうだ。

「先生。私は正直、まだアルファとしてのフェロモンを、うまくコントロール出来ないから、ダンスは無理だね。何かあっては、いけないからね」

「さようですか。それは残念です」

また先生がガッカリとした。
だが、これは本当。ギルベルトのように、アルファのフェロモンをコントロールが出来ていない。というよりも、アルファのフェロモンを私自身が感じ取れていない。フェロモンが出なければ良いが、何かの拍子でオメガの人にフェロモンを出してしまえば大変だ。勿論、それは私自身もなのだけれど。オメガのフェロモンにあてられ何かあれば、大変どころではない。だが、最近気になっていることが一つあった。

(私は本当にアルファなんだろうか)


「先生。私は、もう一度バース性を検査した方が良いと思いますか? バース性の検査も幼少のみで、途中で変わったり、再検査したら違ったということもあるでしょう?」

「気になりますか?」

「うん。別に私はバース性を、重要視していないけれど。アルファというわりには、ギルベルトのように強いフェロモンを感じないし。本当にアルファなのかなと」

本当は、僅かに期待している私がいた。もし、再検査をして私がオメガだったら。アルファ同士の実らない恋よりは、もしかしたらと期待があるのでは……? と。
そんな私の心の内を知らない先生は、特に気にする様子も無く。「そうですね」と、顔色一つ変えなかった。

(私は、こんなにバース性一つで悩んでいるというのに)

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