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※ルクアの目線
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「面白い子がいるんだ。明日一緒に会いにいかない?」
親戚で歳が近いからなのか昔から仲良くしているこの国の王子ラウルが誕生日の夜そんなことを言うもんだから、とても珍しいなあと思った。
ラウルはなんでも完璧にできる奴、それ故に飽きっぽいところがあるし、今まで令嬢に興味なかったから俺は少しどんな奴か気になった。
ダイアナ・レイモンド。え?あの噂の?
王家に次ぐ位の高い家のレイモンド家。だけど娘のダイアナの評判は俺ら、子供の間では少し有名な奴だった。
うん、初めて会ったとき、彼女はそれはそれはとても
丸かった。
白くてもちもちした肌。笑顔で挨拶をしてきた。
…あれ?噂だととんでもない我儘だと聞いてたけど…
俺はラウルを見た。どういうことだ??と目で訴えた。
ラウルはニコッと笑い
「彼は僕の友人、ルクアだよ」
「ルクアだっ!よろしくな」
うん、まあ、ほかの令嬢みたく今日もお茶して王子や俺のご機嫌とりやらするのかなあと思ってたから少し意地悪な言いかたをしてしまった。
「おいっ、まさかつまらないお茶会とかじゃないよなっ!?」
ってね。本当にお茶会ほどつまらないもんないからな。
それなのに彼女は運動をすると、変な格好をしてドヤ顔で自慢してきた。
なんだろー…うん。俺が思ってるほど悪い奴じゃないかもな!変な奴だけど!
しかも俺と剣で勝負すると言い出した。将来は剣士として兄達のように強くなりたい、俺は毎日練習しているのに令嬢と勝負??すっげー面白いやつだなあと思った。
もし怪我でもしたら、まあお嫁にでも責任とるかなあと冗談で言ったら、ラウルにすっごい睨まれた。
いや、ラウルより殺気立ってる奴がいた。
ダイアナの執事クラウドってやつ。
あの殺気、尋常じゃないし、多分…あいつ只者でないかもなあと少し考えていたら
「めぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇん!!!」
「へ?」
俺は負けてしまった。わけわからない叫びが面白くて、なんだか楽しかったし、また会いたいなと思った。
クリスマスパーティーの時ダイアナがいない事にラウルと俺は気付き、ダイアナが屋敷であの執事が風邪をひいているから看病をしていると聞いた。
なんだかモヤモヤしたので、なんとなく、パーティーへ来なかったダイアナにまた意地悪したくて、ダイエット中のダイアナにケーキをもっていった。ラウルは呆れた顔で
「ダイアナはダイエット中なんだよ?なんでそんな甘い物を持っていくんだよ」
それでも俺は持っていった。
ケーキを見せたら彼女の目はキラキラしていて頰を赤らめていたがハッ!と目をつぶりながら、
「だ、駄目よ。砂糖は女の敵。太っちょの敵…が、がまんよ!これは仏様に与えられた試練っ…」
ホトケってなんだろ?
「ダイアナお嬢様…今日はクリスマスです。少しくらい食べてもいいかと…」
「うん、今日くらいはいいと僕も思うよ?ここで少しパーティーしようよ」
ダイアナは一人で頭を抱えて悩んでいた。眉間にシワを寄せてぶつぶつ言っている。
ダイアナは俺を見て、少し恥ずかしそうに
「あ、あの‥一口…一口だけ食べてもいいかしら…」
そう言って、苺とほんの少し生クリームがついたスポンジ一口サイズをパクッと食べたダイアナ。
「ふふっ、あまいわねっ」
ニコニコと幸せそうに食べている彼女の笑顔がとても可愛かった。多分、ほか二人も感じていたかもしれない。
本当に幸せそうに食べていたから。一口だけなのに。
「わたしね、苺が一番好きなのよ。ルクア、ありがとう」
「え!?いや、えと…おう!」
カアァアと顔が赤くなり、なんだか恥ずかしかった。ダイアナに意地悪をしないで、今度は野菜クッキーや健康にいいものにしよう。
苺は沢山持っていこう。
また面白い事があるだろうし、笑顔を沢山みて一緒に笑いたいから彼女のそばにいて見守ることを決意したクリスマスだった。
親戚で歳が近いからなのか昔から仲良くしているこの国の王子ラウルが誕生日の夜そんなことを言うもんだから、とても珍しいなあと思った。
ラウルはなんでも完璧にできる奴、それ故に飽きっぽいところがあるし、今まで令嬢に興味なかったから俺は少しどんな奴か気になった。
ダイアナ・レイモンド。え?あの噂の?
