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02.転移-2
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見慣れたエンディングが流れ始めたところで、十和はタブレットの停止ボタンをタップした。時計を見れば、もうすぐ零時。家に着いたのが二十二時過ぎで、そこからシャワーを浴び、夕飯を兼ねた晩酌にいそしみながら、動画配信サービスで海外ドラマを観ていたらこんな時間になってしまった。そろそろ寝ないと明日に響く。そう思いながらも、十和は手元のビアグラスを持ち上げ、グビリと喉に流し込んだ。
「明日……会議とか入ってないよね?」
確か入ってなかったと思うが、アルコールの回った脳はいまいち信用ならないのを十和はよく知っている。改めて確かめようと、鞄から社用携帯を取り出そうとした、その時だった。
「………あ。」
携帯を引っ張り出した拍子に、見慣れぬ何かが鞄から転がり落ちた。帰り道に勢いで回したカプセルトイだ。あれからすぐに存在を忘れていた。
これで酒が回っていなかったら、鞄に押し戻して明日後輩君にでも渡していたところだろう。しかし今はアルコールのおかげで幾分上機嫌だ。なんだか無性に中身が気になった十和は、もう一度ビールをぐいと飲むと、カプセルを爪でこじ開けた。
ころんっ。
「……お。なんか思ったより可愛い、かも。」
中から出てきたのは、女の子のマスコットフィギュアだった。ミニキャラサイズにデフォルメされている為、アニメ方面に疎い十和でもあまり抵抗なく受け入れられた。台座乗せてディスプレイできるようになっているので、テレビ横にでも飾っても良いかもしれない。
なにより、そのキャラクターデザインが十和を惹きつけた。
「ディアンドルって言うんだっけ?この服。」
十和の大好きなビールの祭典、オクトーバーフェストで必ず見かける、可愛らしい女の子たち。確かヨーロッパの民族衣装だっただろうか。十和の引いたフィギュアはそれに似た服装をしているのだ。酒好きとしてはたまらないデザインである。
「ふふっ、なんだか気に入っちゃった!後輩君にあげるのはナシ。……君、今日からうちの子ね!」
上機嫌でそのフィギュアに話しかける。普段はそんなこと絶対しないが、人間、酒が入るとちょっとおかしくなるものだ。
ふと、他のフィギュアはどんなものがあるのだろうと思い、同梱されていたミニブックを開いてみた。
「あ、あれ……?」
しかしそこには、想像していた他景品の一覧は載っていなかった。代わりに載っているのは、先程引いたキャラクターの紹介文だ。
「何が出るかは最後まで分からないってのがこのガシャポンの売りなのかしら。」
思えばあのポップにも、少女のイラストこそ載っていたが、景品がフィギュアであることは分からなかった。おまけに十和の引いたキャラクターは、あそこに載っていなかった気がする。おそらく全キャラ載せているわけではないのだろう。どうやら完全に引いてみてからのお楽しみ、というスタイルの商品らしい。
ちょっと残念に思いつつも、気を取り直してキャラクター紹介の方に目を通した。
『名前:(名)
(姓)
性別:女性
年齢:20歳
髪の色:はしばみ色
瞳の色:若草色
国 :ローアルデ中立国
職業:………女
特性:………という、少し特殊な……。
本来、……は……であるがしかし、彼女の力は……
(~ここからは貴女の物語~)
』
ここにきて、十和のテンションは瞬く間に下降した。
どうやら名前は自分で決めるスタイルらしい。それはまあ理解できる。ゲームでもよくある仕様だし、人によっては俄然のめり込める設定なのだろう(十和は苦手だが)。しかし、「ローアルデ中立国」の文字を見た辺りから、ファンタジーに疎い十和はついていけなくなった。何処だそこは。職業・特性に関してはもはやちんぷんかんぷん。酒も回っているせいで、内容が全く頭に入ってこなかった。そして極め付けは――
