とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛

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美術教師の美山先生

第10話 蜜柑の狂い咲き

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 授業がすっかり終わった休憩時間にこっそりと教室に戻る。幸い、担当教師はいない。というか、誰の授業だったかも覚えていない。誰だったか。
「あ、譲島さん。どこ行ってたの?」
「ちょっとめんどくさくなっちゃって。美術室で時間潰してたの」
「不良じゃん、そういえば美山先生の用事って何だったの?」
「うん?ちょっと勧誘されてた。その後に話盛り上がっちゃって」
「勧誘って美術部?譲島さん絵描くの?」
「ううん、中学の時に美術部だっただけ。誰かに聞いたんじゃないかな」
「あー、そういうやつか、やる気ないときに言われるとだるいやつじゃん。私もバレー部の勧誘だるかったんだよね。それで、断ったの?」
「うん、今は別に描く気ないし」
「そうなんだ、あ」
「ん?どうかしたの?」
クラスメイトの表情が固まる。顔が私の上に向いているのでつられて上を向こうとする。そしてその前に肩に手が置かれた。
「譲島さん?」
「あ、み、蜜島先生」
「さっきの授業いなかったけど、どうかしたの?」
「え、あー、ちょっと美山先生に呼び出されちゃって」
「美山先生?なんでっと、もうこんな時間だ。放課後に職員室ね」
「あ、はい」
いつも通りのにこやかな笑顔のままで去っていった。私を好き放題したあの日とはまるで別人だ。いや、同じだったらとっくにクビか何かになっているか。
「ドンマイ。蜜島先生、意外と怒ったら怖いって話だよ」
「・・・まじ?」
「まじ」
心底憐れな視線を向けてくる彼女のワイシャツの間から見えたブラ紐が妙に煽情的に見えた、気がした。

言われた通りに職員室に向かう。
「失礼しまーす」
いませんようにと願いながら職員室に入る。呼んでおいていないなんてことはあんまりないとは思うけど。
「あ、こっちこっち」
「・・・どうも」
「はい、どうも。じゃ、行こっか」
結局あの部屋に向かうらしい。じゃあ、最初から準備室に呼べばいいと思うけど、それだと怪しまれるのだろうか。準備室が教師の中でどう扱われているのかわからないので何ともわからないけど。
「入って」
促されるままに部屋に入る。先生が使っていたのか、なんだか甘い匂いが充満している気がする。別に嫌いな匂いじゃないけど、これを嗅ぐと下半身が熱くなってくるので無暗に嗅ぐとまた下着を変える羽目になる。
「美山先生に聞いたんだけど、随分楽しんだみたいだね」
「え?」
「え、じゃないの。美山先生に聞いたらあっさり教えてくれたよ?」
あっさり教えた?なんで、それがどうなるのかわかっていないことはないはず。教師が淫行なんてどうなるかわかったもんじゃないのに。
「私の授業サボってまで美山先生と遊んで楽しかったみたいね?」
別に語気が荒いわけでもない、体格がいいわけでも、詰め寄られているわけでもないのに、私は先生から視線を外すこともできずに見つめ返すことしかできなかった。
「・・・う」
言葉を発することもできなくて、私はいつの間にかソファーに崩れるように座っていた。あの日、美山先生が座っていたあのソファー。
「お仕置きが必要だと思うのよね」


「ほら、触って?」
先生の手が私の手を導く。履いていたスカートの中に私の手が入っていく。お仕置きと言っているのに、やっていることの意味が分からなくてただ流される。スカートの中に入った手が上に持ち上げられる。手が触れた先生の下着はもう、すっかりと濡れていた。
「ん」
先生の口から喘ぎ声とも笑い声を我慢したとも聞こえる声が聞こえてくる。少し赤くなった顔が私の顔に口づけをする。何回目かの先生のキスはもう舌の厚さを感じることが出来る。でも前とは違うのは私の手はずっと先生の下着に添えられていること。
ぐちゅりという音が聞こえる。下着の上から濡れている場所に触ったときのあのなんとも言えない感触。不快に感じたことは無い。お漏らしも、着衣水泳もどれも楽しかった。きっとこの感覚を本能で知っているからだ。
「んぅ」
口の端から漏れる声は明らかに発情している声で、何度も聞いたことがある声だ。思わず自分のスカートの中に手を入れる。きっと先生の下着なんて比じゃないぐらい濡れてる。触らないとやってられない。
「だめ、私の触って」
先生の手はまた私の手を服の下に導く。次は下じゃなくて上だけど。ブラの中は膣の中ぐらい熱が籠っていた。
「あっ」
指で触るごとにどんどん乳首が硬くなっていく。

一回指で転がす。果実グミみたいな硬さだった。
二回指で転がす。普通のグミぐらいの硬さだった。
三回指で転がす。ハードグミみたいな硬さになった。

転がす数が増えるほどに口の中の舌の動きは激しくなる。戻って進んで、うねって口の中を舐めまわす。先生の甘い唾液が私の性欲に未だガソリンを注いでいる。爆発するような性欲も何も出来なければただ溜まるだけだ。だって性欲は外に出てこないから。煮えたぎるような情欲は私の体を駆け巡って全身を焼くように熱くする。
「んんぅ」
自分の口から漏れる声は私の欲を碌に慰めることもなく、中空に溶ける。
発散されない欲は私の身体をどんどん敏感にしていく。さっきから舌だけでイきかけている。軽くイくこともできない。小火以下の火事では意味がない。今の私の欲は山火事程度では収まらない。
「ん、手、離して」
それでもスカートの中に入れられた手も、ブラの中に入れられた手も、口の中の舌も、先生は離す素振りはない。しっかりと掴んで、絶対に逃がさないように、でも愛撫は止めないように。
「言ったでしょ?お仕置きって」
急に離れた口は酸素が欲しくて言葉どころじゃない。
「お仕置きなんだから気持ちよくなっちゃったらダメでしょ」
「だから、手、離してくれないんですか」
「そ、でももう十分かな。ソファーすごいことになってるし」
言葉に釣られて下を見る。まるでお漏らしでもしたかのように染みが広がっているし、ソファーの下は水たまりっぽくなっている。

「こっちこっち」
いつの間にか先生は私の後ろに行っていて、なぜか掃除箱の所にいた。
「おいで」
震える足で先生の所に行く。一回もイっていないとはいえ、流石に寸止めみたいな状態が続くのは足が震える。なんだか掃除箱の中から聞き覚えのある音がする。何だっけ、この音。
「じゃーん」
掛け声と共に開いた扉の中には美山先生がいた。
「え?」
ご丁寧に服を全部脱がされた上で、しっかりと縛られた。動けないようにされて、大きめのディルドが挿っている。それはうねりながら、振動している。
色々言いたいことはあったけど、混乱した頭は往々にして暴走する。
「私のとお揃いじゃん」
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