王家に次ぐ位の高い家のレイモンド家。だけど娘のダイアナの評判は俺ら、子供の間では少し有名な奴だった。
うん、初めて会ったとき、彼女はそれはそれはとても
丸かった。
白くてもちもちした肌。笑顔で挨拶をしてきた。
…あれ?噂だととんでもない我儘だと聞いてたけど…
俺はラウルを見た。どういうことだ??と目で訴えた。
ラウルはニコッと笑い
「彼は僕の友人、ルクアだよ」
「ルクアだっ!よろしくな」
うん、まあ、ほかの令嬢みたく今日もお茶して王子や俺のご機嫌とりやらするのかなあと思ってたから少し意地悪な言いかたをしてしまった。
「おいっ、まさかつまらないお茶会とかじゃないよなっ!?」
ってね。本当にお茶会ほどつまらないもんないからな。
それなのに彼女は運動をすると、変な格好をしてドヤ顔で自慢してきた。
なんだろー…うん。俺が思ってるほど悪い奴じゃないかもな!変な奴だけど!
しかも俺と剣で勝負すると言い出した。将来は剣士として兄達のように強くなりたい、俺は毎日練習しているのに令嬢と勝負??すっげー面白いやつだなあと思った。
もし怪我でもしたら、まあお嫁にでも責任とるかなあと冗談で言ったら、ラウルにすっごい睨まれた。
いや、ラウルより殺気立ってる奴がいた。
ダイアナの執事クラウドってやつ。
あの殺気、尋常じゃないし、多分…あいつ只者でないかもなあと少し考えていたら
「めぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇん!!!」
「へ?」
俺は負けてしまった。わけわからない叫びが面白くて、なんだか楽しかったし、また会いたいなと思った。
クリスマスパーティーの時ダイアナがいない事にラウルと俺は気付き、ダイアナが屋敷であの執事が風邪をひいているから看病をしていると聞いた。
なんだかモヤモヤしたので、なんとなく、パーティーへ来なかったダイアナにまた意地悪したくて、ダイエット中のダイアナにケーキをもっていった。ラウルは呆れた顔で
「ダイアナはダイエット中なんだよ?なんでそんな甘い物を持っていくんだよ」
それでも俺は持っていった。
ケーキを見せたら彼女の目はキラキラしていて頰を赤らめていたがハッ!と目をつぶりながら、
「だ、駄目よ。砂糖は女の敵。太っちょの敵…が、がまんよ!これは仏様に与えられた試練っ…」
ホトケってなんだろ?
「ダイアナお嬢様…今日はクリスマスです。少しくらい食べてもいいかと…」
「うん、今日くらいはいいと僕も思うよ?ここで少しパーティーしようよ」
ダイアナは一人で頭を抱えて悩んでいた。眉間にシワを寄せてぶつぶつ言っている。
ダイアナは俺を見て、少し恥ずかしそうに
「あ、あの‥一口…一口だけ食べてもいいかしら…」
そう言って、苺とほんの少し生クリームがついたスポンジ一口サイズをパクッと食べたダイアナ。
「ふふっ、あまいわねっ」
ニコニコと幸せそうに食べている彼女の笑顔がとても可愛かった。多分、ほか二人も感じていたかもしれない。
本当に幸せそうに食べていたから。一口だけなのに。
「わたしね、苺が一番好きなのよ。ルクア、ありがとう」
「え!?いや、えと…おう!」
カアァアと顔が赤くなり、なんだか恥ずかしかった。ダイアナに意地悪をしないで、今度は野菜クッキーや健康にいいものにしよう。
苺は沢山持っていこう。
また面白い事があるだろうし、笑顔を沢山みて一緒に笑いたいから彼女のそばにいて見守ることを決意したクリスマスだった。
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