「何よ、ここからは貴女の物語…って……」
すぐ下が空白になっていることから、おそらく自分で設定を書き込めるようになっているのだろう。しかし、それがまるでこちらに全部丸投げされているように思えて、なんだか鼻白んだ。これじゃあなんでもアリではないか。
すっかり興が覚めてしまった十和だが、幸いフィギュア自体への愛着は失わなかった。折角だから名前くらいはつけてあげても良いかもしれない。ビアグラスの横にちょこんと置かれた少女をまじまじと見つめると、引き出しからペンを取り出し、ぺらぺらのミニブックにインクを滑らせた。
「名・姓の順で書いてあるし、さすがに和名はナシよね?…ディアンドルっぽいし、何より私の手元に来たんだから、やっぱビールにちなんだ名前がいいかな。苗字は……オクトーバーフェストからっと………よし、できた!」
ミニブックを持ち上げると、十和は照れ臭そうに苦笑した。そこには今自分が考えた渾身の名前が流麗な文字で書かれている。
『名前:(名) ビア
(姓) オクトーバー』
……なんとまあ、酒飲みらしい名前だろうか。こういった類のネーミングセンスに自信は無いので、とりあえず思い付きで埋めてみたが、なんだか恥ずかしくなってきた。
「はー、やめやめ。いい加減そろそろ寝ないと、明日に響くわ。歯磨きしてこよう。」
そう言って、洗面所へ行こうと腰を浮かせた時だった。
突如足元をまばゆい緑の光が照らしだした。何かと思い床に視線をおろせば、そこには紋章のような印が光を放って浮き出している。
突然の出来事についていけず、十和は目を白黒させる。夢かと思い何度も瞬きしてみたが、足元の光が止む気配は無い。そうしているうちに、その紋章のような光に見覚えがあるのに気がついた。
(これって……さっき見た…)
よく目を凝らして光の根源をたどれば、それは、カプセルトイの外側、空になったカプセルに印刷されていたマークが、大きく浮き出して光を放っていたのだ。
光がより一層輝きを増し、部屋全体を包み込む。十和が思わず目を瞑ると同時に、足元がぐにゃりと沈むような感触に襲われた。
見慣れたエンディングが流れ始めたところで、十和はタブレットの停止ボタンをタップした。時計を見れば、もうすぐ零時。家に着いたのが二十二時過ぎで、そこからシャワーを浴び、夕飯を兼ねた晩酌にいそしみながら、動画配信サービスで海外ドラマを観ていたらこんな時間になってしまった。そろそろ寝ないと明日に響く。そう思いながらも、十和は手元のビアグラスを持ち上げ、グビリと喉に流し込んだ。
「明日……会議とか入ってないよね?」
確か入ってなかったと思うが、アルコールの回った脳はいまいち信用ならないのを十和はよく知っている。改めて確かめようと、鞄から社用携帯を取り出そうとした、その時だった。
「………あ。」
携帯を引っ張り出した拍子に、見慣れぬ何かが鞄から転がり落ちた。帰り道に勢いで回したカプセルトイだ。あれからすぐに存在を忘れていた。
これで酒が回っていなかったら、鞄に押し戻して明日後輩君にでも渡していたところだろう。しかし今はアルコールのおかげで幾分上機嫌だ。なんだか無性に中身が気になった十和は、もう一度ビールをぐいと飲むと、カプセルを爪でこじ開けた。
ころんっ。
「……お。なんか思ったより可愛い、かも。」
中から出てきたのは、女の子のマスコットフィギュアだった。ミニキャラサイズにデフォルメされている為、アニメ方面に疎い十和でもあまり抵抗なく受け入れられた。台座乗せてディスプレイできるようになっているので、テレビ横にでも飾っても良いかもしれない。
なにより、そのキャラクターデザインが十和を惹きつけた。
「ディアンドルって言うんだっけ?この服。」
十和の大好きなビールの祭典、オクトーバーフェストで必ず見かける、可愛らしい女の子たち。確かヨーロッパの民族衣装だっただろうか。十和の引いたフィギュアはそれに似た服装をしているのだ。酒好きとしてはたまらないデザインである。
「ふふっ、なんだか気に入っちゃった!後輩君にあげるのはナシ。……君、今日からうちの子ね!」
上機嫌でそのフィギュアに話しかける。普段はそんなこと絶対しないが、人間、酒が入るとちょっとおかしくなるものだ。
ふと、他のフィギュアはどんなものがあるのだろうと思い、同梱されていたミニブックを開いてみた。
「あ、あれ……?」
しかしそこには、想像していた他景品の一覧は載っていなかった。代わりに載っているのは、先程引いたキャラクターの紹介文だ。
「何が出るかは最後まで分からないってのがこのガシャポンの売りなのかしら。」
思えばあのポップにも、少女のイラストこそ載っていたが、景品がフィギュアであることは分からなかった。おまけに十和の引いたキャラクターは、あそこに載っていなかった気がする。おそらく全キャラ載せているわけではないのだろう。どうやら完全に引いてみてからのお楽しみ、というスタイルの商品らしい。
ちょっと残念に思いつつも、気を取り直してキャラクター紹介の方に目を通した。
『名前:(名)
(姓)
性別:女性
年齢:20歳
髪の色:はしばみ色
瞳の色:若草色
国 :ローアルデ中立国
職業:………女
特性:………という、少し特殊な……。
本来、……は……であるがしかし、彼女の力は……
(~ここからは貴女の物語~)
』
ここにきて、十和のテンションは瞬く間に下降した。
どうやら名前は自分で決めるスタイルらしい。それはまあ理解できる。ゲームでもよくある仕様だし、人によっては俄然のめり込める設定なのだろう(十和は苦手だが)。しかし、「ローアルデ中立国」の文字を見た辺りから、ファンタジーに疎い十和はついていけなくなった。何処だそこは。職業・特性に関してはもはやちんぷんかんぷん。酒も回っているせいで、内容が全く頭に入ってこなかった。そして極め付けは――
「何よ、ここからは貴女の物語…って……」
すぐ下が空白になっていることから、おそらく自分で設定を書き込めるようになっているのだろう。しかし、それがまるでこちらに全部丸投げされているように思えて、なんだか鼻白んだ。これじゃあなんでもアリではないか。
すっかり興が覚めてしまった十和だが、幸いフィギュア自体への愛着は失わなかった。折角だから名前くらいはつけてあげても良いかもしれない。ビアグラスの横にちょこんと置かれた少女をまじまじと見つめると、引き出しからペンを取り出し、ぺらぺらのミニブックにインクを滑らせた。
「名・姓の順で書いてあるし、さすがに和名はナシよね?…ディアンドルっぽいし、何より私の手元に来たんだから、やっぱビールにちなんだ名前がいいかな。苗字は……オクトーバーフェストからっと………よし、できた!」
ミニブックを持ち上げると、十和は照れ臭そうに苦笑した。そこには今自分が考えた渾身の名前が流麗な文字で書かれている。
『名前:(名) ビア
(姓) オクトーバー』
……なんとまあ、酒飲みらしい名前だろうか。こういった類のネーミングセンスに自信は無いので、とりあえず思い付きで埋めてみたが、なんだか恥ずかしくなってきた。
「はー、やめやめ。いい加減そろそろ寝ないと、明日に響くわ。歯磨きしてこよう。」
そう言って、洗面所へ行こうと腰を浮かせた時だった。
突如足元をまばゆい緑の光が照らしだした。何かと思い床に視線をおろせば、そこには紋章のような印が光を放って浮き出している。
突然の出来事についていけず、十和は目を白黒させる。夢かと思い何度も瞬きしてみたが、足元の光が止む気配は無い。そうしているうちに、その紋章のような光に見覚えがあるのに気がついた。
(これって……さっき見た…)
よく目を凝らして光の根源をたどれば、それは、カプセルトイの外側、空になったカプセルに印刷されていたマークが、大きく浮き出して光を放っていたのだ。
光がより一層輝きを増し、部屋全体を包み込む。十和が思わず目を瞑ると同時に、足元がぐにゃりと沈むような感触に襲われた。
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